仕事の雑感

普段使う言葉に気をつけていきたい

いい言葉を思い浮かばべたい

いい言葉を思い浮かばべたい


過去何度か似たようなエントリーを上げているのですが、最近すごく親しい人でもなんとなく「えー、そういう書き方する?」って思う書き込みが増えているので、自分自身への警鐘のために。

そんなに世の中に不満ってあります?(^_^;)

最近Facebookとかでよく見るのが、文言としてはすごい低姿勢なのですが、とにかく自分の思い通りではないサービスや商品に「<span class="color-orange">もうちょっと○○がんばってくださいよ</span>」という書き込み。

この間、ある制作会社の方がKDDIウェブコミュニケーションズさんの「Jimdo」で常時SSLをした時に「SSL証明書ももっと安くして、お願い」みたいな書き込みをみました。

これグルっと回ってご自身のお客さんから「○○会社さん、もっと安くして、お願いしますよ」って言われるのを許容してるのかなぁ・・・と勘ぐってしまったんです。

改善をやめたら確かに終わりなんですけど

確かに世の中って「<span class="color-green">もっと安く・もっと早く・もっと便利に</span>」の積み重ねでここまできたんだと思います。 でも、とは言え、世の中そこまで不満があるのかなぁ・・・と思うんです。

もちろん自分も「もっと○○にならないかなぁ?」と思う事はあるのですが、こういった言葉って文字にしてしまうとすごく「強い」と思うんです。

「強い言葉」特に「『負』の強い言葉」って、回り回ってそれが自分の身に降り掛かってくると思っていて、できれば「思考」としてもその単語を思い浮かべたくないんです。

そういう意味では文字にする時に、それが改善とかもっと良く、もっと便利になってもらいたい事であっても、出来るだけ「一方的に圧倒的に強い立場から」という物言いにならないように、というのは意識をしているつもりです。


Be Happy!

Be Happy!

世の中、見方を変えたらもっと面白いこといっぱいあるのになぁ

世の中って、僕は「<span class="color-blue">心の有り様</span>」で「良し」とも「悪し」とも受け取られると思ってるんです。 もちろん拷問とか死を想像する状況だと別ではありますけど。

とした時に、世の中って「おお、○○で便利になったー!」でまず気持ちをとどめておけば結構ハッピーなんですけど、その後に「で、もっと○○してくださいよ」という言葉が付いた瞬間にその人の心ってハッピーではなくなっている気がするんです。

これも何度かこのブログでは書いていますけど、何かの批評・批判、特に自分が所属している業界とかに対してって、結構簡単に言える・書けると思ってます。 ただ、僕はそれをしたからといって、自分が成長するのか?というとほぼ「しない」と思っています。

結局やっているのは「批評・批判をすることで相手を下にして、相対的に自分の方が上であるという優越感を得たい」ってことだと思っています。

としたら「これ便利になったー、すごい!」のあとに「なので」とか「でも」とかがついた時点で、純粋にプラスだった気持ちに、「俺ってそういう観点に気がついてるぜー」という何とも言えないドヤ顔要素が入ってしまう。

その状態自体があまり「いい」と思えないので、そうならないように「自律」を出来るだけしたいとは常々思っています。

「過ち」を絶対許さない社会になってきてる気も・・・

あと、サムスンが「799gの超軽量ノートパソコン発表」ってことでこんなニュースもありました。


僕はこの記事をシェアしている人を5人ぐらいみたのですが、半分以上の人が「欲しいなぁ・・・でも爆発が怖いから無いか」という旨の記述を書いていて、コメントにもそういった内容が結構書かれていました。 一部「まぁ、小型爆弾ですよね」という人も・・・。

サムスンの「Galaxy Note 7」が、航空機に持ち込んじゃだめってレベルになったのは流石にシャレにはならないと思います。

ただ、プロダクトを欲しいか欲しくないか、って話であって、「爆発するからなぁ・・・」ってのは別にいらないんじゃないの?と思ってしまったんです。

というのは、なんとなくですけど「あなたは一度大きな失敗してるよね、なので、僕は実害ないんだけど、どんな批評批判をしても文句ないよね」みたいなのを感じちゃうんです。

ただそっと不買をすればいいだけなのに、ことさら持ち上げて落とす、みたいな。 今回でいえば「爆発するからなぁ」って書きたかっただけちゃうんか?と思えてしまうというか。

それって極論イジメと同じなんじゃないかなぁ・・・と思ったりして、是々非々はあると思うけど、僕は、あくまで僕自身は「自分が実害がないところ」では「日本人の相手を思いやれる気持ち」というのを持てるようにありたいなと思っています。

「不自由さの中から自由さを選ぶ」のが僕の仕事

世の中を「便利」にするというのも、僕の仕事の目指すところです。 ですが、一方で不便、つまり「不自由」をまず受け入れて、その中でいかにして「出来ることを探し、その中で最大限のことをするか?」というのも忘れては行けないと思っています。

少なくともプロジェクトでいえば「リソース」「スケジュール」「コスト」は有限なので、その中で可能な限り最大限のことをする、ことしかある意味出来ないですし。

とした時に改善を放棄はしないけど、「まず今の状態を受け入れて、そこから」という風にしていた方が、自分なりにはストレスが少ないので、そうありたいと思っています。

という所まで書いていて思ったのですが・・・

この手の話って、僕が書いている「もっと○○にならないかな?」と言っている人の不満の「主題」が何なのか?を定義していないと、話として成立しづらいですね・・・

ただ「ポジティブシンキングになりなさい」って言ってるだけになりかねないですし(^_^;)

この話が仮に「仕事がホントに毎日物理的に辛い」って方に対してだったら、「そんなポジティブな考え方出来ないよ」と言われてしまうだろうなぁ・・・と。

ただ、そういう事に対しての話ではないです。 なんていうか、費用を払うなりでサービスを受けている時に、

  • 「<span class="color-orange">こっちはお金出しているんだからそのサービスは享受するけど、どーせだったらもうちょっとこうならないもんですかね?(ドヤ)</span>」
  • 「<span class="color-orange">こちらはお金出してんだから何言ってもううよね</span>」

って感じの、なんというか「上から目線」的にならないようにしたいな・・・というのが本意です。


2017/01/11 12時07分追記

ちょうど言葉のことを書いたんですけど、


このトゥギャッターのまとめの内容とかもある意味は同じなのかなぁ・・・と。
お店の人へ居丈高になる人ってのは、心底で「こっちは金払ってるんだぞ」「金払ってやってるお客さまだぞ」的な思いがどこかあるんじゃないかなぁ・・・と。

少なくとも等価交換なのでこちらが上ってことはないですし、無理に下になる必要もないとは思います。(名村自身の行動が他所様からそう見える行動を取っていない事を祈るばかりです)

ただこういった「サービス」を受けた時に、「ありがとうございます」って言葉を使える自分ではいたいな、とはやっぱり思います。

少なくとも「こっちは客やぞ、こら!」っていう言葉を使っているときよりも「ありがとうございます」って言葉を使っている時の方が、自分の心は穏やかだし、相手の気持ちをざわつかせる事はないと思うんですよ。

聖人君子になれとも言わないし、あらゆることを我慢しろと言うつもりはないけど、「それあなたがそこまでボロクソに怒る事?」「すごい丁寧な言葉を使っていて怒ってない風だけど、その選んでる言葉と実際に伝えようとしている内容こそが慇懃無礼(いんぎんぶれい)っていうのでは?」と思える事は可能な限り避けて通っている方が人生は楽しい気がしています。


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

最新の記事

Webディレクター育成講座

900人が受講をし、28年のキャリアを学べる『Webディレクター育成講座』