Webカラーセミナー「実例から学ぶWebサイトの色彩設計」に参加してきました。

5月28日、東京の新宿NSビルにて開催されたWebカラーセミナー「実例から学ぶWebサイトの色彩設計」に参加してきました。

講師は、フォルトゥナの坂本 邦夫さん(@Kunio_Sakamoto)です。

Facebookで告知があって速攻申し込んだのですが、当日は都内で大型のセミナーが知ってる限り他に2件あったのですが、こちらも大盛況でした。

セミナーアジェンダ

  • 配色ではなく色彩設計をしよう
  • サイト運用のための色彩設計
  • 実例10サイトから学ぶ色彩設計

セミナーを通して印象に残っているのは、冒頭にあった色彩設計の「3つの要素」について。

色彩設計の3つの要素

機能的な色彩
視覚的な訴求力
色彩戦略

今までこういったことをロジカルに考えきれずにいたので、こういった考え方があったことが分かり、目から鱗。

  • 文字・図版の読みやすさ
  • リンクの分かりやすさ
  • 視線の誘導
  • 区別のしやすさ
  • 配色の調和、美しさ
  • 印象の残りやすさ
  • 心理的な効果
  • 業種・商品・人物に合った色
  • ユーザーの好む色
  • 競合サイトとの色の関係

と言ったことは、それぞれを何となくは考えているのですが、全部を抜けもれなく考えられていて、それをサイトのデザインをアウトプットするまで踏襲出来ているか?と言われるとやっぱり出来ていないことが多い。

そういう意味では、サイト構築の要件定義から設計までの間で「やるべきリスト」のアップデートが出来たよう思います。

アクセシビリティへの対応

またビジュアルデザインにおいては、折りに付け「足かせ」のような扱いを受けることもあるアクセシビリティへの対応。

しかし坂本さんのお話の中には、Web-Jisへの対応の話もしっかりあり、色彩設計の観点からも決してWeb-Jis対応が難しいといった訳ではない。
むしろWeb-Jisなどで定義されているコントラスト比などの数字データも利用して、本来の「ファインダビリティ」を満たしましょう、といった話は「感覚」や「感性」だけではない説得力がありました。

モノクロで確認?

また、「モノクロでデザイン確認していますか?」という話もありました。
これは全く考えたことがありませんでした。

でも、坂本さんが仰ったとおり、自分自身も、

  • イベントなどの開催状況の情報の印刷
  • 打ち合わせ資料で自分自身の分の印刷
  • 地図の印刷

などは確かにカラーで出さず白黒で出すことがほとんどです。

そういった時に今まで「白黒にしたら見えなくなった!」って経験は流石にないのですが、それでも「より見やすい」ってのは制作側としては考えておくべきなのかもしれません。

これは今後は気をつけて実施していきたいと強く思いました。

坂本さん、今回は本当にありがとうございました!


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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