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朝の出社時間、貴方は「出社すればいい」時間?「始業できる」時間?

名村にとって朝の10分の睡眠は、もの凄い重要です(笑)

一人暮らしをしていた時はそれこそ朝の準備は5分で済ませる代わりに、朝10分余計に寝ていたい派でした。
逆に言えば、朝の支度には殆ど時間をかけなくてもいい方ですし、布団から出さえすれば、顔を洗って歯を磨いている10分ぐらいで、完全に目が覚めます。


ですが出社してからの10分は、どうでしょうか?

名村は前職時代、朝のギリギリがたたり、本当に定時ギリギリで出社してたことがありました。

その時ある案件でPMになっていた首都圏の不動産業界では今でも名前が伝わってくるI吉さん(誰)から、「出社時間ってのは『始業』出来る時間で、お前が会社に着けばいい時間じゃないんだ、ぼけぇぇぇぇぇ!」ともの凄い怒られたことがあります。

その時初めて自分が勘違いしていた事を教えてもらいました。(I吉さん、多謝)


つまり会社の「始業時間」って、学校みたいに「出席を取る時に居ればいい」って時間ではなくて、その瞬間から「業務を開始出来る」時間な訳です。

となると、少なくとも5〜10分程度はその前に出社をしてPCに電源を入れて、メールの受信ぐらいは終わらせて、通勤でかいた汗を落ち着かせるぐらいはしておかないといけないわけですよ。

異論・反論も色々あると思います。
雇用上の拘束時間は始業時間からなんだから、出社してからの準備時間もその中であるべきだ、とか。

あと、定時に来るつもりでいても、事情で5分とか遅れたりってこともあると思います。
電車が遅れたとか、バスが事故ったとか。


ただ、遅れるのも見越して早く出てこないと行けないのが会社であり、仕事である訳です。

だって、お客さんは少なくとも自分の会社の定時からは仕事を開始していると思って連絡してきてくれたりするわけですから。

その時に、どんな理由があってもそれは理由でしかなくて、どんなにがんばったとしても、プラスの要素にはならないのが、仕事の厳しい所なんだと思います。

よくある話の例で、タクシー乗って交通渋滞に巻き込まれて商談が飛んだ・・・・なんてのもあるわけですが、それは「タクシーが遅れたのが悪い」わけではなくて、仕事に際して「そういうリスクを考えられなかった」その人が悪い訳です。



まぁ、こんな話は年取ってきた人間(謎)の小言で、「勝手に言ってれば」と言われてしまいそうなので、延々エントリーもしなかったのです。


ただ、一方で最近よく目につくのは「個人の能力向上」的な書籍。ざっと10数冊ぐらい読んでみても、「今後、会社に頼っていてもどうなるか分からない。その時、次を探せるだけの能力を磨いておかないと、1年、2年程度のスパンならともかく、後10年、20年経った時に(得られる給与などを考えると)大きな差が開いてくる事になる」とあったりします。

では、仮にそういうことが起こった時、競争相手になるのは、今目の前に居る自社の人でしょうか?


大きな会社なら、自社での出世を考えるのは当然ですし重要な事です。それに、自社が潰れる前提で物事を考えろといっている訳でもありません。


ただ、仮に50人にも満たない会社にいるのであれば、そんな小さなコミュニティの中で「あいつよりやっている、やっていない」的な考え方で能力の伸びる量なんて、たかだかしれていて、そうではなく「Web業界の中で」自分のポジションてどうやろ?と考え切磋琢磨していった方が有益なんじゃないかな?と思う訳です。

少なくとも名村はそうありたいと思っています。
口に出すのもおこがましいですが、やっぱり自分の中で年齢が近い人で目標にしていて尊敬しているのは、M田さん(誰)であり、A部さん(誰)だったりするわけですよ。


そう考えた時、貴方が目指したい、Web業界の誰かは朝の10分早く出社して、準備をしていると考えると怖くありませんか?

仮に一日10分の差がついたとしたら、

一週間(5営業日)で50分
一ヶ月(4週間)で200分
一年(12ヶ月)で2400分=40時間

累積の時間なので必ずしも通した場合の時間計算とイコールでは考えられませんが、一年で5営業日(一日8時間業務として)分の差が開く訳です。


目の前に「この人を追い抜いてみたい」と思っている人より、その10分が足りないだけで一年で40時間差が開く訳です。

さらに、その目標としている人は、貴方より多く使ったその40時間で、さらに多くの知見を得ることができ、多くの知見を持てば、同じ事象においても、貴方よりさらに深い事を知ったり、考える事が出来るようになってくるわけです。

としたら、その40時間の差が生まれた後の伸び率はさらに大きく差が開いてくるのは容易に想像でき、その差を取り戻すのはもはや不可能に近いんじゃないかとさえ思えてきます。



話が大きくなってきましたが、目の前の事象だけを正当化するのは、自分を納得させる理由ってのはいくらでも作れるので簡単です。

このエントリーで言えば「朝の始業時間」の捉え方が、自分の仕事に、周りへの影響に、自分のこれからの生活に、どれだけ影響があって、どういうリスクと利益を生むのか?という「本質」とか「根底」の部分を常に捕らえる様に癖をつけていきたいなと思っています。


朝の10分・・・・結構大事ですよ。


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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