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2005年アクセシビリティを考える「アックゼロヨンセミナー最終回」質問タイムメモ

アックゼロヨンセミナー質問タイム

アックゼロヨンセミナー質問タイム


2005年アクセシビリティを考える「アックゼロヨンセミナー最終回」ですが、当日、一通りセッションが終わって、いつも盛り上がる質問タイムになりました。
質問と回答について上げていきたいと思います。


質問:修正などの作業においてContributeの可否について

これに関しては神森さんより回答がありました。

  • Contributeは利用に関しては運用のマニュアルまでを提示して行かなければならないツールである。
  • 裏の顔である管理モードで編集可能な場所の制御をきちんとして、ページの編集権限を明確にしておかないと、確実にレイアウトは崩れるツールである。
  • 逆に自由に編集出来すぎると言う問題もあるソフトである。
  • Dreamweaverの機能を分かっていて、Contributeの癖(ここまで出来て、これは出来ない・おかしくなる)を分かった制作者側が使う方がいい?
  • そういうことが出来ないのならホームページビルダーの方がよっぽどマシ。
  • 運用マニュアルもcaptivateなどで動画で見せる、などの方法もあるわけだし・・・

といった回答が得られました。
確かにContributeを修正ツールとして納品した事ありますが、ちゃんとその利用に関してのドキュメントまで渡していなかったり、編集領域のコントロールをしていなかったら返って面倒な事になっていたと思います。

その後、微妙に忘れてしまいましたが、こんな質問も。

質問:ヘッダータグ、特にH1について

これに関しては森川さんより回答が。

  • 確かに今でも悩む。ロゴなのか、ページの主題になるテキストに入れるのか。
  • では、H1より前にあるメニューとかはどうするのか?
  • それはこれまでの制作者の中でいろいろな歴史があったもので、これからもきっと悩み続けるのでは?

と。

そこで森川さんから元SEOソリューションズの住さんに強制バトンタッチ(謎)

  • タイトルとH1タグとアンカータグのテキストが同じだとペナルティ対象になってきている・・・・。
  • オフレフトに関しては暫くはペナルティにはなりえない・・・・だろう。
  • 判断基準に明確な理由をもたせることが出来ない。
  • alt属性に関してはリンクの有無に関わらずGoogleは読み始めている。

との事でした。まぁ、あと細かいこともあったのですが、それは録音を聞くことにします(笑)
で、僕も質問をしてみました。

制作の中でマークアップを正確にしていくために、クライアントとドキュメントへの理解の為のすり合わせをどうやって、やっているのか?

これはクライアントによっては「Webサイトとかってよく分からない」って人が担当であったり、そもそも、制作会社に任せていれば勝手に出来る、って思ってる方も確実にまだまだいます。

最初のオリエン位はちゃんと付き合ってくれますが、細かい所は「作るお前らが考えてよ」的なことを言われたりします。
そういわせないのもWebディレクションする人の能力だったりするのだとは思いますが、そこをどうしているかって事で。

  • 結論としては、ありとあらゆる方法を使って説得して、引き出しています(笑)
  • H1タグがどうとかってではなくて、これをタイトルにしましょう、これがですよね!と。

これは個人的にはすごく納得。
もっと説得・・・・していきます。

最後に、参加していたユーザレイヤーの方から

質問というかユーザーの方からとして制作側に依頼が。

  • アクセシブルなサイトといっているところでも、画面そのものを拡大表示してブラウザの文字を大きくしたりすると行間が詰まり重なって「情報の取得」だけですら出来ないサイトが某アクセシブルを謳っているいくつかのサイトであります。
  • それを意識して確認作業のとき、一度そういうユーザーもいるという前提でチェックをしてください。

これは制作者としては意識しておきたいところです。

とこんな感じで最終回が終わりました。
有意義なフォーラム活動であったと思います!


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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