Web Creator Podcast Day2025を終えて
2025年09月16日
昨日ポッドキャストを集めて、収録配信ではなく「生放送」でお届けする『 Web Creator Podcast Day2025 』を開催させていただきました。
「ポッドキャストを生放送する、しかもスタジオで!」
というのを思いついた時にイベント自体の絵面はできていました。 ただ一人企画なので、そこからが大変でした。
▼目次
仕事の合間をみつけてはやっていたのは、
- スタジオ探し
- ポッドキャスターさんへの出演のご依頼
- 配信側の手配
- サイトの制作
- SNSの準備と運用
- タイムスケジュールの作成
- プレスリリースの原稿作成と配信
- テレビ取材の事前対応(後述)
- 控室の手配
といったところでした。
箇条書きにすると大変そうですが、一通りは全て楽しんでやっていました。ギリギリまでかかったのは出演依頼でした。
一方で遠く名古屋、関西、岡山、福岡からお越しいただけたのは本当に感謝しています(当然足代は遠方の方にはお出ししています)
そんな中でしたがポッドキャスト11番組にご出演をいただけることとなりました。
ご出演をいただいたポッドキャスト
| 番組 | Sptofy | Apple Podcast | 
|---|---|---|
| 雨宿りとWEBの小噺.fm | Spotify | Apple Podcst | 
| GENECHAT(ジェネチャット)〜上司・中堅・若手世代のおしゃべりスタジオ〜 | Spotify | Apple Podcst | 
| ひまじんプログラマーの週末エンジニアリングレッスン | Spotify | Apple Podcst | 
| ManaのWebクリエイターカフェ | Spotify | Apple Podcst | 
| なんでもディレクション | Spotify | Apple Podcst | 
| Smart Release U リリース特番 | ||
| ゆるITエンジニア道場 | Spotify | Apple Podcst | 
| Automagic Podcast | Spotify | Apple Podcst | 
| 純喫茶エピソード | Spotify | Apple Podcst | 
| デザぽ/デザインがしたい人のためのポッドキャスト | Spotify | Apple Podcst | 
| 5iveのB面ラジオ | Spotify | Apple Podcst | 
| Webディレクションやってますラジオ | Spotify | Apple Podcst | 
日程の都合でご出演が合わなかった番組にもぜひまたの機会ににご依頼したいです。 ちなみに半分以上は今回始めてご連絡をさせていただいたポッドキャスト様でした。
当日の配信のアーカイブはこちら
当日はYoutube、X、Facebook、Voicyで配信をしましたが、アーカイブを掲載しておきます。
今回の企画の趣旨はこちらでした
今回の趣旨は「ポッドキャストをザッピングできるようにする」ことが根底にありました。そのためには「複数の番組を連続で、かつ聞き続けられる環境を作る」ことが必要でした。
ただ「いつでも聞きたい時に聞ける」のがネットのコンテンツでありポッドキャストの良さであり特徴です。
それをあえて生放送にするのは既存のラジオメディアと全く同じデメリット側に突っ込んでいく訳で、「聴いてもらう」ことを考えると大きなデメリットに繋がることは分かってました。
ですが「ポッドキャストを生放送する」ということで、一種のお祭り感はあると思い、今回そのメリットの方が1mmぐらいは上回るだろうと思い、奥歯を噛み締めて笑顔を作って、「生放送」の企画で推し進めました。
「Webクリエイター」だけに絞るのは良しか悪しか?
カテゴリーを「Webクリエイター」と区切ったこと、実は最後まで思案していました。カテゴリーをここまで狭めたことが良いことなのか悪いことなのか…
セミナーではないので、趣旨としてはカテゴリーも関係なくバラエティに富んだ方がいいけど、収集つかないのも意味がないし…でも狭すぎて当日聴いてくれる人が減るのでは?と。
この悩みは今回の企画が「イベント」ではあるけども、いわゆる視聴する上での「申し込み」が必要ではないことから、主催側としては「何人が参加(聴いてくれるか)するか」が全く読めない、というところにも繋がっています。
無料/有料関係なくオンラインイベントなのですが、参加者が読めないのは最後の最後まで不安要素でした。
企画の趣旨としては「ラジオの生放送」なのですから、リスナーを限定するようなセミナー的なものにすることは全く考えていないのですが、いざ当日にリスナーがゼロで、イベンター側が自分たちの自己満足の生放送していただけ…、というのはあまりにも痛々しいですしね…
超突貫だったWebサイト(LP)制作
Webサイト自体はドメイン・TSL・ロゴ作成、サイトデザイン・HTML実装まで1日でやるぐらいしか時間が取れず、本当に超突貫でした。
「ポッドキャスト紹介のところはランダム表示にする」のと「ヘッダーにジャケ写をスクロールさせる」のだけは決めてましたが、あとはその場で作って上からブロック要素を積み上げていってバランス取る…、みたいなことをしてました。
なのでHTML的には結構イケてないと思います。(「ソースを見る」とかしないでくださいね)
ロゴは「水色でポップな感じ」というのをイメージして20案ぐらい作ってましたが、僕は本職デザイナーではないので、最後は「決めたものを長く見てたら愛着湧くよね」ってバイアスで個人的には気に入ってます。
でも久しぶりに思う通りのサイトを作れたのは楽しかったです。
SNSの運用は地味だけど時間を費やした
SNSの運用では主に『Xの@WC_Podcast_Day』『Facebook』ですが、出演番組のご紹介は毎日投稿していました。
「ご出演をいただけるポッドキャストの認知拡大」も今回のイベントの僕の趣旨でした。といっても出来る物量がどうしても少なかったので、インターネット上での各番組の濃度が少しでも上がればいい、というぐらい微々たるものですが。
それと『X』イベント用のアカウント「@WC_Podcast_Day」ではハッシュタグ付きや関連ポストもせっせといいね・リポストはイベント当日まで延々と繰り返していました。多分ほんとに全部リポストしてると思います。
サイト作ってからやってたのはまぁ、SNSやってたぐらいですし、当日も僕はVoicy生放送配信とSNSぐらいです。
今回のイベントのハッシュタグは「#WCPD2025」です
今回のイベントのXにおけるハッシュタグは「#WCPD2025」です。
こちらからその一覧をご覧いただけます。
配信場所となった「J-WAVE ARRTSIDE CAST」での配信
場所はあと3ヶ所ぐらい候補があったのですが、諸条件から原宿の「J-WAVE ARRTSIDE CAST」になったのは最適解でした。
そこから配信面でエンタミナの田口さん(@webdirection )に相談をして快諾をいただけたのもラッキーでした。同じく配信も依頼先があと2件ぐらい考えたのですが当日のオペレーションや設営時間を考えたら田口さんだろう…と。
実際ロケハンに一緒に現場確認のためロケハンには行ったのですが、そこからは本当に配信面や絵作り、音録り面へのケアなどはおんぶに抱っこでした。
当日も時間がカツカツの中、実は現場のネット不具合に見舞われ、配信準備が完了したのは配信12分前とかでした。現場では全員真っ青になっていたのですが、無事持ち直しラストスパートでした。流石の強運。
あとは配信中・番組入れ替え含め休憩時間が全く取れなかったので、結果的に事前収録番組だった2番組の配信時だけトイレ休憩・食事が取れるというなかなか過酷な状況でした。僕もスタジオにずっと入ってたので、これは僕も同じでした。
事前収録番組なかったらと思うと裏方はぞっとする状況でした…
その意味では不可抗力の外部要因以外はもう完璧なオペレーションで、準備から含めて、流石のディレクションでした。
この配信について田口さんがイベント翌日にXで振り返りをするスペース配信をしてくれていました。
当日、また当日に至るまでに田口さんがどういったことを考えているのかを知ることができるので「段取り」「事前準備」を旨とする我々Webディレクターにとっては必聴の内容になっています。
Webディレクター田口さんの「イベント配信を振り返る」配信
— 田口 真行@Webディレクター (@webdirection) September 14, 2025
正直「ここまで考えているの?」と思うことばかりで、配信系がまったくの門外漢だった名村にとっては本当に依頼をしていてよかったと改めて思いました。
自分主催史上、最大の出演・関係者の多いイベント
今回のイベント、「関わる人数」でいえば僕が主催したイベントとしては最多でした。
結果的に岡村さん(@akira_okason )が、見学参加ぐらいだったのに、僕からの指示は全く何もしていなかったにも関わらず、自らADを買って出てくれ、八面六臂の手伝いをしてくれて「スタジオ外のオペレーション」が無事回りました。
スタッフ0人でやるイベントではなかったと反省しています。
ただこのイベントは純粋なプライベートワークで、特に収益が出る訳ではないですし、そういう企画に自社のスタッフを代表が使う、というは公私混同なのでする訳にもいかず、プライベートワークなのに第三者にボランティア依頼するというのもやりがい搾取な気もしていて出来ず、ということから次回の思案のしどころです。
まさかのテレビ取材がはいった今回のイベント
実は今回のイベントにはテレビ取材が入りました。(局の公表はもうちょっとお待ちください)
実はWeb系の雑誌に取材をしてもらいたくてプレスリリースを打ちました。なのでプレスリリースの原稿もWeb系の雑誌が記事にしやすい・したくなることを意識して作文していました。
しかしそれをまさかのテレビ局が拾ってくれました。
取材依頼が1ヶ月半ぐらい前に入り、やり取りをしてました。
イベント自体がカツカツなスケジュールなので、当日に僕が対応できる時間が限られていて、ご無理を言ったり言われたりで、こちらも針の穴を縫うようなスケジュールでした。
スタジオも収録され、出演者もお一人取材されるなど、収録時間は結構ありました。
- スタジオの中で配信中の様子の収録
- 出演者者の方にインタビュー
- 主催としての名村にインタビュー
- スタジオの外で談笑をしている状態を収録
スタッフさんも4名、アナウンサーさんもお一人いらっしゃっての、まぁまぁの大所帯だったと思います。(サービシンクで以前オフィスをテレビ取材いただいた時と同じぐらいでしたから)
その意味では恐らくちゃんと使われるとは思いますが、実際の配信日に大きな差し込み事件やイベントが入らず無事に放送されるといいなぁ。
出演者の方々には喜んでいただけた企画
ご出演をいただいたパーソナリティさんはとても楽しんでいただけた様でした。
みなさん、
「トチった時に編集ができない…」 「生放送だし、時間推さないか…((((;゚Д゚)))))))」
みたいなことをお考えだったみたいですが、全出演者が1分〜30秒巻きで終わるという終始進行オンスケという神がかった進行でした。これは裏方エンタミナの田口さん・スタッフさんも「推すことはあってもずっと巻きで進むとか聞いたことがない」と逆にテンパる微笑ましい事態にも…(笑)
そしてみなさんとても楽しい放送をしていただけました。あの安定感は「定期的に継続して配信を続けてきている」経験だと思います。
実はこの「継続して安定した喋りの配信を続けている」のが各番組にお声がけをする上で外せない要素だったんです。その意味では当日裏方でなかったらずっと聞いていたいと思えるトークでした。
スタジオもいわゆる「映える」場所でしたし、そういった場でやるのが初めての方にはテンション上がる部分も緊張を助長する場でもあったようですが、それも含めて「生放送」の面白さだと思っています。
臨場感をだすための小道具『おハガキ』
イベントでは事前に各番組への質問・疑問・感想の投稿をいただいていました。全番組が何かしらの投稿をいただけていまして、本当に感謝しています。
僕はラジオがとてもとても好きなので、今回小道具としていただいた投稿を「おハガキ」にしました。
文字通りハガキ代の紙に、表面の送り状も作って、裏側に投稿内容を手書き風フォントの「花とちょうちょ」で印刷したものです。
誰も気が付かなかったと思いますが、宛名の書き方も縦書き・横書きを用意してて、送付先も各番組宛にしていました(「Webディレクションやってますラジオ」宛、みたいな書き方です)。
これは映像でおハガキが映った時にできるだけリアルな状態にしたかったからです。
ただ各パーソナリティさんから「リアルなハガキがあるのはテンション上がる!」と言っていただけ、ただ紙に印刷しただけのものですがみなさんにお持ち帰りいただけたのは元ハガキ職人としては主催冥利に尽きました(笑)
名村が大トリを務めさせていただいた理由
自分の配信回が最後だったのはタイムスケジュールのクッションになるためでした。決して「主催だから目立ちたくて大トリをやりたい」とかではないです(笑)
時間的に後ろは20分バッファを取っていました。ただ、ひと番組1分推しても残りは8分、もし配信トラブルがあったら終わりなぐらいです。ですが僕の配信時間を合わせれば40分あるので、最後に僕が5分で収めることになれば5分で収める自信はあったので最後を務めさせていただきました。
しかし結果的に全員オンスケで20分まるまる余るという嬉しい誤算に…(笑)
スタジオの完全撤収が17時だったのでイベント終了を16時にしていました。とはいえオンスケの15時40分で終わるのも早すぎるだろう…と僕がマイク前についた時に田口さんと話をして「じゃぁ、僕、30分でやりますので、カンペは終了3分前にください。お願いします」といって番組を始めました。
手元でタイムキープはしながら、6枚のおハガキでいただいた話題をどれぐらい広げるか収めるかは考えながら喋っていました。
結果的にうまく収まる時間でなんとか30分に収めることができて無事イベント終了と相成りました。
なかなか聞いたことがない話題ばかりの『打ち上げ』
終わってから打ち上げもありましたが、Web系の人が集まり「音声配信」「声で話すこと」を話題にしているのはセミナー登壇して25年になりますが初めてのことじゃないかな…と思いました。
僕はラジオがだーいすきで、声優を目指してた時からいつか「ラジオ番組を持ちたい」と思っていました。
今実感するには「声で演じる」のではなく「声で届ける」のが好きなんだと思います。
僕のパーソナルというかポッドキャストのトークが面白いかは別にしても、普段のポッドキャストにもいただけている「おハガキ」を介してリスナーさんと交流できているのが何より楽しいんです。それは今回の30分でお読みした6通のおハガキでもそうですし普段の放送でも同じです。
番組に毎週おハガキをいただけてて、のべ1000通ものおハガキになっているのは本当に奇跡だと思いますが、これが続く限りはもう少し頑張っていこうと思います。
僕にラジオパーソナリティの素質があるかは分かりませんが、今回のイベントは裏方としてもとても楽しかったです。
Web Creator Podcast Day2026はやるのか?
正直運営体制はちょっと考えないと物理的に無理かな?と思っています。ですが、指標やKPIを設けている訳ではないのですが、「収益を考えないお祭りイベント」という意味では企画は良いものだったんじゃないかな?と思っています。
また「ポッドキャストをザッピングすることで、カテゴリーが近かったけど知らなかった番組に出会える」 ことの創出にはつながると思っています。
一方で「それを個人でやることなのか?」という疑問もまた湧いてきます。となるとやっぱり「スポンサーを募る」とか「クラウドファンディングをする」とかになってくるかと思います。
来年は切り替え合間のCM枠をWeb系企業の方に買っていただく…とかで運営ができるならそれも含めて検討をしてみたいと思います。
とはいえ「来年もやってもらいたい」って声がなければそもそも続かないので、ぜひご感想や来年も実施の要望を下記のフォームからお送りください!
今年のWeb Creator Podcast Day2025、本当にありがとうございました。
ご参加をいただいた出演者、またリスナーの皆さまに盛大な感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
