日記

「東北地方太平洋沖地震」への一般の方々でしてはいけない支援について(主にボランティア活動について)

名村です。
先週の金曜に発生した未曾有の東北地方太平洋沖地震ですが、名村が阪神大震災で被災をしている事もあり、人ごとではありません。

そんな中公的機関以外の我々が出来る支援、しないでいただきたい支援をざっと書かせていただきます。


ボランティア支援


阪神大震災の時にも、県外、市外の方々からボランティアとして被災地には多くの方々が来ていただけました。

しかし、そのご厚意に対しては大変申し訳ありませんが、このレベルの震災においては、プロ以外の人では全くこれっぽっちもなんの役にも立ちません。

少しでも現地での手伝いにこの東日本巨大地震のためボランティアに行こうと思っている方には、下記のこと、今一度確認をしていただきたい。


  • 現地へ行くときも帰る時も公共機関、自家用車、オートバイなど、交通機関に影響をほんの少しでも与えないで移動する事ができますか?
  • 現地滞在期間中の衣食住、そして排泄から精神的な安定まで、周りの誰ひとりに頼る事なく、対応が出来ますか?貴方がいくことで、現地の為の人の「食事」や「水」や「場所」を奪う可能性があるということです。
  • 現地には何もモノがありません。その中でモノを現地調達など考えず、現地で必要と思われるものを全て持って行くことが出来ますか?
  • 現地に行けば誰かが指示を出してくれるので、その指示さえあえれば動けるしとおもっていませんか?誰も指示をだせるような状態ではありません。
  • 国が備蓄をしてているガソリンを放出しているぐらいガソリンが一時的に不足していいます。現地は更に品薄でしょう。その状態でガソリンを使う乗り物で移動をして、戻ってくる事ができますか?

現地は、「ボランティアで手伝いを行こう」と思うことが出来る人が考えている数千倍は状況が酷いです。

僕は阪神大震災の時に被災者でありながら無事だったので、手伝いをしていました。(更に一浪した受験生でもありましたが)

そこで本当にボランティアの方から


「ボランティアで来ていているのですが、今日、泊まるところを探しているんですが・・・」
「こっちはボランティアで来ているんだから、食事ぐらいないのかよ?」

といったことを言われました。(本当に実話です)

こっちは友人知人が怪我をして、死人が出ていて、食事も取っていなければ風呂にも入らず、やっとの思いで自衛隊の給水車(水を貰うのに、当時1月の寒空で3時間待っています)から貰った水をガブのみ出来るわけでもなく、トイレに流している訳です(水洗トイレは水を流さないと流れないんです)

その状態で、自称ボランティアの方から、そういう心ない台詞を、しかも言ってしまえば「ドヤ顔」で言われる訳です。

・・・・・殺して良かったですよね?(いや、殺してませんが、大喧嘩にはなりました)

いや、それぐらい、現地の方々は精神状態もマトモな状態ではないんです。
気が立っているか判断力が無くなっているかのどちらからです。

だからこそ言うのです。


ありとあらゆる事を自分で全て誰の手も借りずにまかなえた上で、他者の役に立てるのか?


出来ないならば辞めてください。
本当にその好意が迷惑になってしまうぐらいの状況なんです。

現地には、自分が被災をしていても業務を優先しなくてはならない自衛隊の方々(自衛隊の方々は入隊の際にそういう誓約書を書くことになっています)がいます。

名村も当時、自衛隊の方々に救われ助けられ、本当にプロだ、ということを実感、痛感しました。
被災している人たちを本当に憂い、この国の人を憂いている方々が、日頃から訓練したプロの技術で助けてくれています。

それ以上に微力でも・・・というのは、その小さな厚意を相殺してしまうぐらいボランティアの方ひとりを賄うというのは大変なんです。


そして現地では、命令系統はありません。
イベントなどでボランティアを募るのと違って、現地は未曾有の被災地です。
ひとりひとりが生きることに精一杯です。
自衛隊は、トップ=国からの指令の元に動いているから最大の効果を発揮出来るわけです。

ボランティアの方の、能力、滞在期間、性別なども一切不明な、言ってしまえば烏合の衆にマトモに命令が出来る人は居ませんし、居るわけが無いことに気づいて貰いたい。

本当にボランティアに迂闊にいく、というのは辞めてください。


現地に支援物資を自分で持って行くのは辞めてください。


友人、知人が被災をされている方々もいると思います。
運良く被災をしているが、連絡が取れた方々もいると思います。

当然心配をしていると思います。
それは僕も十分に分かります。

しかし、その方々にどんなに遠回りをして・・・と思っても現地に車で行くのは辞めてください。
現地は路面がマトモな状態ではありませんし、パンクを引き起こす要因も一杯あります。

ましてや、現地は緊急車両(自衛隊、救急車両、緊急車両)でめいっぱいです。次は被災者の方々の移動で、下手をすると大渋滞をしています。

そこに安全な所からたった数人〜数十人のために救援物資を運ぶ事で、渋滞に荷担をする事になるわけです。
その渋滞に荷担したことで、更に公的な緊急者の到着を1秒でも遅らせる事になり、ひいては助かる命を助けられない事に繋がります。

くれぐれも現地に自ら行こうとは思わないでください。


今の自分が出来る支援方法を


現地に行く、ボランティアに行く、という方法以外にも多くの支援する方法があります。

未曾有の危機に日本中だけでなく、世界中が悲しみ、自分の無力に打ちひしがれています。
現地で少しでも助けたいと思うのは、僕も同じです。

でも、自分が行くことで、迷惑になる事になれば、それこそ誰得な話になってしまいます。

くれぐれも軽率な行動ではなく、地味でも個々人で出来る震災対応を目指しましょう!


東北地方太平洋沖地震コンテンツ



著者・名村晋治のプロフィール

名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア25年目のWebディレクター

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からはWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。

詳しいプロフィール

もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、またNHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

俳優時代の経験を活かし、演劇の訓練メソッドを利用した「コミュニケーションスキル」向上を目指したセミナー・研修も実施しています。

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