Webカラーセミナー「実例から学ぶWebサイトの色彩設計」に参加してきました。
2011年05月30日
5月28日、東京の新宿NSビルにて開催されたWebカラーセミナー「実例から学ぶWebサイトの色彩設計」に参加してきました。
講師は、フォルトゥナの坂本 邦夫さん(@Kunio_Sakamoto)です。
Facebookで告知があって速攻申し込んだのですが、当日は都内で大型のセミナーが知ってる限り他に2件あったのですが、こちらも大盛況でした。
セミナーアジェンダ
- 配色ではなく色彩設計をしよう
- サイト運用のための色彩設計
- 実例10サイトから学ぶ色彩設計
セミナーを通して印象に残っているのは、冒頭にあった色彩設計の「3つの要素」について。
色彩設計の3つの要素
機能的な色彩
視覚的な訴求力
色彩戦略
今までこういったことをロジカルに考えきれずにいたので、こういった考え方があったことが分かり、目から鱗。
- 文字・図版の読みやすさ
- リンクの分かりやすさ
- 視線の誘導
- 区別のしやすさ
- 配色の調和、美しさ
- 印象の残りやすさ
- 心理的な効果
- 業種・商品・人物に合った色
- ユーザーの好む色
- 競合サイトとの色の関係
と言ったことは、それぞれを何となくは考えているのですが、全部を抜けもれなく考えられていて、それをサイトのデザインをアウトプットするまで踏襲出来ているか?と言われるとやっぱり出来ていないことが多い。
そういう意味では、サイト構築の要件定義から設計までの間で「やるべきリスト」のアップデートが出来たよう思います。
アクセシビリティへの対応
またビジュアルデザインにおいては、折りに付け「足かせ」のような扱いを受けることもあるアクセシビリティへの対応。
しかし坂本さんのお話の中には、Web-Jisへの対応の話もしっかりあり、色彩設計の観点からも決してWeb-Jis対応が難しいといった訳ではない。
むしろWeb-Jisなどで定義されているコントラスト比などの数字データも利用して、本来の「ファインダビリティ」を満たしましょう、といった話は「感覚」や「感性」だけではない説得力がありました。
モノクロで確認?
また、「モノクロでデザイン確認していますか?」という話もありました。
これは全く考えたことがありませんでした。
でも、坂本さんが仰ったとおり、自分自身も、
- イベントなどの開催状況の情報の印刷
- 打ち合わせ資料で自分自身の分の印刷
- 地図の印刷
などは確かにカラーで出さず白黒で出すことがほとんどです。
そういった時に今まで「白黒にしたら見えなくなった!」って経験は流石にないのですが、それでも「より見やすい」ってのは制作側としては考えておくべきなのかもしれません。
これは今後は気をつけて実施していきたいと強く思いました。
坂本さん、今回は本当にありがとうございました!