「Webディレクションやってます:blog」リニューアルしました。
2015年04月04日
先日ここで「ブログをリニューアルする上での意図とかコンセプトとか。」で書いたリニューアルを2015年4月2日にできました。
このブログにとって久しぶりのブログリニューアルになるのですが、自分の備忘録というか、パートナーさんへどのように依頼をしたのか?といったディレクション的な要素もある今回のリニューアルなので、書き残しておこうと思います。
ブログを書かなかったのは、「会社を生き残らせるため」という、「より重要な」理由があったから
今回のリニューアルですが、Web制作・ホームページ制作会社である株式会社サービシンクを立ち上げてからは如実に更新頻度が下がっていました。
これは理由は単純で、僕の時間は可能な限りサービシンクを生き残らせるために費やす、というのが僕にとって正だったからです。
とした時に、<span class="color-orange">僕がブログで記事を書くことによる効果と、目の前の仕事を30分でも早く進めるのとどちらを取るか?</span>ということを選択した結果というだけのことです。
ただもう一つ理由がありました。
リニューアルをした目的は自分自身のモチベーションを上げるため
ただ、それ以外にも理由がありました。リニューアル前のブログで、デザイン、機能面、管理画面などで自分なりに気に入らないところが多数あったのです。
その気に入らない部分は当初は「諦めて」いました。ただ、それがちょっとずつ自分の中で澱のように溜まっていって、ついには「ブログの画面を見るのも面倒くさい」というところがあったのも事実でした。
ただ、それを「改修する具体的な内容」にはなっているものの、「<span class="color-orange">自分が実装する時間やバージョンアップしたa-blog cmsの機能を学習するコスト(=時間も労力も)も割くことが出来なかった</span>」というものでした。
なので、今回のリニューアルでは「<span class="color-green">このツールを使っている自分がかっこいい</span>」「<span class="color-green">このビジュアルデザインのサイトが自分のサイトなんだ</span>」と思えモチベーションをあげられるようにしたい、ということが理由になってきていました。
この数年で自分が実装面からディレクション、企画方面に相当にシフトした結果
という話をすると「実装から手を離した」とか「学習することをやめたら終わりだよね」的なことをいわれそうなのでちょっと補足。
実装はもちろん好きですし、僕がディレクションをしている上での強みは「実装ができるし実装を知っているから」というのは間違いありません。
だから、今でもハンズオンの実装セミナーとか研修には行ってたりします。
ただしそれは「現状の仕事に直結している」という点においてです。これはこのブログのCMSのa-blog cmsが仕事に使える、使えない、ではありません。
僕が基本的に「ゼロからシステムを開発する」文化に長くいたために、Movable TypeとかWordPressとかのCMSの最終的にブラックボックスに近いものがあるものを触るのが苦手なんです。
名村のこれまでの仕事が、お客様と数年レベルで継続的にお付き合いをすることが多いということもあり、Movable TypeとかWordPressの中心部分に何か原因があった時、お客様に「しょうがないですよ」的な話になるのがいや、というか責任が取りきれないのがいや、というか・・・。
なので、世にあるCMS全般が苦手なのです。(あっ、サービシンクではWordPress案件もやっていますし、実務になれば速攻で習得はしますし、この歳になれば理解をするための勘所も分かるので、理解までは実際には早いですよ)
話をもどして、ですので実装は好きなのですが、自分のブログの改修のためだけにa-blog cmsへの学習コストであれば、別のものに割く・・・ということで、後手になっていました。
リニューアルを決意したきっかけはこのブログで今後書いていこうと思っている「Webディレクター」のための知見をまとめていくコンテンツ
このブログは「Webディレクター」の名村が日記とかもありますが「Webディレクター」の人に「ディレクション業務」をしていく上で「TipsやKnowhowといった付け焼き刃ではなくて、継続的に使っていける考え方やマインドセット、手法を書いていく」というのをコンセプトにしています。
「ブログをリニューアルする上での意図とかコンセプトとか。」でも書きましたが、「おっさんになったんだから、おっさんの仕事をしよう」というつもりで、僕が普段なんとなく実施している行動や判断の基準を明文化したり、仕事人として心がけていることとかをまとめていくメディアにしていこうと思っています。
リニューアルをフォルトゥナ坂本さんにお願いをして、お願いができた3つの理由
今回のブログのリニューアルをお願いさせてもらったのは「フォルトゥナの坂本さん」でした。
坂本さんにお願いした理由はいくつかあるのですが、まとめると下記のような理由でした。
フォルトゥナ坂本さんにお願いをしたい!と思った3つの理由
- このブログのCMSであるa-blog cmsのスペシャリスト・エヴァンジェリスト
- Facebookで「リニューアルしたいなー」って言ったら反応してくれた(笑)
- 当初は機能面に不満があったんだけども、よくよく考えるとデザインについてもリニューアルしたかった
というような理由から坂本さんにお願いをさせていただきました。
言ってしまうと自分も含めてですが、<span class="color-orange">普段からのアウトプットが大事</span>なんだなと思いました。コミュニケーションは接点頻度によって信頼度が圧倒的に変わるということはよく言われます。
今回でいえば正にその通りです。
「あれ?坂本さんと仲よかったんですか?!」
名村さんって去年ぐらいまで、坂本さんとか角○さんとかKDDI ウェブコミュニケーションズの○畑さんとFacebookとかでいつも罵り合いしてませんでした?
実は坂本さんと仲悪いんだと思ってました
ということを実は一度だけ言われたことがあります(笑)
まさからホントにそう思われているとは思っていませんでしたが「仕事では」とても尊敬していますよ(笑)
ブログのリニューアルに際して坂本さんに依頼をした内容
坂本さんにリニューアルを依頼するとき、お願いした内容は大きく次のものでした。
- 丸投げでもいいですか?
- デザインをリニューアルしてもらいたい
- 機能面での改修と追加をお願いしたい
これらが大枠の依頼でした。
丸投げでもいいですか?
今が特になんですがかなりサービシンクのディレクターとしての業務が重なってきています。
ということがあり、冒頭で書いた「リニューアルをしたい」という思いを満たすために自分の時間が取れなかったというのが前提にありました。
とした時に「お願い出来る人に頼る」訳ですが、お願いをした結果「自分の時間を費やす」のであれば、当然本末転倒になるので、取るべき選択肢としては「やらない」を選ぶことになります。
そうなると今回満たさなければならない「要件」は、
- 自分の時間は極力使わずにリニューアルをなし得る
- リニューアルをしない、という選択肢を取らない
になってきます。
そうすると次に考えるのは、<span class="color-orange">上記の要件を満たしてくれる「人」を探すこと</span>になる訳です。
かつその人には「要件を伝えただけで安心してお願いができるクラス」の人でなければなりませんでした。
その時、声をかけてくださった坂本さんであれば、これまでのご自身の屋号フォルトゥナとしてのアウトプット、SNSでの発言、これまでお会いして話をしていた、といった条件の中からお願いができると判断できた訳です。
ですので、お願いとして「丸投げでもいいですか?」となった次第です。
デザイン面のリニューアル
デザイン面のリニューアルでは冒頭でも書いた「モチベーションをあげられるデザインにしてください」というお願いでした。
自分で言ったんですが、だいぶ酷いオーダーだったと思います。
「名村がモチベーション上がるのってどうしたらええねん?」
ってことですから(笑)
もうちょっと噛み砕くと、
- (この後書く)機能に対してのUIが細部まで気が入ってる
- 管理画面の記事エントリー部分が使いやすいUIになっている
ということでした。
そこでなんとなくお伝えしたのが、僕が以前に思っていたこんな話でした。
> Firefoxが昔出た時に使う上ですごいモチベーションあったんですが、その理由ってアイコンがそれまでのIEとかNetscapeに比べると、圧倒的にかっこよかったからなんです。「そこ?」と思われると思うかもしれないんですが、「このかっこいいアイコンをクリックしてアプリを立ち上げる」ということが僕にとっては大事なんです。
もちろん機能面が十分でなければならないとは思います。その次の指標として、です。
その意味では、今のMacのアイコンはWindowsと同じソフトでもアイコンがカッコイイ。これだけで僕はMacの方を使っていたいと思える。
それを今回成し得たいとおもっています。
というようなことがありました。
機能面のリニューアル
機能面では下記の実装をしてもらいたい、という旨のお願いをしました。
- サイドメニューに「ブログにおけるPVラインキング」をだす
(→これはa-blog cmsで実装できないってことでナシにした) - タイトルの横に、各記事のPVをだす
- サイドメニューにエントリーの「はてブランキング」をだす
- カテゴリーリストに、そのカテゴリーに登録しているエントリーの件数をだす
- トップ・一覧・各ページで、それぞれのページにおけるはてブ数や、いいねとか、ツイートされた、の件数を出したい
(従前は名村がa-blog cmsの理解が乏しいままで実装していて、各ページのはてブ数表示が「web-directions.com/direction」というトップページに対しての数になっていた) - 名村のTwitterのウォールを出す
- 文字に対しての装飾の色を「1.赤(否定・警告)」「2.青(肯定)」「3.緑(用語の強調)」「4.オレンジ(単純強調)」「5.黒(強調)」
- 装飾系はQ数は18pxの太字
- フォントのQ数は16px
- 特定のレイアウトを再現できるタグを追加する
- 記事の文末に同じテーマに属しているPVの多い記事のタイトルを5件出す
- レスポンシブル(今も一応しているので、まぁ、それぐらいの感じで)
- OGPとTwitter Card部分を綺麗にする
(これも従前は、OGPとTwitter Card用の画像の引っ張り出し方がイケてなかった) - 一覧の時に、それ専用のdescriptionと、一覧用イメージを出す
- sitemap.xmlを設ける
- a-blog cmsのiPadアプリで更新が出来るようにしたい(今何故か出来ない)
ということを従前のブログに対して追加できるようにお願いをさせてもらいました。
坂本さんにお伝えした「名村が考えているサイトの今後とデザインで望むこと」
そんな要望を投げていた結果として坂本さんとデザインの話になりました。そこで名村お伝えしたのが下記で、名村が今回リニューアルをしようと思った「今後」の話です。
冒頭で「おっさんになったんだから、おっさんの仕事をしよう」ということでこのブログは「Webディレクションに関する名村の知見をアウトプットしていくメディア」というのがコンセプトです。
それをお伝えしたのですが、その時の内容はこんな感じでした。
- デザイン面ですが、今後ブログとしては今名村が地方とかでもさせてもらっている「Webディレクター養成講座」で話をしているような「Webディレクター」のための知見をまとめていくコンテンツを作る予定
- ある程度見出しレベルのアジェンダはひと通りあげていて、50〜60コンテンツぐらいをコツコツ書いていきたいと思っている
- その意味では今回カテゴリー・タグについても既存コンテンツに対して再考することを考えている
- タグクラウドは最近のGoolgeの方針としてブログ等での同一コンテンツのURL複製がNGになっていることからリンクを出さないようにしている
- その意味では、個人色よりも(会社ブロクではないものの)多少学術的に「Webディレクション」についてのコンテンツが書かれている真面目なサイトにしていく方向で。
という内容をお伝えした次第です。
面倒な客だなおい、と思われると思います。
ここまで読んでいる人がどれだけいるか?と思うぐらい長くなってきていますが、受注者である方(僕もサービシンクではそうですが)にしたらここまで書いた内容を読んだら「面倒な客だなおい」と思うかもしれません。
ただ、この「丸投げでお願い」というのは一応結果ではなくて最初にその前提でも「お願いできますか?」ということでお願いをさせていただきました。
あと逆に「丸投げでもこの案件はお願いができる」と「坂本さん」に対して思っていたからでもあります。
今回は意思決定をするクライアントが僕一人で完全に完結していますからね。
これが会社としての受託案件でお手伝いを頂く場合には、Webディレクターとして「<span class="color-green">要件把握とそのブレイクダウン</span>」は当然の僕の業務ですし、そこが一番好きで得意なので、徹底的にやった上でパートナーさんにはお願いをさせていただきます。
謝辞:ということで思った以上のリニューアルできました
坂本さん、今回は本当にありがとうございました。
Facebookで坂本さんが「こんな怖かったの久々ですよw」と書かれていますが、そうだと思います(笑)
気心がしれた相手から丸投げって自分がその立場だと「どれだけ信頼されてるんだ」ということで逆にプレッシャーにはなりますよね。
ただ、実際坂本さんにもお伝えしたのですが、途中ほとんど何も言わなかった(最後もほとんど言わないままでしたが)のは「<span class="color-orange">こちらが期待している通りプラスアルファだったから言わなかっただけ</span>」なんです。
微に入り細に入り気を配っていただき、実際の仕事は初めてでしたが、仕事人としての真摯さと細やかさが本当にありがたかったです。
ということで、リニューアルをしたので、頑張ってエントリーを書いていって、Webディレクターを誇りある仕事になるように、自分を含めた周りのWebディレクターがクライアントから信頼・信用され、少しでもいい仕事が成し得られるようにしたいと思います。