ラジオ

「週刊NobbyタイムズPLUS!」、1年半、ありがとうございました。


▼目次

1年半のご視聴ありがとうございました。

名村は2023年5月10日から「週刊NobbyタイムズPLUS!」というポッドキャストに出演をさせていただいておりました。

このポッドキャストは全国配信をしているコミュニティFM『週刊Nobbyタイムズ』のスピンアウト企画として始まったもので、水曜日の企画であった「テック情報」担当としてお声がけをいただきました。

そもそもお声がけをいただけたのは、名村が代表をしているサービシンクで、『週刊Nobbyタイムズ』へのスポンサーをしていたことがきっかけでした。

そこから毎週水曜日の「テックPLUS」でテックやIT系の情報についてその時々のニュースやガジェット、時には「今さら聞けないテックの話」などについて話をさせていただいていました。


パーソナリティのNobbyさんと

パーソナリティのNobbyさんと


このポッドキャストですが、2024年9月末の配信をもって、名村は卒業をさせていただくことになりました。

大好きなラジオというメディアに関われたこと

僕にとって「ラジオ」というチャネルはとても思い入れがあります。
以前に声優という仕事をさせていただいた時期がありますが、最もやりたかったのは「ラジオ」でした。とにかくラジオという空間が好きなんです。

自分のポッドキャスト側では時々言っていますが、ラジオというチャネルの「マスメディアなのに1対1で繰り広げられるような時間」がとても好きです。 ラジオって毎週聞く必要もないけど、聞いた時にふと「いつも帰ってこられる場所」であるような感覚があると思っていて、そういうメディアってなかなかないと思っているんですよ。

声の仕事を離れて20年も経ったのにも関わらず、そういった場に参加をさせていただいたのは望外の喜びでした。

途中からは実際にラジオ局での収録に

最初はパーソナリティのNobbyさんとはリモート収録をしていました。自分のポッドキャストは毎週金曜日22時に収録をしている上にある程度都合は付けられますが、Nobbyさんと名村の両方の予定とのタイミングが合わなかったのが大きな理由でした。
ですがラジオでは掛け合いの妙こそ大事であるにもかかわらずリモート収録はどうしてもタイムラグがでてきます。
そして収録であるとはいえ、掛け合い良し悪しは必ずリスナーさんにライブ感の有無として伝わってしまいます。

その結果としてお願いをして「東京FM」のスタジオで対面での収録という形にしていただきました。
結果としてはやっぱり対面で喋る方が圧倒的にやりやすかったし、皆さんにとっても聞きやすかったのではないかと思っています。

ですが「自分が演者としてスタジオに入る」というのも、もう20年ぶりの経験……。
最初、新人よろしく、スタジオに入る度にめちゃくちゃ緊張していたのを覚えています。それでもやはり目の前にNobbyさんがいらっしゃる、というのはリモートとは全く違っていました。
スタジオ収録になってからは緊張感はありましたがとても落ち着いて収録に望めるようになったのを覚えています。

ラフだったからこそとても自分にあっていました

20代のころにラジオに出演させていただいた時、その番組には構成作家さんがいらっしゃって、ちゃんと番組周りを整えてくれる形式のものでした。それはそれで「プロの仕事場だ…」と思ったものです。

一方で「週刊NobbyタイムズPLUS」では本当にラフに作らせていただきました。
間違ってもらいたくないのは、僕にとってはその方が良かった、ということです。
そしてラフだから品質を落とすようなことにはならないように、と思っていました。

大体収録の前日か前々日ぐらいに「今回は◯◯についてお聞きしたいです」という内容が届くのですが、実は本当にそれだけでした(笑)
あとは当日スタジオに行って「はい、収録始めます」となり、そこから一発録りです。

ある程度タイムキープは考えながら喋っていたつもりですが、ポッドキャストでは厳密な収録時間の制限がない事に甘えて、喋りすぎだったことには毎回反省をしていました。今さらですが、Nobbyさんは毎回やきもきされていたと思います(笑)

ですが、構成がない中でのお題を元にNobbyさんの話に乗って、話題を投げかけて……という形式だったからこそ僕はすごく楽しく関わらせていただくことができました。

準備が僕にとっての一番の醍醐味でした

先に書いた前日、前々日に届くお題を元に話すことになります。
この時にもちろんスペック情報などは間違えるといけないので調べることもあるのですが、それよりは「このお題は、リスナーの方にとってはどういう事をきいてみたいんだろか?」 と考えることがほぼすべてでした。

もちろん収録でNobbyさんがどう言ってくるか?は分かりませんのである程度のフリースペースというか余白は残しておくのですが、それでも「こういう風に話すと面白く聞いてくれるかも?」「ITに興味のないリスナーさんに10分もどうやればラジオを聞き続けてもらえるだろうか?」と毎週そればっかり考えていました。

その部分を毎回確認することもなく収録に入って、収録中にうまく拾っていただけたNobbyさんのおかげでやってこられました。
その「どうしよっか?」ということを考えさせてもらえる時間は僕にとってとても大事な時間でした。

実は「Webディレクションやってますラジオ」もキューシートは作っていますが、事前にいただいているおハガキを読んで選ぶ時間を一番大事にしています。
ほぼおハガキをいただいた順番に読んでいますが、時事ネタとかをいただいた時は差し込みをしたり、その人がどういったバックボーンでおハガキを書いてくれたのかを想像するのがとても好きです。
今年(2024年)の頭には能登半島地震で被災に合われた方が本当のラジオでもなく僕の番組にその様子や感じたこと、復興へ向けての動きなどを送ってきてくれたリスナーの方もいらっしゃいました。 (ポッドキャスト番組に時事ネタのおハガキを送ってくれるリスナーがいるだけで奇跡です)

そんな中で一発録りをしているのですが、「週刊NobbyタイムズPLUS!」でも「Webディレクションやってますラジオ」でもあくまで大事なのはリスナーさんであって、そのために喋ってるんだということを改めて実感しました。

一つの区切りとして終わりました

個人でやっているポッドキャストではよく「ハガキが来なくなったら終わる」と言っていますが、僕は基本的に「続けることを目的に続ける」ことには全く興味がありません。

仮に終わったとしてもそれは一つの結果で、なんか大仰な話題にしてしまいそうになるのですが、今回の終わりも一つの話です。 もし僕が喋るということにニーズがあればまたどこかで声がかかるかもしれないし、やりたければ自分でやればいい。

「断捨離」という訳ではないですが、人のキャパって限界があるので、一杯になったら何かを手放さない限り次に進めなくなるよな、というのも昔から思っていることです。

それでもラジオはやっぱり大好きです。

実は「マスを意識して声で何かを表現する」というのは、僕にとっては「禁忌」だったんです。
仮にもプロとして声優を生業にすることを目指し、それを結果として諦めました。
「マジメか!」と言われるかもしれないのですが、僕にとっての20代は本当にそれに全振りしていたので、僕にとって、あくまで僕にとってですが「プロではない場で声での表現をする」ことは出来なかったんです。なんというか、20代の自分に対して許せない、というか…

そういう所は自分でも厨二病だよなぁ…とは思いますが、そういう個人的な事情があり、実は2020年に『Webディレクションやってますラジオ』を始める時も相当葛藤があったんです。でも、当時コロナの閉塞感もあったとは思うのですが「まぁ、やってみるか…」と思えたのは我ながら歳を取ったからかも知れません。
そんな軽い気持ちで始めたポッドキャストが気がつけば5年目を迎えている訳ですから、世の中わからないものです(笑)

そして今回僕は終わりになった「週刊NobbyタイムズPLUS!」でのパーソナリティの時間はとても大切な時間でした。「あぁ、やっぱりラジオって楽しいなぁ……」と毎回、そして改めて思わせてもらえる時間でした。

僕の声がどういった人に届いて、どういった人の琴線に触れたのか…… 分かるようで分からないし、近いようで遠い距離感のラジオというメディアでの1年半を過ごさせていただいたのは本当に幸せだったと思っています。

名村にとって「自分が喋る」ということは、今でも求めているし、欲しているんだと思っていますので、もちろん誰かが求めてくれてこそですが、また『ラジオ』はやってみたいと思っています。

リスナーの皆さま、Nobbyさん、ありがとうございました。

最後になりますが、お聞きいただいたリスナーの皆さま、僕のお喋りにお付き合いをいただき本当にありがとうございました。
そしてパーソナリティのNobbyさん、お声がけをいただきましてありがとうございました。
とてもとても楽しい時間でした。

皆さん、またどこかでお会いしましょう。


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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