「ホームページは24時間働いてくれる営業マンのようなものだ!」神話を掘り下げてみたことがありますか?
2008年05月13日
「ホームページは24時間働いてくれる会社のようなものだ、営業マンのようなものだ!」という言葉はよく言われているもので、何度も聞いた方もいるかと思います。
ただ最近、ここで「なるほど、そうだそうだ、だから(充実したものを)作ろう!」というのは、日本人的な「なんとなくそれらしい言葉」への弱さのような気がしてきてなりません。
確かにサーバーが落ちたりしない限り、ホームページは24時間ユーザーが来てくれさえすれば、休みなく働いてくれる有能な店舗であり、営業マンのように思えます。
しかし、その裏を返して、「リアルの店舗や営業マンのどういった機能がホームページにあるのか?」という事を考えたことがありますでしょうか?
リアルの店舗や営業マンというのは、経験によってこちらから指示を出さなくても、いつの間にか「成長」をしている場合が往々にしてよくあります。
しかも、その得意とする分野以外でも成長がみられたりします。
しかしホームページがどれだけ「気がついたら集客のすごい」サイトになっていたとしても、「気がついたらホームページが気を回して新しい商品の掲載や、ページの追加をしてくれていた」という事はないはずです(笑)
ここに「ホームページは万能ツールだ」という神話の嘘があります。
名村は「ホームページは限られた機能しかもっていない」ものだと常々思っていました。
その代表となるのは「ホームページには告知機能がない」という点だと思います。
紙の広告などではシャワーのように掲載をすれば、認知をしてもらうための「告知」をすることができます。
しかしホームページはその性質上、必ず「来てもらわなければ、認知をしてもらえない」メディアといえると思います。
あっ、ちなみにここではRSSとかでの配信の事を言っていませんよ。おそらくですが、「商売」という観点でのサイトでRSSを有効に収益に繋げられているサイトってのは、まだまだスーパーマイノリティというレベルだと思いますから。
話を戻しまして、「ホームページがなんとなく機能していないなぁ」と思う方がいたら、そのホームページの査定をしてみてはいかがでしょうか?
ホームページの査定とは、要は会社の営業マンの業績評価をするのと同じです。
そして、今の自社のホームページが「果たせている」機能を明文化してみてはいかがでしょうか?
ここでは「果たしてもらいたい」とか「そうなってもらいたかった」というのはとりあえず置いておいて、「今出来ている機能」について、評価点を付けていくのがポイントです。
また「設置はしているけど、実際に機能をしていない」というのは、リアルの営業マンで言えば、「やると言っているけど、やっていない」「名刺は持っているけど、配っていない」などと同じですから、結果的には「機能していない」のと同じとなります。
そして、その業績評価が出来たならば次は、自分の前に(リアルの)営業マンがいたとして、その営業マンにやってもらいたい事を列記していきます。
そしてそのリアルの営業マンに、その「会社としてやってもらいたい事を満たすために何をしているか」を聞きます。
もしいなければ、次は自分がその立場になったら?と思い、リアルの営業でどういったことをしていけばいいか?というアイデアを出してみます。
そうすると、
- 会社としてしてもらいたい事(ミッション)
- 今ホームページという営業マンができていること(業績評価)
- リアルの営業マンだったら出来ていること(社内の競争相手の業績評価)
がはっきりしてくると思います。
その差が「ホームページが実際にやってもらいたいかったけど、出来ていなかったこと」につながってくるわけです。
ホームページというのは、融通がきくリアルの人間ではありません。
「ホームページを育てる」という言葉はよく聞きますが、リアルの人間のように「○○○万円売って来い!やり方だぁ?そんなのは自分でかんがえろーーーー!(ゲシッ)」とケツを蹴り飛ばして成長するほど利口ではない、言わば、幼稚園の子に営業をしてもらっているようなものがホームページです。
常にホームページが実際に「今出来ていること」という「機能」をはっきりさせ、それが「ホームページできるのか?」「するとしたらどういった形でホームページに伝えれば(=機能や導線として作れば)いいのか?」を運営側が考える必要があるのです。
その観点から自社のホームページをもう一度みてみててください。
きっとびっくりするぐらい、実は機能していなかったりしているはずですよ。
もし考えてみてはっきりしたけどどうしたらいいか分からなかったら、弊社サービシンクにご連絡してきてください!