セミナー

第20回WebSig会議「セマンティックWebってなんだろう? 「?」を「!」に変えてみる会議」に参加してきました。

昨日「第20回WebSig会議『セマンティックWebってなんだろう? 「?」を「!」に変えてみる会議』」に参加してきました。


Web系のイベントやセミナーでは自分としては一番最初に行き始めたのがWebSigのイベントだったのですが、最近はタイミングが合わず、ものすごい久しぶりに行くことができました。

今回のお目当ては長谷川恭久さん(http://www.yasuhisa.com/)がセマンティックウェブについて語る、という事だったからでした。

恥ずかしながら未だに名村は「セマンティック・ウェブ(Semantic Web)」というモノがよく分かっていません。

他の所での話や神崎先生のサイトを拝見したり話を聞かせていただいたこともあるのですが、イマイチ概念的な部分が多いように感じていて、どうにも納得がいっていない部分だったりしています。

そういうこともあって、あの長谷川恭久さんが話をする、と言うことで、時間も何とか作れたので秋葉原へ。

休日って事もあって、秋葉原まで自転車で行ったのですが、MacBook Proを持っていなかったら結構楽な距離でした。

で、長谷川恭久さんの話としては、


セマンティックになると
・ページの遷移からデータの遷移へ
・情報は人の元へ訪れる
・ウェブの一部を構築

それによる利点ー3つの「減る」
・検索にかける時間
・必要のない情報を見る機会
・パソコンに何をしたいのかを指示

といった部分がとても分かりやすかった点でした。
それ以外のデータは恐らく後でWebSigのサイトでアップされると思いますので、それを見ていただくとして、個人的には、


「Webサイト」という概念というか枠組みは変わってくるだろう

と言うことがありました。
これ自体は何となく以前から感じていた部分ではあって、


  • ライトなユーザーには、提供側がある程度パッケージ化した情報提供の形はこれからも必要。ただしそれは従前の紙媒体により近いものになってしまう可能性があるだろう。
  • 情報の取捨選択が出来るユーザーにとっては、Webの世界にある多くの情報から自分に必要なデータを自分でパッケージするフレームワークが出てくるだろう。

という二極化になっていくのではないかなぁ?と思っていました。
ただ、これまでのWebの仕組みでは後者を行うのは難しく、例えばiGoogleのような形で、幾つかのコンポーネントをまとめる機能があるサイトによって提供が出来ているに過ぎなかった。

一方でRSSの登場は、後者の提供のプラットフォームの一端ではあるのだけれども、それを「RSSリーダー」という形だけでしか提供が出来ていない為、一般の人にはなかなか浸透していないのが実情だと思う。

それは、



をご覧になった方で「あぁ、やっぱり」と思う人も多かったと思う。

そんな中での「セマンティックウェブ」は、後者を推進していく上でのプラットフォームを提供する概念になっているのではないかな?と言うことを長谷川恭久さんのセミナーで感じとれた。

それ自体が一番の収穫だったと思う。
でも同時に、長谷川恭久さんも最後に言っていましたが、


(プラットフォームが)出来ることを待たず制作側がどんどんモックや実際のサイト制作を行っていき、広めて行く必要がある

という点が大事であり、そこが一番の問題なのではないかな?とも思ったりする。

終わってから小久保さん(誰)と二次会で話をしていたんだけども、「Webってそうあるべきなんだよ」って事からCSSレイアウトも広まっていったことを考えると、今動き出していって、それが普通になっていくのは、あと5年ぐらい後になるのかなぁ・・・とも思ったりしました。

とは言え誰かが動かないと行けない部分ではあると思います。
ただ、その動く方向が、例えばマイクロフォーマットといった技術的な部分ではなく、


Webサイトにおけるコンテンツとそのコンテキストを世に出していくプラットフォームの考え方

にあるのであれば、そこに思いっきり注力をして、来るべき時代に自分の強みとしていくのは、一つの方向なのかな?と思うに十分なセミナーだったと思いました。

長谷川恭久さん、お疲れ様でした!!


そして第二部は、各テーブルを一つの班として、「セマンティックウェブなサービスを考える」ワークショップでした。

名村がいた班では、


「旅行」を「安全」にしてくれるセマンティックウェブなサービス


  • 未知の人にとって旅行における「不安」を解消してくれるサービスを提供する
  • 世界の紛争・犯罪・交通事故等の「危険」とした情報を自分の位置情報と比較してプッシュして提供してくれる
  • 「思ったより安全」や「思ったり怖かった」というのは個人の経験による要素もあるはずなので、そこに個人情報と個人経験の要素を掛け合わせる
  • 個人にとっての安全には、「透析を受けたいけど受入病院はそこにあるのか?」「偏食なんだけど食べるものは口にあうのか?」「足腰が弱いんだけど、坂道が多い旅行先は辛いな」といった要素までが含まれるはずで、そういったパーソナルなレベルでの「安全」を提供出来るサービス

第二部発表中

第二部発表中


と言ったモノが生まれました。

よくよく考えると、GoogleがAndroidを提供している以上、近い将来には実際に提供されていそうなサービスな気がしています。

全体として投票もあったのですが、名村の喋りが面白くなく(謎)残念ながら賞を貰うには至りませんでした。(無念)


とは言え、百式.comの田口さんと情報工学Passion For The Futureの橋本さんがされていた無敵会議の時から思っていましたが、短時間で強制的に何かアイディアを出す、という訓練は想像以上に頭に負荷がかかり、その結果として自分の現状を理解できる良い機会であると思っています。

やっぱり自分は「綺麗キレイにまとめようとしてしまいがちだなぁ・・・・」と改めて反省。
同じ班の皆さん(誰)申し訳なかったっす。

二次会も含めて結構面白い話をいっぱい聞けたし考えられたと言うことで、とても有意義な一日でした。


著者・名村晋治のプロフィール

名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア25年目のWebディレクター

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からはWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。

詳しいプロフィール

もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、またNHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

俳優時代の経験を活かし、演劇の訓練メソッドを利用した「コミュニケーションスキル」向上を目指したセミナー・研修も実施しています。

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