Webブランディング

ソニー銀行のPodcast(ポッドキャスティング)

ソニー銀行を使っていたりするのですが、定期的に届いている「◆MONEYKit NEWS ◆」に今日はこんなのが書かれていました。


2月15日、バーナンキFRB議長が就任後初めて、米下院にて証言を行いました。
fromMONEYKitポッドキャスティングでは、このときのマーケットの様子もお伝え
しています。 『朝ダウンロードして、ニューヨークの市況を通勤で聞く』
こんな使いかたはいかがでしょうか。ぜひ一度お試しください。

ポッドキャスティング

ポッドキャスティング

ぽっどきゃすとぉ?
一瞬目を疑いました。
「銀行」がポッドキャストというコンテンツを提供するというのは、個人的にはかなりかけ離れていました。


  • 内容はなんなの?
  • ユーザーはいるのか?
  • サイトでどれくらいのパワーを裂いているコンテンツなのか?

先日ちょうどCSS Nite vol.05に行った時に二次会でKaRa designstudioの原さんと話す機会があった。
Webの仕事の事とかを話していて、その流れのまま、ヤスヒサさんのpodCastの話になり、原さんが仕掛けているVlogの話になった。

ブログ(blog)は昨年間違いなく大ヒットしたコンテンツだ。
それまでもWebでは「日記」というコンテンツはWebで最も見られるコンテンツといわれていたが、そこにはそれをWebに掲載する、という点で誰でも出来るというものではなかった。

そこに、BlogのツールとしてMT(Movable Type)を始とするサーバーインストール型のものが台頭し、その後各ポータルがユーザーを囲い込む手段として、無料(機能によっては有料)のツールを提供し、爆発的に広がるようになった。

それは、インターネットに繋がっていて、キーボードで日本語が打てるだけで、Blogを作る事が出来るというインフラのなしえたものだ。
基本的に日本人は面倒くさがりの人種だと思う。
安きには流れやすいが、その安きを一旦享受すると、その中での創意工夫をするという事にかけては欧米にもいまだ負けないだろう。


となった時、podCastはこれからどうなっていくのだろう?という話を原さんとしていた。
企業にとってもBlogは有効なツールとなってきている。
それは、企業の生の声を提供しやすいツールであり、ユーザーとのハードルを下げやすいからだ。

常々インターネットは「ビジネスとプライベートの間」を行けるツールだと行ってきていた。
そういう意味で、blogで四角四面な文章はどんなにいい事をかいてあったのだとしても、そこに「企業への好感度」は恐らく期待できないだろう。


では、生の声を届けるpodCastはどうだろう?
いくつかのBlogツールではpodCastに対応していたりするし、携帯で取った動画(ビデオ)をアップすることも出来るプラットフォームは揃いつつある。それは現在使っているこのa-blogが実装している事でも確かだ。。


では、それだけでpodCast、また映像を伴うVlogは昨年のBlogのように広まるだろうか?

iPodに代表されるシリコンオーディオメディアはかなりの普及率を誇り、中には録音の機能を有している物多数ある。
動画を撮る、という意味では、携帯での動画撮影は多くの携帯が有している機能だと思われる。

でも、恐らく広まる事はまだ難しいだろう。
理由は簡単だ。

ネットにつないで、文字を打つ事のワークフロー(仕事ではないがw)の中に、パソコンに携帯を接続して、シリコンオーディオプレーヤーを接続して、そこからデータを吸い出す、というのは入らないからだ。
ましてや、録音した声も、ビデオもものによってはMP3への変換、mpeg4への変換という作業が必要な場合には、絶望的だ。

恐らく今年今のBlogほど一般ユーザーのpodCastやVlogは広まりはしないだろう。


と思ったらここにVlogの作り方を丁寧に書かれていました!


<a href="http://albeck.air-nifty.com/top/2005/08/vlog_da71.html">vlog親善大使就任!!【はじめてのブイログ】</a>

それはさておき、では、podCastやVlogはコンテンツとして意味がないのだろうか?
それは否定することは出来ない。

コンテンツとしての情報量の多さは文字<音声<映像、というのは間違いない。
だからこそ、企業や、そのサービスモデルを考えるプロデューサーは、一般ユーザーにいかにしてそれを提供していくか?という導線を考えなければならない。


podCastやVlogといった言葉を広めるのも手だ。
ラジオ局がpodCastを牽引していくのもの手だ(iTunesでは始まっていますけどね)
テレビ局が映像のノウハウをもってVlogに乗り出せは一大コンテンツになるだろう。

楽天が総会での模様を映像でWebで流したことがあるが、そういった意味では現状のネット回線の最大公約数的な速度を考えれば、映像の画質そのものを求めては無理なのは明らかだ。
やはりコンテンツであり、サービスをどう考えたかを具現したものが求められる。

となれば、企業の大小に関わらず、それぞれの持っているサービスを提供する手段になりえるはずだ。

そういう意味でソニー銀行のpodCastの提供は人身御供になるのか、一大コンテンツになるか、企業ブランディングとしてとても楽しみなコンテンツだ。


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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