個人情報の流出経路 -ライブドアの事例-
2006年02月22日
以前、とあるところで個人情報の流出を目の当たりにしたことがあります。
多くを書くわけには行きませんが、やっぱり大変です。
その後、昨年より、不動産業をしている方向けだったのですが「個人情報保護法対策セミナー」を開催して講師もしていたりしました。
その為か、個人情報系には割と敏感なのですが、今日の毎日新聞のニュースを見て、ぶっ飛んだ。
<ライブドア>堀江被告の交際女性のPCに粉飾指示メール
ライブドア(LD)グループによる証券取引法違反事件で、前社長の堀江貴文被告(33)が、女性タレントに贈ったノートパソコンに決算の粉飾を指示する内容の電子メールが残されていたことが分かった。社内で交わされたメールは、内偵捜査情報をLD側が把握した段階で一部削除されたが、プレゼントに記録されたメールが、粉飾決算の重要な証拠となった形だ。
前取締役の宮内亮治被告(38)ら同法違反(偽計、風説の流布)で起訴された役員が、別宅に置いていたパソコンにも同様のメールが残されていたという。東京地検特捜部はこれらのパソコンを押収しており、堀江前社長らの同法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑での再逮捕に向け捜査を進めている。
関係者によると、堀江前社長は、使わなくなったノートパソコンを交際していた女性タレントに贈ったが、メールなどのデータは消去しないままだった。このため、粉飾容疑が持たれているLDの04年9月期決算を巡って、経理担当幹部などに「決算を絶対に赤字にしてはいけない」「必ず黒字にするように」などと記されたメールが、複数残されていたという。
特捜部は1月16日に、東京都港区の六本木ヒルズにあるLD本社のほか宮内取締役の横浜市の自宅などを家宅捜索。さらに宮内取締役が六本木ヒルズなどに別宅を持っていることも判明し、捜索した。この際、こうした別宅のパソコンに加え、女性タレント宅にも堀江前社長が所有していたパソコンがあることが判明し、併せて押収したとされる。
社内で交わされたメールの一部は、昨年12月に特捜部が内偵捜査の中で事情聴取したLD元幹部が、LD側に捜査が及んでいることを伝えた際に削除された。しかし、女性タレントや宮内取締役らが別宅に持っていたパソコンのメールは削除されなかったとみられる。
一方、堀江前社長は特捜部の調べに対し「黒字にしろとは言ったが、粉飾の指示はしていない」と供述しており、こうしたメールについても「粉飾の指示ではない」と争うとみられる。
(毎日新聞) - 2月22日15時10分更新
いや、使わなくなったとはいえ、中身をそのままにして、人に贈るなよ。。。。
仮にパソコンの中身をそのままに人の贈ったって事がこういった形で明るみに出ていなかったとしても、その女性タレントのPCがさらに第三者に渡った時に「個人情報保護法」に抵触するって事で、やっぱり何か騒ぎになっていた感じが激しくしています。
パソコンが第三者に渡るなんてのは「壊れた」とかって言ったら一発でどこかのショップにいく可能性はある訳です。
個人情報の流出ってのは9割以上が「人的災害」な訳で、いくらショップの人間とは言え、見たデータが宝の山だった場合、どうなるかなんてのは分からない訳です。
いくら交際相手の女性とはいえ、会社のトップが自分のデータも消さないで譲るってのはそもそもどうかと思います。
通常の業務の中で個人情報が流出したって事が明るみになれば、もちろん信用はガタガタになるものの、最低限の回復手段ってのは残っているわけです。
(これを手段として用いる人はいないと思いますが)逆にブランディングを向上させることすら出来るんです、あくまできちんとした業務をしていればですが。。。。)
それは僕がやっていた個人情報保護法対策セミナーでも話している事なのですが、それにしてもライブドアのこのパターンでの逆転、はないだろうなぁ。。。。