Web2.0って儲かるんですか?
2006年02月22日
CNETで面白い記事を見かけました。
「Web 2.0、ベンチャーキャピタルを悩ませる理由」
どうやら、ベンチャーキャピタル(VC)にとってはWeb2.0というのは美味しい出資先ではないらしいですね。
理由が「Web 2.0企業は最初から利益を出しているので、投資のしようがない」という事らしいのですが、これ、本当でしょうか?
確かにWeb2.0系の技術としての代表格の「Flickr」「Del.icio.us」をyahoo!が買収したというのは、目新しいし、開始一年程度のサービスがここまで爆発的に広がったというのも一つの理由だろうと思います。
けど、Web2.0という言葉は昔の「マルチメディア」と同じようにとは言いませんが、概念を表す言葉でしかなく、最終的にサービスをどうしていくか?って事だと思うんです。
って事で言えば、必ずしも「Web2.0だから儲かる」って図式は当てはまらず、ユーザービリティのいいサービスを提供する事を前提にサイトを作り、その技術がたまたまAjaxに代表されるようなものでWeb2.0にカテゴライズされたものが、流行ったという事でしかない気がするんですよ。
別にWeb1.0(謎)でもいいサービスであれば、yahoo!は買いにくると思いますしね(笑)
VCも、大きくしてガッポリってするつもりなら、Web2.0だからって事ではなくて、そこのサービスって何やねん?って視点で考えればなぁ。
なんて書いていますが、VCがそういうのを見ているのは百も承知。
あくまで記事が「VCがWeb2.0サービスの企業への出資に苦戦」って表面をなぞらえているからそういう風に見えてくるだけですね。
ただ、別の理由で出資しにくいだろうなぁ、とは思います。
確かにサービスの目指すところはあるものの、Web2.0の特徴の一つは「永遠のβ版」。
正式版でないものでリリースして、サービスにはなっているのだが、それがどれくらいの収益をもたらすか、VCは判断するのがとても難しいだろうと思う。
どちらにしてもWebはサービス。
お客様の心を掴むか否かが勝負の分かれ目。
ってブランディングの話はまたいずれまとめてドカンと(謎)