いまweb屋が決断しないと後悔すること。

2007年03月19日 仕事の雑感

先日CSS Niteのマンスリーイベントの卒業式と、Websigの12会議イベントに参加してきました。
どちらもこれからのWeb業界を何かしらの形で盛り上げていこうとしているイベントです。

ただ、比較的中の人と懇意にさせていただいているのですが、少し外から見ていると、スタンスが大きく違うのが見えます。
あくまで個人的な感想でしかないのですが、CSS Niteは「制作者」を中心軸にして見回してみるのならば、かなり「開かれた」イベントであると思う。
逆にWebsig24/7はかなりクローズドなイベントと言えると思う。

それは客層をみれば一目瞭然だ。
CSS Niteは比較的スーツ姿の、制作者ではない、どちらかというと制作者にとてはクライアントにあたる発注者側の人などがかなりの割合で参加されている。
実際イベントが終わった後の懇親会でも下手をするとあるテーブルには制作者が独りも居なかった、なんてことはざらにある。

それに比べWebsig24/7は明らかに制作者の、制作者による、制作者のためのイベントだ。
コンセプトは違っているのかもしれないが「制作」を軸に運営されているように感じる。

ただ、ここで言っている「制作者」とは、実際の制作をする、いわゆるコーダーであったり、マークアップエンジニアではなくて、制作会社側にいる人全般って意味だ。
純粋に制作者を作業をする人、というくくりで考えれば、明らかにCSS Niteの方が純粋なテクニカルな話題なので、マークアップエンジニアといった人の純度が高い。
ただ、CSS Niteはそういったイベントであるにもかかわらず、クライアント側のタイプっぽい人が多いという事で、Websigは制作にかかわる全般の人が参加していて、その意味では結構職域は異なった人が多数参加していて、それはそれで有意義なイベントであり、ただ、その中でCSS Niteほどスーツ姿の人が市場調査的にきている人はすくないのでは?という意味だ。

もちろん、Websigでも安西さんや鞍掛さんのように明らかに発注者側の方も参加していただいているので、あくまでの名村の感覚値だ。


名村はどちらのイベントに極端にカルト的な思い入れがあるわけではなく、若輩な修行中のものとしては、それが誰が主催していうようが、どういった内容であろうが自分のためになるのであれば、参加して吸収していく、というスタンスでしかない。

仮に自分が何らかのイベントの主催をしているのだとしても、周りのイベントを目の敵にして、共存発展の道を選べないというような流れになる真似は出来ればしなくない。

ただ、CSS NiteでWebsig24/7の和田さん(なんかややこしい)が「今の現状ってWeb業界に限らず製造業全般にかかわってる事なんじゃないか?」的なことを仰っていたのですが、それは3Kな業界とか、受注金額がどんどん下がってきている、とかって制作者側の事も確かにそうだけど、「村」的な発想で捉え、相互コミュニケーションを団体同士が取れていないというような業界体質までそっくりになっているのではないか?と個人的には感じている。

イギリスなんかではギルド制度があったものの、独占というのはちょっと困るが、それらの親方のつながりによって最終的な「品質や価格や規格」の統一が図られたのは素晴らしいことであったと思う。

良いものはそれが何であろうと吸収していく姿勢はクリエイターと冠する気があるのであれば、少なくとも持ち合わせていなければならないと思う。
それは特に自身が役者だったから余計にそのように感じるのかもしれないが、「○○○さんのところで学んだからあんな癖があるんだよ」的な同業批判をしている限り、その役者の成長はそこで止まる。
名村もご多分に漏れず若い頃はそんな事を平気でのたまっていたが、ある時から全体をみたら確かに理解に苦しむものであっても自分に出来ない事は例え後輩の芝居からでも盗もうと考えられるようになってから急に楽になり、自分が自由に成長していける道が見え出した。

そういった部分が今Web業界で団体となっている所で枷になってはいないか?と個人的には考えている。

Web屋として、そういった集団の中に居ることで、ぬくぬく(出来るかは別だけど自己満足的な感覚?)になるのか、会社組織に居ようと自分の能力を高める為にはそれがWebに関係していようとしていまいと吸収していく姿勢を持てるのか、今まで身につけたものがWebに関係なくとも自分の仕事に有機的に結びつける手段を考えられるか、によっては大きな岐路に立つような時期なのかもしれない。

その一方で一人で出来ることも高が知れているのも事実だ。
だから、名村はCSS NiteにもWebsig24/7にも参加していきたいし、森川さんが設立をしようとしている日本ウェブ協会にも参加を表明している。

流動性が悪く、個々のコミュニティが独自で動き、だからこそ業界がニッチになってしまっているのは演劇界だけで十分だと考えているので、広い視点を持って業界の行く末、極端に言えば自分のコミュニティがなくなろうと業界発展を目指せるようであってほしいと思います。


# 某人[誰]から分かりにくいかも・・・とアドバイスをいただいたので加筆してみました。

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この記事を書いた人
名村晋治 / 株式会社サービシンク

都内のWeb制作会社のWebディレクター兼代表取締役。 1994年にインターネットに出会い、1996年、学生4名でのWeb制作事業をはじめ、Web黎明期から多くの大手企業のサイト制作・開発に携わる。 2000年から2005年までは不動産検索サイト「LIFULL HOME"S」を運営する株式会社LIFULL、2005年から2009年までは都内のWeb制作会社の取締役として参画し、2010年に株式会社サービシンクを立ち上げ、代表を務める。 現在もWebディレクターとして現場でのPMを行う。 経験案件規模は直請けで10万円〜3億円。 過去900人以上が受講している「Webディレクター育成講座」は2000年より開催し今年で25年目。 2020年よりWebクリエイターへの情報提供のためのPodcast「Webディレクションやってますラジオ」を毎週金曜23時に配信中。 不動産テック協会 理事 2023年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)取得

@yakumo

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