「Google Gears」はGoogleの「さて、そろそろ攻めてもいいですか?」なのでしょうか?
2007年06月01日
米Googleが30日(現地時間)、Webアプリケーションをオフラインで挙動をさせることができる、Webブラウザ向けの拡張技術「Google Gears」を発表しました。
これはネットワークにつながっていないPCでもブラウザ上でウェブアプリケーションが使えるようにするもの。第一弾として、5月31日にフィードリーダー「Google Reader」をGoogle Gearsに対応させているようです。
この流れは以前からGoogleがソフトウェアベンダーへの推進を進めているような流れの中で、対マイクロソフトを意識した動きの一つだろういうのはちょっと考えれば思いつく。
同時にこれは何もGoogleだけではなくて、オンラインでのWebアプリケーションを提供しているベンダーの多くは考えていた事ではないだろうか。
恐らくこのGoogle Gearsに関してもAPIとして提供していく事で、多くの同様の悩みを持っているベンダーを取り込み、ディファクティブスタンダードにさせていくことを狙っているはずだ。
しかし最終的にこれは使われなくなるのでは?と思わなくもない。
というのは、docomoが今のパケット放題とは別の定額サービス開始のアナウンスを出しましたが、ネット網そのものは、かなり安い、もしくは無料で提供される時代が遅かれ早かれくるのではないかと思えるからです。(時期や回線速度は別として)
となると、Googleの今回の対応は長い眼でみれば一時しのぎではないかな?と思うわけです。
それでも、ここ1年〜2年ってレベルで見れば、Googleにしてみれば、マクロソフト追撃の為の施策として絶対必要だと判断したからこそのローンチなんだと思います。
個人的には、まだまだ業務レベルで提出ドキュメントの作成には使った事がないですが、Docs & Spreadsheetsには結構期待をしています。
というのは、現在WindowsとMacを使っていますが、同じOffice製品であっても、OSの違いによる使い勝手の差がどうしても感じてしまいます。
ある一定の事ができるようになったのであれば、最終的には
となれば、OSに依存せず使い勝手が同じ、というのは僕にとっては結構アドバンテージがあるわけです。
その意味では、意義としては充分あるわけで、Google Gearsに関して言えば、Googleの自前のアプリケーション群は早く対応してくれないかなぁ・・・と思ったりしています。
こういった動きを見る限り、個人的にGoogleの動きはやっぱりWeb屋をやっている限り、感度早く追いかけていたいなぁ、と思っている次第です。