仕事の雑感

Webディレクターとして「ブログ」という媒体をもう一度考え直してみる。

ご無沙汰しています、名村です。
最近全くブログを書いていなかったのですが、無事になんとか生きています(笑)
おかげ様で、昨年に作った会社、Web制作・ホームページ制作会社である株式会社サービシンクはとてもありがたいお仕事をいただいており、日々苦心しながらも不動産会社様を主として多くの企業様のサービスをユーザーにお伝えするお手伝いをさせて頂いています。

閑話休題。
ここしばらくブログを書かなかったのには「時間がなかった」というのもあるのですが、最近になってすごく考えていることがあって書けませんでした。
もしかしたら、その原因は「年齢」なのかもしれませんし、仕事をしてきた「経歴」なのかもしれませんし、今の「立場」なのかもしれません。
でもTwitterとかのTLを見ていると、同年代の方で僕が考えている原因のような事を時々つぶやいている方もいますので、ちょっと書いてみます。

最近ブログにかけなかった原因としては下のようなものが大きな要因でした。

  • Webという媒体でアウトプットをする人が増えた中、自分がブログに書くようなことは誰かが書いているのでは?と、思えてしまう。
  • 日々の仕事がある中で「アウトプット」をすることよりも自分の仕事=会社としての売上になることを優先すべきでは?と考えてしまう。
  • その結果、自分のインプットが益々減っていき、アウトプットする内容が減ってきた。

概ねこの3つがブログを書けなかった原因かと思います。
恐らくこの考え方には賛否評論はあると思います。

それって他の誰かが書いてるのでは?思考

まず一つ目ですが、これは最近のTwitterとかを見ていると、特に意識します。
今までは検索をすることで、ある情報にたどり着いていました。
「Web」というツールは基本的に「告知」ができないメディアですが、ソーシャルツールによって、若干その流れが変わって来ました。
Twitter等でのフォロワーさんの属性によっては、自分が欲しいと思っている情報がTL上に流れてきたりします。



実際僕も最近Evernoteにクリッピングしているいわゆる「あとで読む」系は自分がぐぐってみたつけた、というよりも、TL上の誰かのつぶやきだったりします。
その意味では、情報が多すぎて若干食傷気味なぐらい。

その一方でそれらの情報を見ていると「みんなすげーなー。いろいろ考えている人多いなー。」とかって思うわけです。
そうなるとふと思ったことでブログの記事として考えてみても「似たような事がもう書いてるし、自分が書く必要はないかな。」とか思ってしまうわけです。

この思考自体が良くないことなのですが、ここで2つ目の理由が頭をもたげてきます。

それを書く時間があったら?思考

だんだん年もとってきたので、それなりに責任のある立場にもなってきちゃいました。

そうなると、やっぱり会社への貢献・・・なんて偉そうなことではなくて、少なくとも給料分ぐらいは働かないと・・・って感覚も強くなってきます。
ましてや、今自分の立場は、会社側の人間でもあるので、「就業時間」ってのはある意味あって無きがごとし。
逆に言えば自分の時間は無限にあるわけですが、これは性格の問題だと思いますが、どうしても「仕事に直結しないことは、優先度が下がる」という状態になってしまいます。

「そのブログ記事を書く時間があれば・・・・」と考えてしまうわけですね。

そうなると益々書けなくなります。
自己脅迫ではないですけど「そんなものを書いている暇があったら・・・」と誰かに言われてるような気にもなってしまうわけです。

「いや、仕事終わってから書いたらええんとちゃうん?」と思われると思いますが、今優先順位的に家にいる時間以外は仕事に費やしている感じです。
そして家にいる時間は嫁と子供の為だけに使いたい時間なので、ブログを書く時間にはなかなかならない、というか、タスクとしての優先度が低いというか。

そうなると益々「ネタはあるんだけど、思考をまとめてテキストに落として・・・」って時間がとれなくなってしまっている感じです。

インプットが減るので、益々アウトプットが減る恐怖

アウトプットってのはやっぱりインプットがあってなんぼのもんです。
ただ、TwitterなどのTLから受動的に情報を見ていると(見ているのであって「得ている」のではない)、一見自分はすごい情報を得られているような気になります。
しかし、実は情報を見ているだけってのは、中身に溜まっていません。
なので、すごく自分が薄くなっているのを最近特に痛感しています。

さらに、インプットが少ないので、深く考えることも少なくなり、その結果として、アウトプットするものも薄くなっていく、という負の連鎖が起こっている気がすごくしています。

結局時間は有限

結局は時間というものは個々人に取って有限ですし、そこで何を行い、何を経験として得るかというのは、やはり個々人の取捨選択です。
今回は「ブログに書く」ということですが、「ブログに書く」事がビジネス的に意味を持っている人もいると思います。
一方で、素晴らしい仕事をしている方がすべからくブログを書いている訳ではなく、それはその人の中で「ブログを書く」って行為に対しての重み付けなので、是々非々論もあるものでもありません。

逆にいえば、ブログを書くということに対して、以前よりもっと重要な事が自分の中に出てきたんだと思います。
またアウトプットの仕方が変わってきている、というのもあるかと思います。

やっぱりTwitterというのはその意味では、140文字とはいえ、自分の考えをアウトプットする上で素晴らしいツールなんだと思います。
ましてや僕はそれをFacebookにも連動したりしています。


人間がネット以前にメディアを持つことはすごく難しかったけど、今やそれができています。
「ブログ」ってのはそのひとつの媒体でしかなくて、他に自ら頑張らなくてもアウトプットする媒体がボコボコネット上には生まれてきます。

そういった時代において、自己表現をする媒体ってのはやっぱり変わっていく訳で、最近ブログを書かなかったのはその媒体が自分の中で変化してきたのかもしれません。
それ以上にアウトプットをする、っていうのは根源的には「人と会話・議論をする」という欲求のはけ口なのかな?と最近思えています。

つまりはリアルで自分に意味のあるアウトプットとそれへのレスポンスがある方であるほど、もしかするとブログと言う媒体を利用する必要性ってのは少ないのかもしれません。
ということで、ネタはあるのですが、またしばらくブログへのアウトプットってのは少ないかもしれません(笑)


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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