セミナー

「山陰プロデュース&ディレクション研究会」の「鳥取・米子横断イベント」で登壇させていただきました。(米子編)

2015年の米子市側はデジタルハリウッドSTUDIO米子でのセミナーの様子

2017年9月16日〜17日とかけて鳥取県にセミナーの講師として行ってきました!

「なぜ鳥取?」

ここをご覧の皆さんの中には「なぜ鳥取まで行ってたの?」「あれ、今回鳥取県で『CSS Nite』とかあったっけ?」とお思いかもしれません。

今回の往鳥ですが、実は鳥取県、中でも特に鳥取市は、2015年の夏に「1日8時間、全10日間」という日程で、「<span class="color-blue">Webディレクター養成講座</span>」をさせていただいた事がきっかけになっています。

現在もその時の受講生の方々と強く縁を持たせていただいていて、2015年の研修以降も、<span class="color-orange">2015年の冬に1回、2016年に2回</span>、彼らからお声がけをいただき鳥取には行っていました。

研修後に行った時には単なる「Webディレクター」としてではなくて、一人の<span class="color-blue">ビジネスパーソンとして</span>、名村自身の考え方や生き方、また坐禅への取り組みなどについても継続的にセミナーをさせていただいておりました。

現在は彼ら自身で「山陰プロデュース&ディレクション研究会」という形で情報交換や案件のやり取りをする、また山陰地方のWebクリエイターの基軸を作っていくことを目指す会になってきています。

鳥取市・米子市を結ぶイベントに!

また鳥取県は東西にとても広い県です。
そのため、鳥取県のもう一つの大きな都市「米子市」と距離の関係で余り交流を取ることがなかったそうです。(米子市はどちらかと言えば島根県の松江の方が近く、そちらと交流が強かったそうです)

山陰プロデュース&ディレクション研究会」では「鳥取県内での交流をもっとしていくべきでは?」という想いの元、2016年から「鳥取市・米子市合同イベント」を企画し、2日間の日程で両方の都市でセミナーを開催する、という事を行っています。

きっかけの一つだったのは、受講生の一人がデジタルハリウッドSTUDIO米子の出身だったこと。
その流れから、米子市側はデジタルハリウッドSTUDIO米子の事務局、卒業生が協力をしてくれる動きになってきています。

そこに名村がお呼びいただき、講師としてセミナーをさせていただいた次第です。

過去に鳥取県でさせていただいたセミナー

ちなみに過去に鳥取にお伺いした時はこんなお題のセミナーや活動をさせていただきました。

2015年冬

  • Webマーケティングとサイトリニューアル手法
  • 仕事と人生を活かすための「禅」「坐禅」「禅語」

2016年夏

  • 演劇メソッドを使ったコミュニケーションスキルアップセミナー(鳥取市)
  • スゴ腕Webディレクターに聞く!企業に求められるスキルとは?(米子市)

2016年冬

  • 鳥取市の龍峯山 興禅寺での「なぜ名村さんは仕事場で坐禅するのか?」+坐禅会(鳥取市)
  • プレゼンバトル「コンビニおやつの乱!」(鳥取市)
  • リーダー×マネージャー×プレイヤー論(鳥取市)
  • 「誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書術」(米子市)
  • クリエイターセッション「名村晋治×桂藤陽子×宮下侑子の鼎談&観客合同討論会」(米子市)

といったセミナーをさせていただきました。
こうしてみると、結構沢山させていただいてますね。
それでも、半分ぐらいはWebは関係ないセミナーになっています。

恐らくこれは、名村の「これまでの動き方」と「今の動き方」で、<span class="color-blue">Webディレクターとマネジャー・経営者の両側面が出ている</span>結果かな?とは思っています。

そんな中から生まれた「プレゼンバトル」という企画!



2015年の夏の研修から数えて丸2年が経ったのですが、2016年の冬に「プレゼンバトル」という企画が生まれました!

名村の「Webディレクター養成講座」では必ず「プレゼン」の機会を設けています。これには色々理由があるのですが、「山陰プロデュース&ディレクション研究会」のメンバーは1年以上経ってもその研修でのプレゼンの苦い思いを忘れていませんでした。

そこから「多くの人のプレゼンを見て、自分もやってみて、というのはどうか?」という話に繋がりました。



ですが、あくまでセミナーの企画としてなので、あまり堅いネタでやると「ガチのプレゼン」になってしまう・・・ということから「<span class="color-green">”おやつ”</span>を題材に、いかにして『買いたい・食べたい』と思わせるか?を競うのはどうか?」という話になり「<span class="color-blue">プレゼンバトル</span>」となった訳です。

名村はその流れの中で審査員長を仰せつかり、個々人の方にプレゼンをする「おかし」を割り振らせてもらいました。

鳥取版TEDを目指す「プレゼンバトル」!

初回のプレゼンバトルは、鳥取市内のクラブで実施となりました。



大型のプロジェクターがあり、マイク施設がある、と言うことに加えて「プレゼンといえばTED、そういったショーアップされた要素もいれたらどうなるかやってみては?」という所からの発送で、最終的には「<span class="color-blue">鳥取版TEDを目指そう</span>」という事で場所が決まりました。

初回ということ、またプレゼンとしては実際にはライトニングトークとしての約4分の持ち時間。
普段はプレゼンをしない・・・という人たちもいて、実施されたプレゼンにはレベルの差はあるものの、皆さんが思い思いのプレゼンをしました。

またこのイベントには、鳥取市で開催にも関わらず、デジタルハリウッドSTUDIO米子の事務局・卒業生の方が数名、まずは見学という形で参加いただけました!



また山陽地方側とも交流を!言うことで、名村が無茶ぶりにお声をかけさせていただき、岡山の山川製作所の山川さんにもお越しいただきプレゼンバトルに参加をいただきました!

そして2017年のイベント、まずは米子市のデジタルハリウッドSTUDIO米子から!

昨年までの「山陰プロデュース&ディレクション研究会」企画のイベントは「鳥取市→米子市」という流れでした。

それを今回は「米子市→鳥取市」という順番にし、プレゼンバトルも米子市での開催となりました!

今回もデジタルハリウッドSTUDIO米子様が協力をいただきまして、まず午前中に一本、名村が「<span class="color-blue">誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書術 2017</span>」をさせていただきました。
これはもう名村にとってはライフワークみたいなセミナーで、このセミナーでどうにかして「意思疎通の際の無駄なやり取り」を少しでも減らしたいと思っています。

過去の「誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書術」

ご要望あれば是非ご連絡ください!
このセミナーは今後も日本中どこでもやります!

さて、その後デジタルハリウッドSTUDIO米子様至近に場所を移してプレゼンバトルです。

今回も会場はライブハウスになりました。やはり演台があり、プロジェクター・マイクがあり、ショーアップできそうな場所・・・ということから選定され、米子市の「Moon & Spoon」での開催となりました。

プレゼンバトル「カップ麺ウォーズ!」

前回は「おやつの乱」だったのですが、今回は「<span class="color-green">カップ麺ウォーズ</span>」!


参加者ですが、米子市開催ということで、デジタルハリウッドSTUDIO米子の方、当然「山陰プロデュース&ディレクション研究会」のメンバー、更に今回も岡山県の山川製作所の山川さんも参加いただけました!

名村はやっぱり審査員長を仰せつかり、カップ麺を選び割り振らせていただきました。



カップ麺を選ぶ時に個人的にルールとしたのが、

  • カップの付いた即席麺に限定し、袋麺は除外
  • 同じブランドでの味違いは基本NG

でした。
結局選んだカップ麺はこのラインナップでした。

お題のカップ麺

  • 日清ラ王 背脂コク醤油
  • マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油
  • サッポロ一番塩らーめん どんぶり
  • チキンラーメンどんぶり
  • エースコック 「わかめラーメン」
  • カップヌードル
  • 日清食品 「日清焼そばU.F.O.」
  • 日清食品 「日清のどん兵衛」
  • 日清食品 「日清麺職人 しょうゆ」
  • おやつカンパニー 「ブタメン」
  • 明星食品「一平ちゃん」
  • カップラーメン トムヤムクンヌードル
  • チャルメラどんぶり あんかけラーメン とろみしょうゆ

「カップラーメン トムヤムクンヌードル」だけは、既に候補にカップラーメンがあったのですが、例外として「<span class="color-orange">バカ売れしてレギュラーメニューに昇格した</span>」別格としてお題にさせてもらいました。



参加者は全12名!

当日は結局お仕事の関係で参加できない方もいて、全部で12名での戦いとなりました。

今回は持ち時間5分。
ルールとしては、

  • 資料はPowerPoint、Keynote、PDFなど何で作ってきてもいい
  • 演出として服装や音楽を入れるのも自由
  • 「プレゼン」自体を競うが、主題としては「買わせる・食べたいと思わせる」でもいいし、「プレゼンとしてのショーアップのパッケージングを目指す」のどちらもあり

というものでした。

第二回となる今回ですが、みなさん初回のプレゼンバトルのことがあったのか、あまり突飛な方向に行く人は少なかったです。

ただ、それでもやっぱり大きくは「<span class="color-blue">ガチプレゼン系</span>」と「<span class="color-blue">エンターテイメント系</span>」の2系統の方向性になりました。


とは言え、捜査本部があったり、入社初日の女性広報担当者がいたり、医師がいたり・・・と、それだけ聞いても良くわからないのですが、皆さん「<span class="color-blue">どうやってプレゼンするか?</span>」という観点では本当に練り込んでいました!

これだけの「プレゼン」自体を一度に見られる機会はそうそうないと思います。

中身としても、スライドの作り方、話の持って行き方、時間配分については、Web制作・ホームページ制作会社である株式会社サービシンクのディレクター陣にも参加させて、見させてやりたいと思いました。

山陽・山陰地方の方々、第三回目をすることはもう決定しているみたいですから、機会を作ってでも是非参加した方がいいですよ。

我々はどこまでいっても「仕事」をしている訳で、何かしらの形で他人に自分の意見を伝えることからは逃げられないと思います。

<span class="color-blue">その意味での「プレゼンテーション」</span>は練習するに越したことはないですし、名村はプレゼンテーションは「経験回数」が大きくモノを言うと思っています。

実際の仕事でのプレゼンで失敗したら「失注」です。
ですが、こういった大会では<span class="color-blue">「失敗」も経験</span>です。その経験を積む機会は「自分で手を上げて掴み取らない」と絶対に訪れないですが、プレゼンの機会は否が応でも来るんです。

今回わざわざ鳥取市からきてこのプレゼンバトルを見学をしたクリエイターの方がいたのですが、「<span class="color-blue">すごい面白かった。レベル高いですよ、これ!</span>」と言っていたのが印象的です。

<span class="color-blue">そういった動きが鳥取県のWebクリエイターの方々が起こしている</span>事に参加させていただけているのは、とても光栄です。
何より見させていただいている名村が一番勉強にもなっています。

12名が終わってからの個々へのフィードバックと、最優秀の決定


12名の皆様のプレゼンは、当然全員拝見していて、その個々人に名村が見ていて気がついたことをお戻しさせていただきました。

何分5分のプレゼンですから、それほど多くはありません。

ですが、逆に一回ミスったら立て直す前に最後まで行ってしまいますし、短いが故にアラが目立つ場合もあります。

それについて僭越ですが、名村からフィードバックをしています。ですが、これは「重箱の隅をつついている」という部分が半分あります。

名村は一歩引いてみているので見える部分もありますし、元々役者をしていたから見える部分もあります。

こんな指摘をさせていただきました
  • 世界観の中で徹底することで、最後引き込む
  • 全部読まない方がいい
  • スライドを全部読んでいない
  • 序破急の展開が分かりやすい
  • 「へー」というポイントがある
  • 目次があるのはよい
  • 同じようなことを3回言う時に、聞いている方が処理ができなくなる
  • 「美味しかった」のならば、「美味しかった」をもっと伝えてあげてもらいたい
  • 「つかみ」のネタ・・・実は難しい
  • アドリブが嫌味でなく自然に出来るのはすごい、本当にすごい
  • 食べ方レシピはやっぱり上手
  • グラフは、拡大図があるといい
  • テーマがしぼられているので、突っ込んでいる
  • このネタが一番実は難しくて簡単だった
  • プレゼンだけではなけど、何かを伝えるときには「そのものの魅力を引き出す」必要があるが、それを一番していた
  • メジャーではないものをどのように紹介するか?という観点がよかった

こういったことをお伝えして、最後の総評としてはこんなことをお伝えさせていただきました。

プレゼンをする時の方向性

こういった事を経て、ものすごく悩んだのですが「<span class="color-green">ガチ系</span>」と「<span class="color-green">エンターテイメント系</span>」でそれぞれの1名の方を優秀賞として選ばせていただきました!

終わった後に会場の参加者・見学の方々が「<span class="color-blue">カップ麺を食べたくてしかたなかった</span>」のは、言うまでもありません(笑)

本当にビジネスパーソンとして良い機会とイベントだと思います。

雰囲気が激重になった「クリエイターが考えておくべきお金の話」セミナー

プレゼンパドルは雰囲気としてはライトに進んだのですが、その後、もう1本名村がセミナーをさせていただきました。


時間としたは1時間半で、テーマとしては「<span class="color-blue">クリエイターが考えておくべきお金</span>」についてです。

言ってしまえば「<span class="color-green">お金の話</span>」です。

かなり赤裸々な話をしたので、恐らく門外不出になるはずです。
再演はまずないと思いますが、今年のあるきっかけから考えるようになり、今の僕にとっては、自社のディレクター陣にも伝えていくべきもので、とてもとても大きいテーマでした。

ひいてはWebの制作に関する業界全体にも影響が出てくる話でもあると思っています。

そもそも我々のやっている事を<span class="color-blue">「仕事」として今一度捉えなおし</span>、仕事人として<span class="color-blue">対価であるお金</span>にどのように向き合うのか?という事を、考え方から方法論まで色々お話をさせていただきました。

セミナーそのものは、内容が重かったからか名村は出来るだけライトな雰囲気になるように話ていたつもりだったのですが、見ていただいている方々がどんどん真剣になって、セミナー中にはほとんど笑いを取れない1時間半で、個人的にはきつかった(笑)

多くの機会と出会いが生まれている米子でのセミナー

米子での一日は朝10時に開始となり、最後は懇親会が終わった23時半までの長丁場でした。

その間は<span class="color-blue">仕事そのものや、Web制作のあり方、鳥取県東西での出会い</span>などについて、とても濃密な時間がありました。

都内では普通にある「同業者での横の繋がり」ができ始めています。都内での「横の繋がり」は単なる友達付き合いではなく、実際には互いの出来ること・していることを共有することで、仕事が生まれてもいます。

そういった流れが<span class="color-blue">鳥取県で生まれ始めています</span>。山陰地方の方はぜひ「山陰プロデュース&ディレクション研究会」の活動を追いかけて、次回のイベントにはご参加いただければ、と思います!

翌日に鳥取市で開催された「鳥取編」はこちらです! 是非御覧ください!


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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