クラウド型ストレージでもあり、ファイル同期サービスのDropboxについて書いてみる。
2008年09月26日
あちこちで噂になっているのですが、ファイル同期サービスとして、現段階では決定的なんじゃないか?と思われている「Dropbox」について書いてみたいと思います。
この「Dropbox」はちょっと前からクローズでのテストがあったのですが、幸運にも使っておりました。
このサービスはそもそもこういった人でなければ意味はそれほどないサービスだと思います。
こんな人はDropboxを使うと便利かも?
- いくつかのマシンを使っているが、どれも出来るだけ同じ環境にしておきたい。
- いくつかのマシンで特定のファイルを更新したりする必要がある。
- 何人かで特定のファイルを更新したりする場合がある。
- ファイルを消したりした場合を想定して戻せる環境を構築しておきたい。
こういった人には、最適なサービスだと思います。
このうちいくつかは、サーバーを立てて、バージョン管理システムを入れれば、解決出来るかもしれません。
しかし、「Dropbox」のすごいところは、バージョン管理システムでは「更新」というアクションが必要なのですが、これはそういった動作が不要なのがもの凄い楽。
あと、ファイルサーバーを立てて、作業をする人は全てのファイルをそこに配置して、それを更新する。
これは確かに便利ですが、ファイルそのものを自分のマシンに持っていないので、ノートパソコンなどで、いざネットワークに繋がらない場所に行ってしまうと、作業が全く出来なくなってしまう問題点もあったりします。
空気のようにファイルの同期が完了する・・・といった感じでしょうか?
同期にはアプリケーションの導入が必要になります。
やっていることは、オンラインサーバー上の差分更新のチェックをオンラインである限り、リアルタイム行っているもので、差分があれば、その同期を取る仕組みのようです。
ここでよくあるのが、Webアプリとは異なり、アプリケーションがOSレベルのプラットフォームに対応していないと、
「なんだ、Windowsだけかよ、けっ!」
って台詞が出てくるものです(笑)
ただ、「Dropbox」がさらに便利だと思えるのが、「Windows」、「Mac」、「Linux」の全てのプラットフォームで利用出来るアプリケーションを現時点で提供出来ていると言うこと。
「更新」といったアクションをユーザー側が意識することはないので、アプリケーションの使い勝手がOSレベルでは微妙に違ったりする・・・・といったこともありません。
これはもの凄い事だと思います。
デスクトップとノート、最近だとノートにしても、EeePCなどのウルトラモバイルパソコンの登場で、全てを完璧に・・・ではなくても、例えばメールアプリケーションやFTPクライアントの設定などの同期は取っておきたい・・・・って事が往々にして出てくる人もいるかと思います。
そういった場合にこの、「Dropbox」は強烈に強みをだしていくソリューションだと思います。
使い方などは、世の有名サイトが紹介をしてくれているのでそちらに任せるとして、是非とも上記のような思いを持っている方は、フリーで2GBの同期用容量を得られるので導入してみてみてもらいたいです。
特にWindowsとMacの両方を使っていて、ファイルのやりとりが頻繁な人はおすすめです!
紹介されているサイトやブログのご紹介。
- <a rel="nofollow" target="_blank" href="http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0806/06/news124.html">第20回 Dropboxですべては解決してしまった (1/3)</a>(ITmedia Biz.ID)
- <a rel="nofollow" target="_blank" href="http://jp.techcrunch.com/archives/dropbox-the-online-storage-solution-weve-been-waiting-for/">Dropbox: みんなが待ち望んでいたオンラインストレージソリューションかも</a>(TechCrunch)
- <a rel="nofollow" target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51113266.html">これは一本とられた - Dropbox</a>(404 Blog Not Found)
- <a rel="nofollow" target="_blank" href="http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/15/dropbox/index.html">こんなデータ同期サービスがほしかった - 『Dropbox』は試す価値アリ!</a>(マイコミジャーナル)
- <a rel="nofollow" target="_blank" href="http://netafull.net/tech/027307.html">ファイル共有・同期サービス「Dropbox」正式公開!</a>(ネタフル)
- <a rel="nofollow" target="_blank" href="http://www.atmarkit.co.jp/news/200704/09/dropbox.html">複数PCから“フォルダ”としてセキュアに利用HDD以上に便利なオンラインストレージ“Dropbox”</a>(アットマーク・アイティ)
一方であちこち読んでいると、インストールするアプリケーションが「メモリを食う量が多いから使えない!」といった意見もあるようです。
確かにこれはその通り。
Windowsのタスクマネージャーとかでメモリの使用量をみると、結構な量を食っています。
個人的にそんなにエンジニアリングに詳しい訳ではないのですが、「メモリは出来れば使わない方がいい」といった言葉を以前は盲目的に信じていました。
これは100%嘘、という訳ではないですが、ある時どこかのサイトで、
「一概にメモリを使うなっていうけど、実装しているメモリの中ならば、使える限りは使った方がいい」
という意見が少なくとも名村よりPCの挙動等に詳しい方が書いているのをみて、少なくとも名村はある意味納得したというか。
確かに2GBのメモリで、普通に使っているだけで1.8GBとか仕様していたら、ちょっと何かあってももう駄目じゃん、というのは分かります。
でも、今は積載メモリの50%前後しか使っていなかったので、ここで、DropboxのWin版のアプリが使う70MB程度、メモリを食ったとしても、個人的には別に構わないかなぁ・・・・と思っています。
それを考えるならそもそも、その8倍近く食っている某メールクライアント側をどうにかしたいというか(笑)
マシンの状況次第では「その70MBでマシン挙動が変わるねん!」って方もいるとは思いますので、そこは個別の判断であって、「こんな重いアプリが常駐しているのは信じられないから使わない」ってのは、ちょっとないかなぁ・・・と思ったりしています。
それよりは、ある程度の容量のファイルを更新している時は当然トラフィックを裏で実はこっそり食っているので、その間の通信速度は遅くなる場合があるかもしれません。
どちらかというと、今のメモリを食ってもいいから、ブラウザを開いている時は更新作業の帯域の使用量に制限が入るとかって処理があるとうれしいかもしれません。
ここら辺は使ってみた方々のご意見かもしれませんね。
でもやっぱり「やらないで後悔よりはやって後悔」の精神でいきたいな、と思います。
使ってみた方がいたら是非コメントください〜!