CSS Nite in Shinjuku, Vol.2に行ってきました。
2008年09月16日
レポートが今さら感がたっぷりなのですが久しぶりにセミナーに行ってきました。
あっ、今回文字ばっかりです。
最近何となく忙殺されていたのもあるのですが、外に気を吐く余裕がなかったのか、もの凄い引きこもっていて、そういう時期って「俺っていくらでも(アイディアが)出てくるんじゃなかろうか?」とかって思いがちなのですが、往々にきて、気がつくと中身がすっからかんになるものなのは、役者時代から何度も経験していたこと。
ってことで、先日までのエントリーを見ていただくとおわかりいただけるように、「(行けなくなるものもあるかもしれないけど)セミナーに行ったりして、インプットを増やそう」タームに無理矢理突入させてみようと思っている次第です。
閑話休題。
今回のCSS Nite in Shinjuku, Vol.2のお題は時期IE8のBeta2の紹介でした。
新宿のマイクロソフトのセミナールームで同社、五寳(ごほう)さんからの説明がありました。
ブラウザは先日GoogleのChromeが出て以来、Fx3とかと合わせ、第三次(謎)ブラウザ戦争か?って声も聞こえたりしますが、確かにIE7は、というより、IE6があまりにも長い間、少なくとも日本におけるメジャーブラウザに君臨したが故の弊害の結果的な扱いで、イマイチ利用度があがっていない感があります。
結果的にHTMLのレンダリング系においても、ユーザーレベルへのリリースは後発だった割にFx3とやっぱり比べるとね的なところがあった事や、実は1年弱も前に「使いたい人はIE7にしてくれてもいいですよ」的な状態にあったにも関わらず、空気を読みすぎて、Windows Updateでの強制アップデート対象になかなか入れられなかったのも普及率の向上には災いしているのかもしれません。
そういう意味では、セミナーが終わってからOperaの中の人(誰)が仰っていましたが、過去の遺産というか負債を背負い続けないと行けない点では、GoogleのChromeに比べると可哀相だなぁ・・・と思えない部分がないわけでもなかったです。
さて、今回のセミナーの資料は近いうちに公開になると言うことらしいので、気になった点だけレビューを。
- IE8 beta2のリリースノートには、IE6からのアップグレードインストールは推奨されないと記載されているらしいです。なにやら、IE7にアップデートしてからでないと、JavaScriptエラーが頻発ってことみたいです。
- IEが落ちる70%はサードパーティのアドオンのせいらしい。 これは結構びっくりだったのですが、みんなが使っているからそこにアドオンを作れば使ってもらいやすい、というのは、MSだからこその宿命なのでしょうか。でも、落ちたら「IEが悪い」と言われるのかやっぱり可哀相かも。
- プロセスの管理がタブごとに独立になり、クラッシュしても今のIE7みたいな全部だめーって事にはなりにくくなっているのは、正当な進化かと。
- プロトコルプレフィックスという機能で、word:// のような URLスキームみたいなものを使えば、対応したアプリケーションで参照先のファイルを開くことができるらしい。一般的にはPDFのアレがソレっぽいイメージなのかもしれませんが、使い方次第ではおもしろそうなのかもしれないけど、そこは使う側のアイディア次第で、ビジネスツールとして使えるか?は頭の隅に入れておきたいネタだった。
- HTML4.01とCSS 2.1フル実装が目標らしい。
- 取り込む仕様としては、XHTML系ではなくて、HTML5らしい。
- 五寳さんがMozilla 24でポロリと話過ぎてクビの危機を迎えていたらしい(汗)
- すでにIE9の開発は何となく始まっているらしいとのこと。IE8のBeta2のこのセミナーを拝見する限り、時期IE9には期待がさらに期待が出来そうなので、楽しみ。
個人的には、ブラウズモードの切り替えのUIの話はあまり気にならなかったかな?と。
というのは、HTMLの記述でブラウザのモードが切り替わるのはそうあってもらいたいし、ページ単位で結構細かく指定できるようになっているという話題は個人的には「ほー」(謎)と思いました。
ただ、一般の本当のエンドユーザーにとっては「レイアウトが崩れたから、ブラウザのこのボタンを押してレンダリングのモードを変えよう」なんて事を思う人は恐らくほぼゼロに近いレベルで居ないと思っています。
「レイアウトが崩れている=そのサイトはおかしい(変だ)」という思考になるユーザーは居ても「ブラウザもIE8になってレイアウトが崩れたのかな?じゃ、IE7モードでみてやろうか」なんて優しいユーザーはどこにも居ないだろうからです。
それを考えると一時はやった文字の可変用UIの「大・中・小」ボタンみたいに、HTML側で、そもそものDocTypeやレンダリング結果としてのUIでそれらを吸収出来るサイト構築をするのが、Web屋側の仕事なのではないかな?と思う訳です。
むしろ、IE8におけるブラウザのロケーションバーのついた互換表示ボタンそのもので言えば、今やブラウザのディファクトになっている左上の「前に戻る←」ボタンと、「次に進む→」ボタンぐらいに、「これを使えばどうなるのか?」ってのが誰の目にもわかり、誰でもが使えるものに認知させられるか?が大事かなぁ?と。
当日会場に着いたのは遅かったんですが、見回すとミツエー・リンクスの木達さんがいらっしゃったので、終わってから久しぶりにご挨拶。
すると、これの件をご存じいただいていた模様で、お祝いの言葉をいただきました。
個人的にはまさかご存じいただけているとは!という感じだったのでですが、ありがとうございます>木達さん
しかもさっきブログを見たら書いていただけてて、びっくりするやら、恥ずかしいやらでした。
ともかく(謎)、IE8は結構ツールとしてはおもしろそうなものになりそうな予感がしています。
あとは、IE6とIE7とかとの併存期間の問題がWeb屋側の頭を悩ませる訳ですが、ソレも含めて楽しめればいいかな?と思ったりしています。
次のCSS Nite in Shinjuku, Vol.3で実装側を聞ければいいなぁ・・・と思って楽しみにしています!