CSS Nite LP, Disk 6「CMSリベンジ編」感想

2009年06月29日 セミナー #CSS Nite #CMS
司会:鷹野さん

司会:鷹野さん

土曜日はCSS Nite LP, Disk 6「CMSリベンジ編」に行ってきました。
今回は国産CMSの特集ということで、現在のCMSってのがどんな風になっているのかのウォッチも含め、またこのブログの仕組みのa-blogを作っているアップルップルさんが新たにリリースされた「a-blog cms」も出る、ということで行ってきました。

CMSというと、以前はそれこそインターウォーブンとかアシストさんが有名で、最近ではMovable Type(以降MT)がCMSの代表のように取り扱われる事が多いですが、やはり時代の推移と共に変わってきているというのが感覚として大きかったです。

出演されていたCMSの大きな特徴としては下のような感じでした。

ユーザーインターフェース

ベルサール西新宿

ベルサール西新宿

MTを頑張って使おうとして最初に感じるのは、半分の方は躊躇するのではないかと思われるMTタグ(笑)
名村もMTタグで挫折したというか、覚えるのを放棄した口ですが、そういったHTML側でのタグの取り扱いについては、随分簡易化されているなぁ、と。
チュートリアルかチートシートがあれば、かなりのことが出来そうな感じです。

個人的にはMTは大きくなりすぎてそれだけで書籍がいくつも出るもになっていていて、その時点で拒否反応が・・・。
それに比べると取っつきやすくなっているなぁというのが感覚です。

対象としているサイトの規模

出演の全部が、ではないのですが、対象の規模は、自分で書いた「Webブランディングの入門教科書」の対象もそうだったりするののですが、それこそ予算規模で100万円程度、いっても200万円ぐらいのサイトを想定にしているのかなぁ、と。(違っていたらスンマセン)
というのは、大規模のサイトって、機能もそうですが、そもそもサーバーのハードウェア側の構成やスペックにも依存してくるので、そこは何とでもなるかなぁ、と。

ただ、上のユーザーインタフェース的な部分をみていて思ったのですが、システムやHTMLがしっかり分かっている方を対象にしていなくて、どちらかというとコンテンツを考える方が、それを公開するまでの工数なんかを削減する為に・・・と考えるとやっぱり対象は巨大な規模のものでない、のではないかなぁ、と。

とはいえ、それが「ワードとエクセルしか使えません」という方や、自分の使っているブラウザって何?と聞いたら「ウィンドウズです」って答えるぐらいのリテラシーの方にとっても使いやすい・・・というか、「使えるか?」というとそこには至っていないと思いますし、そこに永遠に至らない気もしていたりします。

その意味では何社かの方が仰っていた「制作者に使いやすいCMS」ってのは一つの現時点での正解というか売りなのかなぁ・・・と思ったりします。
裏を返せば、目的が制作者の方向け・・・ということは、

制作者向け→制作者が使い続けられる→サイトの運用を制作者が関わる規模

と言うことになってくるかと思っています。(飛躍しすぎかなぁ・・・・)
その意味では今度は制作者側も、大規模の会社さんが導入提案をする、というよりは小回りの効いて運用も手伝ったりする制作会社がクライアントに提案をする際に良い規模のCMSなのかなぁ、と思いました。

イベントを通じて

アップルップル社長:やまもとかずみちさん

アップルップル社長:やまもとかずみちさん

これはCSS Niteからのフォローアップメールでもあったのですが、とっても残念だったのは、CMSの機能の善し悪しよりも、プレゼンの善し悪しで製品の差と受けとってしまうような感じがあったことです。
作っているのがシステム周りの方が多いから仕方ないのかもしれないのですが、とっても残念だったなぁ・・・と。

そんな中で現地で休憩時間中に話にも出していたのですが、WCANに招待をしていただいたりという事から贔屓目で見てしまっているのは承知の上で、「a-blog cms」を開発したアップルップルさんは、全体のパッケージングが上手かったなぁ・・・と。

まずスタッフの方全員、Tシャツが「a-blog cms」Tシャツだった。
「え、(まず第一が)そこなの?」と思われる方がいるかもしれませんが、自社の製品名をそれを発表する場で、ありとあらゆる部分で同じレベルで告知出来るように考えるのはブランディングの第一歩です。
その意味ではサンドイッチマンのようと思われる方がいたかもしれませんが、とっても大事な事と思いました。

次がスピーカーがとにかく上手だった。
(以下、知っている人寄りの発言になるのを出来るだけ避ける為、名前はあえて出していません)

話をした彼は知っている人ではあり、年齢といった要素で弱かった部分もあるかもしれませんが、一応僕が以前人前で演技をすることを生業にしていた立場で見ていても、上手だったと思います。
ストーリーがしっかりしていて、台本を詰め込みすぎていないのが良かった。

セミナーが一つの製品だけの紹介セミナーだったら、ありとあらゆる魅力を伝えるの正解かもしれないのですが、複数社と同時に・・・ということであれば、一番分かりやすく、とんがった魅力に注力し、セミナーをより深い事を聞いてみたいと思わせるフックに使う方が効果的かと思います。(必ずしも正解ではないかもしれませんが)

その意味ではベシャリも含て上手だったなぁ。
何より感動的だったのは、実は横に立っていた実演補助をしていた彼が徹底して余計な動きをしなかった。
どこの軍隊の起立姿勢?ってぐらい必要な時以外は気配を消していたからこそ、舞台上でスピーカーの方にお客さんは注視出来たのだと思います。

そういった意味でプレゼンのパッケージングはとても上手だったなぁ・・・と。

ただ、実はプレゼンが一番上手だったのは、

のお二方だったかなぁ・・・・と。
5分コーナーでのコーナーだったからこそなのかもしれませんが、下手したらこの2社のプレゼンだけしか覚えていない・・・って方がいるのではないかと思えるぐらいインパクトはありました。
特に野田さんが卑怯過ぎますw(良い意味で)
あっ、もちろん実を伴っているからですよ。

機能的に

プレゼンを聞いていて機能として個人的に魅力的に映ったのは、

使いやすさと機能的な部分でかなり個人的に魅力的でした。
規模とかを考えると「RCMS(ディバータ)」も面白そうで、作り手側としてみると信念を感じますね。

ただ導入のしやすさと、と見ると、上の4つかなぁ。
あくまで直感的な感じというかプレゼンを聞いていてデモを見ていての感想なのですが。
これは多分自分がシステム屋よりも表側のユーザーコミュニケーション側を向いていて、多少でもユーザーが使う管理画面とかってものの設計をしてきたからで、多分そういった観点から「使いやすそう」って感じたのだと思います。
こういった感想を持ったことのついては、最後にチラっと書きます。

CMSの紹介でして貰いたいこと

アップルップルさんのパソコンっぽい

アップルップルさんのパソコンっぽい

CMSの紹介を受けてそれを導入する時に話をしてもらいたい点がありました。
休憩中にも話をしていた所で、実はそれを話したらパッケージにするって根幹から崩れるのかもしれないのですが、CMSを導入する時、ある一定規模以上であったりそのお客さん内のスキームに寄る所だったりで、そのCMSにはない機能の開発をしなくてはならなくなる時が往々にして出てきます。
出てこなくても、潜在的に少なくとも僕はそういうケースになったら「どうしよう」と思ってしまいます。

僕が主にやっている業種業態がそういった要望が多く、そういった業界に長らく居るからなのかも知れませんが、管理する内容を増やしたいという要望が次々に出てくる場合には往々にしてお客さんのリテラシーも高くサイトを成長させようという気持ちが強い方だったりします。

そういった時に「CMSで(そういった機能を)持っていないので・・・」となるのがどこかで怖いと思ってしまって、結局局所的な導入しか出来ていないというのが僕の実際だったりするかもしれません。
結果的に「じゃぁどうするの?」ってなるので、お客さんのビジネススキームをしっかり共有してスクラッチで組むことになる訳ですが、その「不安」部分への回答を貰いたかったなぁ・・・と思ったりしました。
その点ではSoy CMSさんは「オープンソースです」と言っていたのは、自社にエンジニアがいる場合には採用基準になってくるかなぁ・・・と思ったりしました。

一言「サポートです」の凄味

上の「CMSの紹介でして貰いたいこと」への回答なのかもしれませんが、パネルディスカッションの際に、自社の仕組みの強みを一言で言ってください、という質問への野田さん(アルファサード(Power CMS for MT))が一言、「サポートです」。
これは相当強いなぁ・・・と思いました。

機能面で言うと、どちらもある一定以上ではあって、下手したら好きか嫌いかになり・・・・それこそ野田さんの仰っていた通り「MTでいいじゃんw」になるわけです。

でもその選択肢として選ばないといけないとなった時に、各社の方に「では強みは何?それを一言で、しかも2秒で分かるものはなに?」と言われた時どう答えるか?

そんな時に野田さんの一言、「サポートです」。
これはやっぱり強いですよ。

結局僕たちが作っているのもサービスであって、サービスの提供の仕組みではない訳です。
そんな時そのCMSを使うという強みとして、必ずしても正解ではないのかもしれませんが、名村にとってはもの凄く潔く響いてきた言葉でした。

往々にしてサービスを紹介するって事は広告な訳で、その意味では僕たちもWeb業界ではなくて広告業界の一端にいる訳で、広告の基本はそのサービスの強みを

「一目で一言で、しかも2秒で」

かなぁ、と思う訳です。

「使ってみて貰えば分かる」ってのは全然大変な領域で、なんせ制作会社の人ですら「使ってみる時間」は全然足りなかったりする訳ですから。
ましてや導入先のユーザーの方が、インストールなんか含め手「使ってみる」訳は無いわけで、その中で「サポートです」ってのは無茶苦茶光る言葉だなぁ、と思いました。

CMSのセミナーって

CMSのセミナーって以前も特定のベンダーのものに出たりしたこともあるのですが、難しいですね。
何が難しいというと、「誰に向けて」ってのがあまりに多すぎるから。

  • 現場のエンジニア
  • 現場のデザーナー
  • 現場のマークアップエンジニア
  • クライアントワークに関わるディレクター
  • クライアントの担当者
パネルディスカッション

パネルディスカッション

と「人」を基準にしてもかなりのレイヤーに分かれると思います。
そして、その人それぞれが見ている相手にも寄ってくると思います。

ですので、今回のセミナーも人によっては「何も変わらないよね」「どれを選べばいいかエッジがないなぁ」となる方も結構多かったのかなぁと思ったりしました。
一方である程度の数を同時に見ることが出来たのはとても有意義で、今の「CMSのトレンド」「CMSでやっている内容」についてざーっと知ることが出来ました。
そこで実装されているものは何?どういったUIが求められているの?という部分では汎用性を考えているだけに、良く考えているなぁ・・・と思うに値するイベントでした。

終わってから

いろんな方と話す機会を久しぶりに持てたのですが、中でもガクさんとりこさんには結構話に乗って貰いました。
まぁ、去年みたく後ろ向きな話ではないのですが、そういった話をさせてもらえる仲間がいるのは嬉しいし、ありがたいなぁ・・と心底思いました(謎)
あと原さんとは自転車トークなども。

現地でお会いした正田さん(誰)(ご無沙汰しておりました)やおきょん(誰)とも久しぶりの再会があり、そういった方々の活躍を聞くとまだまだ頑張って走っていかないといけないなーと激しく痛感。

著者写真
この記事を書いた人
名村晋治 / 株式会社サービシンク

都内のWeb制作会社のWebディレクター兼代表取締役。 1994年にインターネットに出会い、1996年、学生4名でのWeb制作事業をはじめ、Web黎明期から多くの大手企業のサイト制作・開発に携わる。 2000年から2005年までは不動産検索サイト「LIFULL HOME"S」を運営する株式会社LIFULL、2005年から2009年までは都内のWeb制作会社の取締役として参画し、2010年に株式会社サービシンクを立ち上げ、代表を務める。 現在もWebディレクターとして現場でのPMを行う。 経験案件規模は直請けで10万円〜3億円。 過去900人以上が受講している「Webディレクター育成講座」は2000年より開催し今年で25年目。 2020年よりWebクリエイターへの情報提供のためのPodcast「Webディレクションやってますラジオ」を毎週金曜23時に配信中。 不動産テック協会 理事 2023年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)取得

@yakumo

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