セミナー

まぁ、お金の話は大事ですけど。

どことは言いませんがあるセミナーの話。

出演する方にも主宰をする方にも全く何も他意はないのですが「お金の話」とかってタイトルで参加を決めている人って何を期待してそのセミナーに行くのかが、名村は不思議不思議でならない。

今日はそんな話。

企画の意図?

企画している人は「お金の話って聞いてみたいよね?」と思っての企画かもしれませんが、裏に意図があるのではないか?と思えて仕方ない。

要は「あぁ、お金の話ってタイトルでこの人は来るんだ」と、なんとかホイホイみたいなつもりで企画しているのでは?と邪推したくなってしまう。

だって参加する人って・・・

この「お金の話」で参加する人って、一体どういう人か考えてみれば分かる。
全部が全部じゃないとは思いますが、

  • 今フリーランスだったら自分の、会社だったら自社の売上を伸ばしたい。

って事以外の何者でもないですよね。
いや、中には、

  • 他の会社とか、他の経営者がどういう考えでやっているかを知りたくて!

って仰る方もいるとは思うんですよ。
ただそうだとしたら、

それを聞いてどうするの?

とスゴイ思うんですよ。

だって、「すごい売り上げを上げている方」だったら「他人の成功話を聞いている暇」は無いし、「売上が上がってない方」だったら「あぁ、だから聞きに来るのね?」ってなる訳ですよ。

一人たかだか1時間の話を聞いて何になる?

きっと出演される方々は、セミナーで自分たちのノウハウ・ドゥハウを惜しげもなく伝えてくれると思います。
ただね、名村がディレクター養成のセミナーでも毎回言っている事なんですけど、その話って「会社に戻って使えるのか?」ということなんです。
もしくは「戻って使える形にすることを演者側が伝えているか?」ってことです。

戻って使えないものは「いい話」以上の何者でもありません。
なので、名村は昔から徹底して「ノウハウ・ドゥハウは言いません」と自分のセミナーでは伝えている。
だってノウハウ、ドゥハウってそれそのままではほとんど使えないから。

なので、僕は今回の某セミナーですが、個人的にはこんな結末を予想しています。

  • 当日ツイート等は禁止なので、終わった後にツイートやFacebookにセミナー詳細はぼかしたものの嵐。
  • 恐らくそのほとんどは「すっごいいい話を聞いたー」的なものになる。
  • 更には「やる気が出たー」「明日から自分もやってみよう」というものもすっごい多い。

ってなると思うんですよね。

会場でのアンケートでも「悪い」回答が返ってくるはずがないんですよ。
だって「絶対聞けないような話しを聞かせてもらった」って体なんですから。
セミナーの主従関係的に、端から演者側の勝ち戦なんですよ。

でも、恐らくそこで聞いた話って「自社に戻ったら全く使えない」話になっている方が大半だと思うんですよ。

なぜなら、そこで出た話って「その会社の、その社長さんなりのパーソナリティがあって、彼らの生きてきた時代、クライアント、話し方、仕事の進め方」が複雑に絡みあって出来るている事なはずだから。
それをたかだか1時間程度の話を聞いたからといって、自社に持って帰って何か使える技術にまで落とし込める人っていうのは、今のままでも真剣に考え抜けば出来るはずなんです。

それをたかだか1時間程度の話を聞いて「売上が上がる」「単価をあげられる」方法を得ようというのが僕にしたら、土台無理な話・・・と思えて仕方なんです。

要はあのセミナーに出る方々ってのは、結局のところ、「その会社のあり方・見せ方、社長自身のパーソナリティの魅せ方、自分たちの今いる時代の気分、自社に仕事を振ってくれているクライアント、担当者のパーソナリティ、自分自身のそういったステークホルダーへの話し方、仕事の進め方」などなどを「自分自身にしか理解出来ていない上に、言語体系化出来ないレベル」で無意識に実践や取捨選択できているスペシャリストって以外の何者でもないと思うんですよ。

なので、僕はどちらかというと「お金」の話よりも、あの演者の方々が「普段何を思って仕事をして」「何を思って会社を作り」「何を思って生きていて」「何を大事にしているのか」、そして「どこを目指してどうして行きたいのか?」ということを聞いたほうが100万倍も役に立つ気がしてならない。

だって、それは思いであり「ノウハウ、ドゥハウ」といった陳腐なものではないから。
その人の今を作っている要素であり、根本だから。

参加するって方、すっごい多いみたいですし、逆に「お金の話」を聞くのに、あの程度の参加費で「たけーよ」っていう方はふるいにかけられてると思っていいじゃないかな?と思っています。
あれで「たけーよ」っていうなら聞かなきゃいいじゃん、ってだけです。
参加不参加の選択肢は受講者側にあるのだから。

でも参加するって方、くれぐれも「いい話聞いたー」ってだけにはならないでもらいたいなぁ・・・とどこから目線かよく分からない立ち位置からですが、気になったのでポストしてます。


著者・名村晋治のプロフィール

名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

不動産業界に特化したWebサイト制作・システム開発をおこなうサービシンクでプロデュース、ディレクションからテクニカル・ディレクターまでを担当。
元プロの声優であり、Webディレクターとして22年のキャリアを持つ。
(詳細は下の「詳しいプロフィール」をクリックしてみてください。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

詳しいプロフィール

大学二年生の96年からWebの制作集団ネイムヴィレッジを主催。
大学卒業の99年までの間に100社ほどのサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、Perlでの開発、マークアップに携わる。
大学卒業と同時に俳優になるために上京し俳優修業開始。
2000年からは俳優修業の傍ら不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
俳優としては、舞台演劇、プロの声優としても活動したが最終的30歳を目前に足を洗う。

2005年に株式会社LIFULLが自社媒体に注力するためSips業から撤退する事をきっかけとして、代表の井上とシェイクハンドをして退社。

2005年から株式会社ソナーに合流し取締役なども歴任し不動産業界のサイト制作のディレクションからフロント実装を担当。

2010年1月12日から株式会社サービシンクを立ち上げ、代表取締役に就任。
不動産業界に特化したサイト制作のアートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。
基軸としてはクライアントの商売に寄り添うために、徹底的に思考を巡らせるためのディレクションを行う。
Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

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