社内セミナーで、長谷川恭久さんの「コンテンツから始まるWebサイト制作」を開催。

未来のWebに対応した設計要素

未来のWebに対応した設計要素

今年、弊社Web制作・ホームページ制作会社である株式会社サービシンクの社内勉強会を開催したのですが、外部から講師を招いて「Webディレクター」「デザイナー」「マークアップエンジニア」「システムエンジニア」の職域を横断した密な勉強会をさせていただきました。
お呼びしたのは「長谷川恭久」さんです。

キッカケとなったのは、長谷川さんのブログ「could」 で拝見した、この記事。

コンテンツ関連の講演・ワークショップのご紹介

こちらを読んでのことでした。

最近名村自身がめっきり外部のセミナーに行くことが全く出来ない期間が多々ありました。

「セミナーに行くこと」自体の是非はとりあえず別で話すとして、そういったことから、外部からのインプットが極端に減っている時期があったんです。
個人的には結構その危機感は強かったんです。

きっかけはデザイナーとの雑談

そんな時に夜にちょっと遅くなった時、会社に残っていたデザイナーと長谷川さんの話になり、ブログ読んだ?みたいな流れで、上のブログの話になりました。

で、読みなおしてみると、文末の記述に目が止まりました。

もし、うちの街でも開催したいという方はお気軽に。社内セミナーや小規模勉強会みたいな方式でも大丈夫です。興味がある方はぜひご連絡ください。

このコメントを拝見して「セミナー行けてないし、いっその事呼んじゃうか?」となって、長谷川さんにアポを取り、お願いするに至りました。

早すぎる(笑)長谷川さんの話だけど、今回は近未来感たっぷり

長谷川さんのセミナーを受講された方と話をしていると時々聞くのが、

話がよくわかりませんでした・・・。

というもの。

要はアメリカであったり、最新の動きを長谷川さんは話にだされるので、今の日本であったり、多くの制作現場の現実との差が大きすぎて、「実感」が沸かないってことのようです。

ただ、その「未来感」ってのは最近比較的短くなってきたように感じています。
以前は5年後とかの話だったのが、2年後ぐらいには「そうなりそうだなぁ・・・」とか「あっ、2年前に長谷川さんが話をしていたことじゃん」ということになってきた、という感じです(笑)

3回のセミナーとワークショップを通して学んだこと

最近〜今後のWeb制作の流れや、ワークフローの考え方が「コンテンツファースト」であるのは、概ね体感していました。
とはいえ、現場はまだまだWebサイトは「サイトデザイン」有りきであるのも間違いないと思います。

長谷川さんのセミナーを受講し、この流れは、そのまま流れていってどこかで切り替わるというのは無理なのだ、というのが実感としてありました。

それはその「コンテンツ」自体の管理の仕方が、これまでのWebサイトの作り方では流用が出来なくなってきていることが大きな要因でしょう。

マルチデバイス時代に静的なサイトはコンテンツファースト化するのが困難である

セミナーを通して一つのキーワードだったのは「マルチデバイス」でしょう。

これは多くの制作会社のWebディレクターの方々は実感しているのではないでしょうか?
国産・海外を問わずCSMが内包している基本テンプレートでは「レスポンシブ対応」がなされていたり、企業サイトのアクセス解析をしてみると、ビックリするほどスマートフォン等のデバイスからのアクセスが多かったりすることがあります。

時代はやはり「マルチデバイス」に流れていっていると思います。
その上、国産のスマートフォン・タブレットも、画面サイズにはその境界がなくなるかの如く色々な種類が出てきています。

それらに「どのように対応するのか?」がコンテンツファーストの考え方のキードライバになってきます。
となると、これまでの静的なサイトの作り方は、そのままでは費用対効果をどうしても出しにくい手法になってくるため、静的なサイト制作は今後どんどん減ってくるのではないかと思われます。

コンテンツファーストの「主体」を間違えない

この「コンテンツファースト」という言葉、捉え方を間違えるととても危ない言葉であるのがこの「主体」を誰にするのか?という考え方です。

「コンテンツファースト」でWebサイトを作るとき、恐らくこのコンテンツを「誰に向けて、誰のために作るのか?」を誤ると大変残念なサイトになりえます。

周りくどい言い方をしてますが要は、

「ユーザ」のためが主であって「企業からの宣伝・告知」が主ではだめ

である、ということです。

これまでの広告は「企業からの発信」でした。
しかしWebサイトは「ユーザのユーザによるユーザの知識の中での検索ワード」がスタートになるメディアです。

つまりはこれまでのそもそもの4マスの考え方とは全く違うのがWebサイト自身が持っている特性です。

これは名村がWebディレクター養成講座でもお伝えしている「Webサイトには告知機能がないことを忘れていはいけない」ということと本質的には同じです。

ですが、企業はこれまでの告知の方法として「自社の良さ」「自社が見せたいもの」「自社が伝えたい言葉」で伝えています。

Webサイトがどれだけレスポンシブ対応でマルチデバイス対応をしても、そこに「ユーザが求めているコンテンツ」がなければ、そのサイトは「悪いサイト」となる訳です。

Webサイトの制作者が如何にして企業と「ユーザのためのコンテンツであるか?」と闘えるか

コンテンツファーストの考え方を企業に伝える時に闘うのはこの

  • 告知の仕方
  • 告知の時の優先順位

になってくるでしょう。

この部分でWeb制作者が如何にして今後を見通し、企業の伝えたい内容とユーザの知りたい内容をマッチさせていくか?ということが何より重要になってくるはずです。

これは何も「Webディレクター」だけではなく「ビジュアルデザイナー」であっても「デザイン上の重要性は何なのか?」を考えなければなりません。

「マークアップエンジニア」も最終的なマークアップそのものはコンテンツをどのように見せるか?があってのことでしょう。

「システムエンジニア」はその整理されたコンテンツをどのように管理をし、exportし、編集できるのか?というのが、今後のCMS(出来合いであろうと、スクラッチであろうと)の考え方になってくるはずです。

ここから先はまだまだ模索の範疇になってきます。
でも長谷川さんには、既にそれを実践している事例もご紹介をいただきました。

その未来は恐らく近い未来にくるはずです。
その時にWebディレクターとしては、自分の考え方がそこに対して「は?そんなの無理じゃん」みたいな硬化をせずに「そうそう、やっとこの時代。これでなけりゃ」という頭の柔らかい状態で迎えられるようにありたい、と強く強く思えるセミナーでした。

なにぶん社内セミナーなので、ふわふわ感のあるエントリーなのはご容赦を

長谷川さんの今年のセミナーを受講された方は、このエントリーを読んで、

あぁ、あのことね。はいはい、あのセミナーで長谷川さん、言ってたやつだ!

となると思います(笑)

ただ、そうじゃない方には「なんの話をしてんだ?」となるかもしれませんが、なにぶん社内セミナーの内容なので、そこはご容赦を。

というか、社内セミナーだからって特別な話では恐らくなくて、少人数で密度濃く話を聞けた、ということだったと思います。
ですので、詳しく知りたい方は長谷川さんの「could」などで、今後のセミナー情報などを追いかけて、長谷川さんを追いかけてみてください。

きっと以前よりは近しい未来の話が聞けると思います(笑)

著者写真
この記事を書いた人
名村晋治 / 株式会社サービシンク

都内のWeb制作会社のWebディレクター兼代表取締役。 1994年にインターネットに出会い、1996年、学生4名でのWeb制作事業をはじめ、Web黎明期から多くの大手企業のサイト制作・開発に携わる。 2000年から2005年までは不動産検索サイト「LIFULL HOME"S」を運営する株式会社LIFULL、2005年から2009年までは都内のWeb制作会社の取締役として参画し、2010年に株式会社サービシンクを立ち上げ、代表を務める。 現在もWebディレクターとして現場でのPMを行う。 経験案件規模は直請けで10万円〜3億円。 過去900人以上が受講している「Webディレクター育成講座」は2000年より開催し今年で25年目。 2020年よりWebクリエイターへの情報提供のためのPodcast「Webディレクションやってますラジオ」を毎週金曜23時に配信中。 不動産テック協会 理事 2023年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)取得

@yakumo

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