料理屋さんにおけるユーザーへの配慮の考え方はこれでいいのか!?
2007年04月15日
先日とある中華料理屋さんに入ったのだけども、そこのメニューを見ていてふと「これってどうなの?」と思った事。
これって宴会メニューなのですが、どうでしょうか?
お店の見た目の作りを紹介していない事には、ちょっと想像がしにくいのかもしれませんが、ここはぱっと見はぼちぼちちゃんと「中華料理」屋さんな店構えなんです。
でも本格的なら、ここのメニューはぜひ「漢字」で書いてもらいたい!
でもそれでは読めないんですよね(汗
って事で、読み方、もしくは日本語でのメニュー名をカタカナなりで書くのがモアベターかな?と感じてしまいます。
そして、メニューの中の「アンニンドーフ」(笑)
個人的な感想かもしれませんが、ここが漢字なのかカタカナなのかで物凄い印象が変わってくると思いません?
杏仁豆腐だと「中華」っぽいんですけど「アンニンドーフ」だとスーパーやコンビニに並んでるスイーツっぽいといいますか(笑)
しかし、一方で、お店の紹介はこのテキストなのです。
国の字を「國」と書くこだわりはあるのにも関わらず、メニューでは妙な安っぽさというか、中途半端に感じてしまう文字の選び方なわけです。
ここでつっこみを入れてはいますが、この時に実際にそこまで感じる人はいないでしょう、実際。
でも、人が感じる「なんとなくそれっぽい」っていうのは実は物凄く大事で、ユーザは「なんとなく」としか思ってくれないわけがそこある心地よさを求めて、お店やサービスを選んでいる訳なんです。
けどこういった部分を構築していく側の我々は
「なぜ日本語なのか?漢字では駄目なのか?」
「漢字にしただけでいいんだろうか?確か以前中華屋さんで読み方が分からずに「えーーーと、これっ」と指差した経験があったなぁ・・・」
といった部分を先読みして考えていかなければならない。
それはビジュアルデザインでもそうであって、線一本、色一色でもあってもやっぱり意味をもって選ばなければならないわけです。
名村はビジュアルデザインの部分はどうしても人に任せてしまうわけですが、それでも先に書いたようなような観点でアートディレクションをしたり、デザイナーからそういったこだわりを聞いて感心したりしています。
こういった部分での「なんとなく」をちゃんと計算してブランディングを行っていきたいですね。