「アクションログ」という考え方
2006年09月18日
本を書いてる前からずっと考えていた事だったのですが、やっと一通り書き上げたので自身の中で解禁って事で[謎]
「アクセスログ」って言葉があります。
Webサイト内でのユーザーの行動線や、どこから来たのか?どういった検索キーワードで来たのか?
そういった情報が詰まっている、Web屋にとっては宝の山です。
それはもう何年も前から分かりきっていることですし、その為のツールも高いものから安いものまで、中にはフリーのものまで出回っています。
しかし個人的にはそれが分かったとしてもWebサイトでのブランディングはほぼ間違いなく達成する事は出来ません。
(アクセスログの解析がWebブランディングに直結するのか?って問題は別として)
名村は、サイト制作の与件の中にサービスであったり企業そのもののブランディングがあり、その主眼をWebサイトを通してブランディングを行う場合に大事なのは「ユーザーとの全ての接点で同じレベルのサービス」を提供する事だとクライアントにお伝えしています。
その時実はもっと大事になってくるのは、そのクライアントの自社の中で、ユーザーとリアルなコミュニケーションを取る方
の行動になってきます。
・何らかしらのアクションがあった場合、それへのレスポンスはどれぐらいのタイミングで行っているのか?
・その内容はどういった内容になっているのか?
・メールだった場合、署名といったパーソナルに依存する部分の最低限の企業としての約束はあるのか?
細かいテクニックといか考え方は本の方に書いていますが、そういったユーザーの行動ではなく、自社の方のユーザーとのコミュニケーションアクションの行動記録にこそ、最終的なWebブランディングの鍵があると思っています。
ですので、名村はそういった事を説明するときに
<strong>「アクションログ」</strong>
という言葉を結構昔から使ってきました。
確かにインターネットのいいところは「ビジネスとパーソナルの間を歩ける事」です。(この詳細はまたいずれ[謎])
しかしブランドを形成する為には、サービスを提供する側は最低限の品質を守り、その企業がユーザーに提供するサービスの与える価値(=約束)に対しての履行を行わなければなりません。
よく言われるブランドプロミスの履行の事です。
その為に必要になってくるモノこそ「アクションログ」だと思います。
これがCRM(Customer Relationship Management:カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)の考え方と異なっているのは、ユーザーの事ではなく、自社の事を記録していくという事です。
この点について、現在まだツールらしいツールはありません。
自社の部下や同僚、ひいては上司のユーザーとの接点を記録していくわけですから当たり前といえば当たり前な気もしますが。
でも、Webブランディングを行っていくのであれば、必ず裂けては通れない点だと常に名村は言ってきました。
この事を本当に考え、実践できれば、実はそれほどWebサイトを通じてブランディングを行う事は困難な道のりではありません。
もちろんWebサイトそのもと連動連携していなければ何も意味がないのはもちろんですが。
皆さん、もししっくり来るようであれば、この言葉を使って、クライアントの方のご理解を得てみてくださいね。