予実(よじつ)の管理
2005年06月01日
予測と実際の差異をつかむ
これはWebプロデューサーだから、という訳ではなく、Webディレクションもそうですし、最終的にはプログラマやコーダー(マークアップエンジニア)、デザイナにとってもとても大事な感覚だと思いますが、とかくプロジェクト全部の管理をしなければならないWebディレクション・Webプロデューサーにとってはどれだけ適正な時間を推測できるのか?って所は大事な感覚だと思います。
というのは、この判断と管理で実際に利益率が大きく変わってくるからです。
Webディレクションを行う以上、お金の管理までその仕事の範囲は入っています。
となると、プロジェクトをする人の能力がどれくらいで、どれくらいの時間なら出来るのか?って事が分かっていなければなりません。
仕事の内容と同時にそれが分かれば完璧な見積もりがかけるわけです。
Webでよく言われる「見積もり」の事はまた別で書くとしまして、Webでこの見積もりは実際にはほとんど人件費となってくる訳です。
となった場合、予実の管理次第で利益が変わってる、というのが分かるはずです。
ですので、その意味でも予実の見込みと管理が出来る能力はWebディレクションを行う上でかなり大きな能力になると思います。
最も大変なのは自分自身の予実の管理
次に個人としての問題も出てきます。
Webの仕事で、いくらプロジェクト形式であっても、一人の人が一つのプロジェクトだけにかかりきりになれる制作会社さんはほとんどないと思います。
僕自身もWebプロデューサーとしての仕事もすれば、Webディレクションもしますし、コーディングから、簡単なページであれば絵も書きます。
下手をしたらperlやPHPでCGIも書きます。
そういう関係で自分がメインで動かしているプロジェクト以外にも細かい仕事や、プログラマなんかと純粋な技術的な話をしていたりして、どんどん時間は過ぎていきます。
その時、実際に作業をしている「時間」単位では予実は変わっていないのですが、「日」ペースでの予実は大きくずれ込んだりしてしまう場合が往々にしてあります。
これが一番の問題で、遅れるからといって他部署の人や、細かい仕事を「やってられません」と言えないのも会社という組織であり、それを見越して、「時間」ベースでの見積もりと「日」ベースでのスケジューリング、その両方をクライアントとの話し合いで納得してもらうのも大きな問題の一つとなってきますね。