Webディレクション

中小期間プロジェクトと長期間なプロジェクトについての問題点と改善点を考える

サイト運用はみんな思案の連続

サイト運用はみんな思案の連続


ここ最近Webサイトを継続的に運用する上で、ここが問題かなぁ・・・と思っていることがあります。
これは制作会社さんでもクライアントから言われると起こりえる問題なのかもしれませんが、自社サイトを運用する立場としてはかなり大きく出てくる問題です。


自社サイト運用する上で起こっていること

その問題は何かというと、

  1. 現状のサイトに大きな問題がある事は分かっているので何からの対策を採らなければならない。
  2. しかし、抜本的に解決するには人的リソースが不足している。
  3. 出来そうな微修正を行う。
  4. 効果がその修正によるものか分からない、もしくは出ているかどうかの効果測定がかなり微妙。
  5. やっぱりリソースが足りないから微修正を行う。

って事です。

なぜそういうことが起こるのか?

この場合、ある程度抜本的に対策を行わなければならないことは分かっている人間はいる。
また上長や部署長が至上命令として「なんらかの効果を半期(もしくは四半期)でだせ」という事になる。
これは普通。


結果をいかに出していくか?それに対しての期間設定

結果をいかに出していくか?それに対しての期間設定

しかし自社サイトというのはリソースアサインがどうしても「対価である発注金額」という形になりにくい。
特に自社サイトのディレクターとなると、自らの案件が「どれぐらいの予算なのか?」ということから「工数」「工期」などに落とし込めている人は意外と少ないと思う。
すると、対応人員というリソースが限られていることから具体的にどういう効果が出るかは正に「やってみないと分からない」状態で修正が始まる。

こうなるともうプロデューサーやディレクターではなくてただの「作業者」レベルになってしまいます。

プロデューサーという職域

プロデューサーというのは「プロジェクトに対して立てた目標を必ず達成する」職域と名村は考えています。
それは逆算をすれば「どういう状態になれば成功とするのか?」という指針を作成していかなければなりません。

しかし上記のような循環ではそれを考えることすら出来ません。
Webサイトの明日を考えるどころではなく、明日のWebサイトをどうするかが至上命題になってしますのです。

確かに中期的な修正はリソースの問題で必要な場合がありえます。
しかし、その修正にしても「最終的にこのようにしていく」という最終形を持っていなければ効果なんて約束は出来ません。

ここにプロデューサーとしての大きな矛盾を感じてしまうわけです。
ただ、これは裏を返せばプロデューサーとして「Webサイトを構築していく上で確かに時間がかかるかもしれませんが、方向性を決めて、その中で中期的なところをタスクに落としていって、それぞれでこういう指針を持って効果測定をしていきましょう。」といえる能力ももっていなければならないという事なのです。

言うべきことを言い切ることができるか否か

それぞれの事情があってそれが自社であったり、クライアントであったりします。
特にクライアントの場合は、予算の関係で出来ない、って事にもなったりする時は往々にしてあります。
ただ、その場合にしてもやはり先に書いたように「最終的にはこういう形にしていかないと効果を出すのは難しいですよ。それを見越して、現状で出来るのはこれなので、ここまでしましょう」と提案できる能力が必要になると思います。


勇気をもってどう突き進むかの道は示さなければならない

勇気をもってどう突き進むかの道は示さなければならない

そしてその大前提はプロデューサーがそのWebサイトで効果を出す為の「青写真」を持てるか、という事です。
となると、プロデューサーの仕事がまた少し広くなってきました。

青写真を描くって事はまた別の機会にm(_ _)m


著者・名村晋治のプロフィール

名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

不動産業界に特化したWebサイト制作・システム開発をおこなうサービシンクでプロデュース、ディレクションからテクニカル・ディレクターまでを担当。
元プロの声優であり、Webディレクターとして22年のキャリアを持つ。
(詳細は下の「詳しいプロフィール」をクリックしてみてください。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

詳しいプロフィール

大学二年生の96年からWebの制作集団ネイムヴィレッジを主催。
大学卒業の99年までの間に100社ほどのサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、Perlでの開発、マークアップに携わる。
大学卒業と同時に俳優になるために上京し俳優修業開始。
2000年からは俳優修業の傍ら不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
俳優としては、舞台演劇、プロの声優としても活動したが最終的30歳を目前に足を洗う。

2005年に株式会社LIFULLが自社媒体に注力するためSips業から撤退する事をきっかけとして、代表の井上とシェイクハンドをして退社。

2005年から株式会社ソナーに合流し取締役なども歴任し不動産業界のサイト制作のディレクションからフロント実装を担当。

2010年1月12日から株式会社サービシンクを立ち上げ、代表取締役に就任。
不動産業界に特化したサイト制作のアートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。
基軸としてはクライアントの商売に寄り添うために、徹底的に思考を巡らせるためのディレクションを行う。
Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

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