日記

Web2.0に食指が働かなかった訳が・・・

ARK-Webの中野さんのブログを読んでいて、この直前に書いた「Web2.0に食指が働かなかった」訳がなんとなく自分なりに腑に落ちた。

自分もディレクションであったりプロデューサーとしてクライアント(今は自社以外、ちょっと前までは自社の営業や企画担当者)と話しているとき、Web2.0である必要性がないんです。
というか、Webはサービスです、というような伝え方をする事が多いのですが、その観点でWebの構築を考え、運営を考え、というクライアントがあまりにもまだ少ない。

理由としては分からなくもないですが、社内でのごたごたのが先であったり、予算であったり、よく分からない理由のスケジュールであったり、とりあえず作らねばならないのだ!という思いであったりが先にありきで、Webを使ってどうこうしていきましょう、というレイヤーでしか話が進まない。

ここで食っていっているのもそれはそれで事実なので、なんとも言えない部分もあるにはあるんだけども、Web屋としてはその先を考えて行きたいわけです。


1) 日本のWeb屋のサイトは、多くが未だ「Web1.0」。RSSフィードも出してないしCMSも使いこなしていない。コンテンツは会社案内やポートフォリオの域を出ていない。提供内容が堅苦しく、"Openness"というマインドが見えない。

2) インフラとしてのBlogosphereがこれだけ整ってきているのに、Blogを持っていない会社が多い。あったとしても開店休業状態(「Blogソリューション」を謳う企業さえ!)。つまり、「オンラインコミュニケーション」の経験値を溜めていない。

3) 企業内個人が立っていない。パーソナリティが見えない。

4) OSS(オープンソース・ソフトウェア)をサービスラインナップに加える企業は増えてきたが、その多くは使うだけ。開発コミュニティに参画し、なんらかのフィードバックや貢献をする企業はすごく少ない。

そういう意味では中野さんの「思いつくまま」とかかれていますが、これはかなり言いえて妙な表現だと思います。

そういう意味では多分昔から「サービスデザイン」を前提にWebを考えてきたのですが、それを伝えた上でWeb2.0をどう自分の作るサービスに乗せていくか?という事を考えていかなければならないのはWeb標準ともまた同じで、それはそれで楽しくもあり、苦しくもあり。

にしても見えていない部分が多すぎるので、もうちょっとちゃんと考えていかないとと思いをメモ。


著者・名村晋治のプロフィール

名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

不動産業界に特化したWebサイト制作・システム開発をおこなうサービシンクでプロデュース、ディレクションからテクニカル・ディレクターまでを担当。
元プロの声優であり、Webディレクターとして22年のキャリアを持つ。
(詳細は下の「詳しいプロフィール」をクリックしてみてください。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

詳しいプロフィール

大学二年生の96年からWebの制作集団ネイムヴィレッジを主催。
大学卒業の99年までの間に100社ほどのサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、Perlでの開発、マークアップに携わる。
大学卒業と同時に俳優になるために上京し俳優修業開始。
2000年からは俳優修業の傍ら不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
俳優としては、舞台演劇、プロの声優としても活動したが最終的30歳を目前に足を洗う。

2005年に株式会社LIFULLが自社媒体に注力するためSips業から撤退する事をきっかけとして、代表の井上とシェイクハンドをして退社。

2005年から株式会社ソナーに合流し取締役なども歴任し不動産業界のサイト制作のディレクションからフロント実装を担当。

2010年1月12日から株式会社サービシンクを立ち上げ、代表取締役に就任。
不動産業界に特化したサイト制作のアートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。
基軸としてはクライアントの商売に寄り添うために、徹底的に思考を巡らせるためのディレクションを行う。
Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

最新の記事