気が付かれないサービスの気遣い

2007年02月25日 プロデュース

「Webブランディングの入門教科書」でも書いていますが、アイデアの出し方において「目に映るものに『これなんでこうやねん?』とつっこみを入れ、それに対して「○○だから」という答えを導き出すようにする方法ですが、その方法におけるアイデア脳の作り方のサンプルとして、名村が先日気がついたことをご紹介します。

昨日ある高級系のコーヒーショップに行ったんですが、店舗内をぐるぐる見回していました。

その時にふと目に付いたものの一つがこちらです。

携帯なので、ちょっと画像が荒いので申し訳ないのですが、店員さんが作ってくれたコーヒーに砂糖やミルクを入れる為の場所ですね。

ここなんですが、ふと「あの(ミルクとかを入れる部分は)元から斜めに立てかけられる容器なのかな?」ということが目に付きました。

確かに平置きされるよりも斜めに立てかけている方がユーザーは取りやすくなるはずです。

でも実際に近くによって見ると、この入れ物自体は平置き用だったのを起こして斜めにしている訳です。

これって、多分店の方の「どうすれば取りやすくなるだろう?」って思考があったからこそ生まれたものだと思うんですね。

確かにこの「斜めにする」って事だけでどれぐらい売り上げが上がるのか?といわれると直接はあがらないかもしれません。

でもリアルの店舗で大事なのは「なんとなくサービスがいい」という感じを持ってもらうことだと思っています。
その時にユーザーの導線の中に沢山ある「つまづきポイント」をできるだけ先読みして、先に手を差し伸べてあげる事で、「なんとなく気分がいい」を提供していけるようになります。

もう一つは、

トイレのドアの表記なのですが、言われれば当たり前ですが、

「Women/Men」

と、「レディーファースト」で書かれている訳です。
これって当たり前すぎて気が付かないのかもしれないのですが、やっぱり「なんとなく」を提供する上でものすごく大事な事な訳です。

こういった細かい部分を徹底してプロデュースしていくことで、ユーザーへの「安心」「信頼」といった「いい体験」を提供していくことができるようになっていくと思っています。

そしてその結果が「ブランディング」に繋がっていくんだと思いました。

参考図書

著者写真
この記事を書いた人
名村晋治 / 株式会社サービシンク

都内のWeb制作会社のWebディレクター兼代表取締役。 1994年にインターネットに出会い、1996年、学生4名でのWeb制作事業をはじめ、Web黎明期から多くの大手企業のサイト制作・開発に携わる。 2000年から2005年までは不動産検索サイト「LIFULL HOME"S」を運営する株式会社LIFULL、2005年から2009年までは都内のWeb制作会社の取締役として参画し、2010年に株式会社サービシンクを立ち上げ、代表を務める。 現在もWebディレクターとして現場でのPMを行う。 経験案件規模は直請けで10万円〜3億円。 過去900人以上が受講している「Webディレクター育成講座」は2000年より開催し今年で25年目。 2020年よりWebクリエイターへの情報提供のためのPodcast「Webディレクションやってますラジオ」を毎週金曜23時に配信中。 不動産テック協会 理事 2023年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)取得

@yakumo

関連記事

同じカテゴリー「プロデュース」の新着記事を表示しています。

マーケティング視点から見る無料保険のドアノック商材

2026年05月04日

マーケティング視点から見る無料保険のドアノック商材

What I consider to be the best thing about buying Vision Pro!

2024年11月29日

What I consider to be the best thing about buying Vision Pro!

ぬいぐるを使ったアイデア写真はどのように生まれるのか?

2022年03月28日

ぬいぐるを使ったアイデア写真はどのように生まれるのか?

「Webディレクションやってます:blog」リニューアルしました。

2015年04月04日

「Webディレクションやってます:blog」リニューアルしました。

画面上での注意喚起を促す文面の表示の仕方について。

2013年06月15日

画面上での注意喚起を促す文面の表示の仕方について。

Foursquareのチェックインボタンの挙動を通して気がつくユーザインターフェース設計の考え方

2013年06月15日

Foursquareのチェックインボタンの挙動を通して気がつくユーザインターフェース設計の考え方