プロデュース

気が付かれないサービスの気遣い

Webブランディングの入門教科書」の方でも書いていますが、アイデアの出し方というか、つっこみの入れ方でちょっと気が付いた点をちょっと。

昨日ある高級系のコーヒーショップに行ったんですが、店舗内をぐるぐる見回していました。

その時にふと目に付いたものの一つがこちらです。


携帯なので、ちょっと画像が荒いので申し訳ないのですが、店員さんが作ってくれたコーヒーに砂糖やミルクを入れる為の場所ですね。

ここなんですが、ふと「あの(ミルクとかを入れる部分は)元から斜めに立てかけられる容器なのかな?」ということが目に付きました。

確かに平置きされるよりも斜めに立てかけている方がユーザーは取りやすくなるはずです。

でも実際に近くによって見ると、この入れ物自体は平置き用だったのを起こして斜めにしている訳です。

これって、多分店の方の「どうすれば取りやすくなるだろう?」って思考があったからこそ生まれたものだと思うんですね。

確かにこの「斜めにする」って事だけでどれぐらい売り上げが上がるのか?といわれると直接はあがらないかもしれません。

でもリアルの店舗で大事なのは「なんとなくサービスがいい」という感じを持ってもらうことだと思っています。
その時にユーザーの導線の中に沢山ある「つまづきポイント」をできるだけ先読みして、先に手を差し伸べてあげる事で、「なんとなく気分がいい」を提供していけるようになります。

もう一つは、


トイレのドアの表記なのですが、言われれば当たり前ですが、

「Women/Men」

と、「レディーファースト」で書かれている訳です。
これって当たり前すぎて気が付かないのかもしれないのですが、やっぱり「なんとなく」を提供する上でものすごく大事な事な訳です。

こういった細かい部分を徹底してプロデュースしていくことで、ユーザーへの「安心」「信頼」といった「いい体験」を提供していくことができるようになっていくと思っています。

そしてその結果が「ブランディング」に繋がっていくんだと思いました。


参考図書


<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/03da3acf.84967fb1.03da3ad0.997a00cd/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1421718%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f11042301%2f">サービスが感動に変わる時(渡辺美樹)</a>

名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

最新の記事

Webディレクター育成講座

900人が受講をし、28年のキャリアを学べる『Webディレクター育成講座』