気が付かれないサービスの気遣い
2007年02月25日
「Webブランディングの入門教科書」の方でも書いていますが、アイデアの出し方というか、つっこみの入れ方でちょっと気が付いた点をちょっと。
昨日ある高級系のコーヒーショップに行ったんですが、店舗内をぐるぐる見回していました。
その時にふと目に付いたものの一つがこちらです。
携帯なので、ちょっと画像が荒いので申し訳ないのですが、店員さんが作ってくれたコーヒーに砂糖やミルクを入れる為の場所ですね。
ここなんですが、ふと「あの(ミルクとかを入れる部分は)元から斜めに立てかけられる容器なのかな?」ということが目に付きました。
確かに平置きされるよりも斜めに立てかけている方がユーザーは取りやすくなるはずです。
でも実際に近くによって見ると、この入れ物自体は平置き用だったのを起こして斜めにしている訳です。
これって、多分店の方の「どうすれば取りやすくなるだろう?」って思考があったからこそ生まれたものだと思うんですね。
確かにこの「斜めにする」って事だけでどれぐらい売り上げが上がるのか?といわれると直接はあがらないかもしれません。
でもリアルの店舗で大事なのは「なんとなくサービスがいい」という感じを持ってもらうことだと思っています。
その時にユーザーの導線の中に沢山ある「つまづきポイント」をできるだけ先読みして、先に手を差し伸べてあげる事で、「なんとなく気分がいい」を提供していけるようになります。
もう一つは、
トイレのドアの表記なのですが、言われれば当たり前ですが、
「Women/Men」
と、「レディーファースト」で書かれている訳です。
これって当たり前すぎて気が付かないのかもしれないのですが、やっぱり「なんとなく」を提供する上でものすごく大事な事な訳です。
こういった細かい部分を徹底してプロデュースしていくことで、ユーザーへの「安心」「信頼」といった「いい体験」を提供していくことができるようになっていくと思っています。
そしてその結果が「ブランディング」に繋がっていくんだと思いました。