Webディレクション

ChatGPTに「ポッドキャストに関するコンテンツ」を書かせた結果、人は「アイデアを生み出せる」ことが更に求められると感じた


▼目次

いま世界中で話題になっている「ChatGPT」ですが、本当にいろいろ「マジかー」思うような感じです。

タイミング的には既に「今さら」感がありますが、後年になって初期のAIによる文書作成の魚拓的な感じでブログに残しておこうと思います。

ChatGPTにテキストコンテンツを書いてもらった

この下は、僕のブログのレイアウトに整形はしていますが、文字情報部分はChatGPTで生成したものです。

テキストそのまま貼り付けるとSEO的に良くないかな?と思い、画面キャプチャを取って画像にして貼り付けています。

どうやって作ったか?は画面キャプチャの次に書きたいと思います。

ここから下は「ChatGPTで生成したコンテンツの例としてのキャプチャ画像」です






これはChatGPTによって生成されたテキストをこのブログのレイアウトに整形したものの画面キャプチャです。

これはChatGPTによって生成されたテキストをこのブログのレイアウトに整形したものの画面キャプチャです。


これはChatGPTによって生成されたテキストをこのブログのレイアウトに整形したものの画面キャプチャです。


上記のコンテンツの作り方

上記はChatGPTに対してこう依頼をしました。

  1. 「「ポッドキャストとは何か」を紹介するコラムのアジェンダを作って」と依頼
  2. 生成してくれたアジェンダの章に対して個別に質問
    例:「ポッドキャストの概念」について教えて
  3. それをアジェンダ分繰り返していく

たったこれだけです。 これだけで中身は何もいじっていなくても、箇条書きにする部分まで判断して文書をどんどん作って言ってくれました。

作成完了まで、たったの10分です。

正直な話でいえば、文章整形だけでみても、下手な日本人よりよっぽど読みやすい文章を生成してくれています。

「一般的な単語・用語」だと、もう人が太刀打ちできない気がする

ある程度一般的な単語・用語に関していえば、もう人がテキストコンテンツを作る、というのは太刀打ちできないレベルだと思いいます。

「もっと平易な言い回し」とか「読みやすさ」の文章を人間の方が書ける、という方もいると思います。
しかしそれが本当にできる人は正直限られています。最近の「コンテンツマーケティング」という名のSEO対策の隆盛の結果、「SEOで上位を狙うために、単語の出現率と文字数だけを稼いだ文章」を量産するライティングというかテキストコンテンツが増えたと思います。

実際「コンテンツマーケティング用のライティングをします」というところに依頼をしたら、

  • 「てにをは」が正しくない
  • 主語・述語・目的語が何を指しているのか分からない
  • 前後関係が分からない唐突な話題が急に差し込まれる
  • 文章の始まりに「それ」「これ」「あれ」の指示代名詞で始まっているけど、何を指しているのか読み取れない

という文章が上がってきて、Word3ページの原稿に6割赤入れをして返したけど全く直らず、全部リライトしなおしたことがありました。その経験は昨年、数社に依頼をしたのですが、ほぼ同じ結果になりました。

少なくとも昨年、僕が経験をした人がWeb用に書いた2000文字程度の文章に比べれば、ChatGPTが出力する文章は遥かに読みやすいです。ちょっと信じられないレベルで読みやすいと思いました。

「精度が信じられないよね」は時間が解決してしまう

所詮は技術の話なので、現時点での精度の良し悪しなんてのは、時間が必ず解決してしまいます。

Googleを始めとして世界中に数限りないWebサイトという情報源があり、このエントリーがそうであるように、それは毎日増え続けています。

となれば、出力される情報の精度はしばらくすればどんどん上がっていくのは自明です。
ですので、今の時点の精度をみて「良くない」「まだまだだめ」みたいな話はそれ自体がナンセンスだと思っています。

むしろ今の時点でここまで来てるのか…の危機感の方が強いです。

今後ニッチな情報もどんどんコモディティ化する流れが加速する

現時点でWebにあふれている単語などに関しては、ChatGPTに代表されるAIの方が遥かに物知りです。

となると「Webには掲載されていないような情報」が人間の優位性なので、人はその情報を作ることに注力しますが、それは最終的に人の首を絞める結果になると思っています。

というのは、

  1. 人間は「今Webにはあまり掲載されていない情報」をコンテンツ化することに注力
  2. そのコンテンツをAIが「教師データ」として収集して、更に学習する
  3. 「Webに掲載されていない情報」かつ「人が知っている情報」が減る
  4. ニッチな情報はそもそも分母が少ないので「人しか知らない情報」は指数関数的に減っていく

となっていくはずだからです。

今後、人は何で戦っていくのか?

Webであり、Googleが作った「調べればいい」世界は、「Webサイト」という枠を超えて、まさに「人の叡智の集合」になりつつあります。

では、そうなった時、人は何をするのか?

ここから「数年」だけでいえば、「新しいアイデアの作り方」の際によく言われるこの話、

「新しいアイデアは、既存のアイデアの組み合わせだ」

が、どんどん求められていくと思います。

仕事でいえば「ソリューションの提供」「問題解決手段の提案」といった領域になっていくはずです。

ここは「発想法」の部分になってくると思いますが、ここが弱いと、今後ビジネスパーソンとして戦える部分がものすごく狭くなってしまう気がしています。

Web屋というだけではなく「ビジネスパーソン」として、何を見据えて生きていくか、というまさに過渡期のど真ん中にいる理由ですが、これを「ワクワクする」か「怖くて無理」と思うかがこの先の分かれ目になると思っています。


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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