Webディレクション

Web Designing 2021年8月号「Webディレクターのコミュニケーション力とは?」で掲載されました


Webクリエイター向けの老舗雑誌「Web Designing」さんに先日取材をいただいたのですが、掲載された号が発売されました。

表紙絵にあるように「Web会議強化計画」というような内容が主題なのですが、名村は今回「Webディレクターのコミュニケーション力とは?」というお題で取材をしていただけました。



久しぶりに紙ものに掲載をしていただけたのですが、特にコロナ禍になった後のキーワードには「リアル」ってのがあると思います。

さらにWebを作っている身としては、「実際に触れるもの」というものには潜在的なあこがれがずっとあるのですが、やっぱ雑誌という形になって手に持てるのは嬉しいです。

今回の取材ではこんな見出しの内容になっています。

Webディレクターのコミュニケーション力とは?

  1. 概論「コミュニケーションの土台は、相手に興味を持つ姿勢」
  2. ヒアリング「良いヒアリングは、良い準備から」
  3. 会議「目的と必要性を事前に理解させる」
  4. オンライン「齟齬無く伝わる文書術が武器」
  5. トラブル対応「最後まで冷静でいること」
  6. 対人関係「怒る人・落ち込む人に感情をあわせない」
  7. プロジェクト終了「振り返りは『全員で』『すぐに』」

コミュニケーション力の重要性のますますの向上

今さらいう話でもないですが、ビジネスパーソンとして「コミュニケーション力」というのはここ20年ぐらい、常に話題に上がります。

確かに重要なのは変わらないのですが、先程も書いた「コロナ禍」を経て、オン・オフラインでのコミュニケーションが急速に一般的になりました。これは私がインターネットに触れ始めた1990年代の一つの理想であり夢でした。

文字通り「世界中どこにいても対面で仕事をすることが出来る」という時間を空間を超えた世界。 しかしその一方で「相手と温度感を合わせる」「相手と距離感を縮める」ための方法論はますます複雑になってきています。

これまで「会って話す」ことでできていたことができない。 そしてこの流れは今後も絶対に変わることはないとないどころか、ますます「どうすれば上達するのか」が分かりづらいけども、人と差が大きくつく重要スキルとなっていくと思います。

社会人スキル・ポータブルスキルを改めて考え直す

これまでWebのクリエイター職に関わる人は、「テクニカルスキル」を重要視してきたと思います。別に「コミュニケーション障害(コミュ障)」という話をしている訳ではなく、Webの世界が「ドッグイヤー」と言われるほど進化が速く、その速さこそが魅力の一つでした。

しかし一般的な「仕事」となって20数余年。技術進化の速度はそのままに、一般的な「仕事人」「ビジネスパーソン」として求められる要素の割合がどんどん大きくなってきているように感じています。

これからのWebクリエイターは「テクニカルスキル」と同時に、挨拶、名刺のやり取り、敬語、といったような「社会人としてのスキル」も磨いていく必要があると思っています。

これらは”デザイナー”や”マークアップエンジニア”、といった職能に関係なく、どの仕事につくことになっても重要であり持ち運びができるものとして「ポータブルスキル」と呼ばれるようになもなっています。

その一つが今回のWeb Designingで取材掲載をいただいた「コミュニケーションスキル」の部分だと思っています。

名村が取材をいただいて文章化していただいた内容は読む人にとっては「全部知ってる」「当たり前のことしかいっていない」「そりゃそうだ」という内容だと思います。

ただ、それを実施することが何より難しいものだとも思っています。

持ち運びができるスキルがなぜ重要か?

以前自社(サービシンク)の代表ブログでこうった内容のものを書きました。


これを書いている時点では、企業努力という状態ですが、労働年齢が70歳になりました。

今年46歳の名村が65歳になる約20年後、一般的な「定年」は何歳になっているでしょう?その時に我々の両親の世代、いわゆる「団塊の世代」のように「一つの仕事で勤め上げる」ということはなくなっているはずです。   それは転職自体が一般的な今の流れであれば自明なことだと思います。

その時に、同じ職域の中で転職できればいいのですが、全く異なる仕事に就く場合があるはずです。

その時に自分を助けてくれるのは社会人としての「ポータブルスキル」になるはずです。 そういった今の「微差」の先にある「大差」をみこし、「コミュニケーション力」について改めて考えるきっかけになっていただければ幸甚です。



名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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