アックゼロヨン表彰式:パネルディスカッション部門

2006年11月07日 セミナー

遅ればせながらですが、先日「アックゼロヨン」のアワード表彰式に行ってきました。

先にお詫びを・・・・・・・。
当日まで行けるかどうか微妙で、挙げ句の果てにあの日は一日がすでに40時間目だったり[謎]だった為に、会場でものすごい勢いで、かつ豪快に寝てしまったりを繰り返していて、前に居た皆様には失態をモロにお見せしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

司会の森川さん

司会の森川さん

と、多大な反省を自分なりにする事になった表彰式なのですが、内容は濃かったです。
最初のパネルディスカッションですが、審査委員の方々がパネラーだったのですが、豪華でした。
一番気になっていたのは、どっちに転ぶか[謎]の意味も含めて森田氏だったのですが、SEO的な観点からの住さんや、WCAG2.0の策定委員でもあり、国内アクセシビリティの大家に植木さんの評価基準が聞けたのはやはり有意義でした。

パネラー一堂!

パネラー一堂!

それはそれで全体を通して耳に残っている話のは、

・アクセシブルなサイトが増えているのはある意味当たり前である。
・サイトがアクセシブルなのと、コンテンツがアクセシブルなのは別だし、今後はコンテンツのアクセシブルが求められる。
・Webサイトってそもそも何かを考えると、今回のアクセシブル対応ってどうなの?
・世のLintとかの基準がトップページだけでいいよね、って風潮は全然良い方向に行っていないというか、それってどうなのよ?
・Flashのアクセシブル対応のナレッジがあまりに少なすぎるってのも制作側としては言いたなぁ。

森田氏

森田氏

ってな感じですかね。
個人的にはほとんど全編にわたってメモは取っているし、もっともっと沢山内容があったのですが、とりあえずこんな所で。

今回、席の後ろに益子さんがいて、都度都度「これってこうだよね」「そうそう、でさ」的な会話を繰り返していたんですが、根本的な部分で益子さんとは同意で、特に「Webサイトってそもそも何かを考えると」論の部分っって、先日やったセミナーで話をした事で、その点で同意だったのはやっぱり嬉しいというのが実感でした。

神森さん

神森さん

個人的にはWebサイトは「サービス」であり「問題解決のツール」であると考えています。
そうなった時に今の世にあるWebサイトはあまりにもユーザー=お客様に「サービス」をするつもりが薄いというか無いというか。
それを基準に考えれば、Lintのチェックをトップページだけでいいよね論なんてのはナンセンスも良い所で、制作者側の怠慢だよなぁと。

吉橋先生

吉橋先生

もちろんそこには「制作費」「制作時間」「制作者のスキルレベル」「クライアントの要望」なんてのも複雑に絡み合ってるってのは重々承知なんだけど、それでもそれぞれの会社や制作者がユーザーに提供する「クオリティ」ってのを考えると、追求すべき方向はそっちでありたいと思います。

どういう事かっていうと、アックゼロヨンのbA祭りの時に森田氏が言っていましたが、最後の1分までHTMLを見直しているような姿勢っていうか。
制作者として自分が世に出すモノのクオリティを上げる為に、そもそもワークフローが存在していて、単純作業の時間を減らしてクリエイティブの方に時間を使えるように工夫をしているのか?というか。

植木さん

植木さん

の姿勢を「アクセシブルなサイト構築」に持っていけば、自ずから答えであるかは分からないけど、目指すべき方向性は見えてくるだろう、と思う訳です。
あとはそこにどれだけの妥協をして、こだわれるか、というのが今後のアクセシブル対応の基本姿勢になってくると感じました。

Web標準も、CSSレイアウトも、音声ブラウザ対応も全部ツールでしかなくて、最終的に見ているユーザーは誰なのか?って事が全てと名村は思っています。

ただ、個人的に怠慢だったというか、弱い部分だったのは、「コンテンツそのもののアクセシブルさ」という所です。
これは分かってはいて、Webライターの必要性ってのは以前にここでも確かSEOの事を書いた時に言っていると思うんですけど、クライアントから貰ったコンテンツ全般に渡ってのWebライティングを行うって姿勢はやっぱり弱かったです。
キーワードやプロダクト名に関してWebサイトに置けるリライトの必要性ってのはかなり昔からクライアントには言っていました。
だってWebではプロダクト名は、それ自体に認知度がないと、全くの無意味なので。

モデレーター森川さん

モデレーター森川さん

ここら辺はごにょごにょトーク中の益子さんとはなんとなく「だよねー」的な同意をしながら考えていたりしました。

でも、そのコンンテンツの中身、テキストや画像の示すモノが果たして、「ユーザーが理解出来るのか?」といった視点でそれを理解してもらえる形にしようとしているか?に関してはまだまだ。
えぇ、分かってますよ、これやりだすと、さっき言った不安要素が莫大に増える、っていうのは。

再びパネラーの皆さん

再びパネラーの皆さん

ただ、もしその問題が「予算」であったり「時間」であったりするのであれば、それは提案をする上でその優位性の費用対効果をクライアントに説くのが、ディレクションであったりプロデュースの腕の見せ所だと思いますし。

それは単純に自社が儲けるとかどうとかじゃなくて、ユーザーエクスペリエンスとしていいものを提供するっていうのは間違いなくクライアントサイドにとっても良い事がある訳で、そのベネフィットをクライアント側にどう説明するかって問題。

難しいのは、以前植木さんとお話をさせていただいた時に、「『アクセシビリティ』の持つベネフィットをクライアントに理解してもらうにはどう説明していけば良いのか?」的な質問をさせていただいた事がありますが、「アクセシビリティって森の中の木だよ」と言われた事があるのですが、ディレクションであったりプロデューサってのはその森を構成する木を沢山しっていないといけないなって事。

といろいろ勉強になったパネルディスカッションでした。

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この記事を書いた人
名村晋治 / 株式会社サービシンク

都内のWeb制作会社のWebディレクター兼代表取締役。 1994年にインターネットに出会い、1996年、学生4名でのWeb制作事業をはじめ、Web黎明期から多くの大手企業のサイト制作・開発に携わる。 2000年から2005年までは不動産検索サイト「LIFULL HOME"S」を運営する株式会社LIFULL、2005年から2009年までは都内のWeb制作会社の取締役として参画し、2010年に株式会社サービシンクを立ち上げ、代表を務める。 現在もWebディレクターとして現場でのPMを行う。 経験案件規模は直請けで10万円〜3億円。 過去900人以上が受講している「Webディレクター育成講座」は2000年より開催し今年で25年目。 2020年よりWebクリエイターへの情報提供のためのPodcast「Webディレクションやってますラジオ」を毎週金曜23時に配信中。 不動産テック協会 理事 2023年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)取得

@yakumo

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