Web標準時代のwebディレクターの役割:1
2006年01月30日
以前websigでちょこっと話をさせていただいた時に、帰ってからまとめていたものをあげてみたいと思います。
web標準であげるのは今更感がたっぷりなのですが、備忘録という事で、お許しください。
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「Web標準」という言葉がWeb業界の主に制作者側にとって浸透しつつあり、クライアントの一部からも言われるようになってきた。
おそらくここで、今後Webの世界でWeb標準が広まるには幾つかのブレイクスルーが必要になってくるのだと思っている。
それは幾つかの立場によって異なるものと、制作者側にいる人であれば、全員が認知していなければならないと思われるものがある。
まず立場によって変わってくることは、Webを制作するにあたって、明示的に役職としておいているかや、その業務だけで専任していられず、幾つかの役職をかねている事はあるが、概ね次のような立場の人たちが集まり、制作の現場は成り立っていると思われる。
・プロデューサー・ディレクター
・デザイナー
・エンジニア
・マークアップエンジニア(コーダー)
このうち、デザイナー・エンジニア・マークアップエンジニアに関しては比較的明確になっていると思われる。
それは、Web標準とはどういう技術で、どういう事が得意で、どういう事が不得手なのかを今一度調べればいいのだ。
ただ、エンジニア側にしてみれば、このWeb標準というのは恩恵を受ける事のが多いと思われる。
複雑怪奇であったHTMLのコードは文章が明確に構造化され、ソースコードは軽くなる。
コーダーと呼ばれていた人たちから受け取ったHTMLのどこからどこかまでがCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)に落とし込む際、繰り返す場所や表示・非表示になる場所、というのは以前に比べて格段に分かりやすく、そして、システム化しやすくなることだろう。
これはWeb標準に則ったHTMLはこれまでのWebブラウザで表示されることを目的としたものではなく、本来の意味で、プログラム化してきているので、システムとの親和性が高くなるのははっきりしている。
(もちろん、いくつもの選択肢があるWebアプリケーションの制作言語においては、必ずしもシステム制作者にとって簡単になるかというと、そうでない場合もある)
(次回デザイナー編に続く)