ブログをリニューアルする上での意図とかコンセプトとか。
2015年03月17日
ブログのデザインとa-blog cmsのバージョンアップ
お久しぶりです、名村です。
去年もそこそこあちこちでお話をさせていただく機会をいただいたり、自分からも「このネタは全国行脚したい」と思っている「誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書術」のセミナー告知をしたいとか色々思っていたのですが、気がつけば一年あっという間に過ぎて、・・・と思ったら、今年ももう三月が終わりそうになっていますね・・・。
なんてことを言っていると人生終わってしまいそうな危機感も出てきて(笑)、ちょっとこのブログの改修をしています。
改修の2つのポイント
このブログでの改修って個人的には2つあって、
- ブログのデザイン・レイアウト・機能面のリニューアル
- 名村自身のこのブログのコンテキストのリニューアル
になっています。
デザイン・レイアウト・機能面のリニューアル
デザインのリニューアル
デザインのリニューアルって実はもう4年ぐらい前からずーっとやりたいはやりたかったんです。
ただ、僕自身がいいデザイナーではないくせに、自分で作っていくと「こうしたい」「ああしたい」とが出てくる。
で、デザインを作ってみたりするのですが、「デザイン作成→仕事に捕まる→数日後に見直す→粗に目が行く→作りなおす→仕事に捕まる(←50周ぐらいして今ここ)」という感じだったんです。
なかなか自分で自分のサイトのデザインをする、というのは難しいものですね・・・・。
どうしても思い入れが強くなってしまうので、色々考えたりしてしまって進みません。
って事で、お願いできる方に今回はお願いしちゃいました。自分のブログ史上初めて人に完全にお願いしていますよ。
レイアウト・機能面のリニューアル
レイアウト・機能面についても今回リニューアルをしています。
このブログはa-blog cmsを使っているのですが、自分が実装面からどんどん遠ざかっていったこともあって(名村自身の実装とディレクションの仕事における立ち位置の変化はまたどこかで書きます)、a-blog cmsの機能リニューアルについていけていませんでした。
その癖中途半端に合間時間で無理やり実装をしていたところもあって、「本当はこうしたいのに出来ていない」部分が結構ありました。
分かりやすい例で言うと、Twitter CardとOGPの設定辺りです。
それとか「この時代において、個人ブログでコメント欄っているのか?」って事をずっともやもや思っていたりしました。
その扱いをどうしたものか?とか、はてブとかのソーシャルブックマークってどう扱うのか?
あとは、はてブ数とか、Facebookの「いいね」とか、Twitterの「ツイートした」的な数値ってもうちょとブログに還元できないかな?とか。
結果的にはコメント欄は、過去につけていただけたコメントは残しますが、ブログ自体へのコメント登録機能は削除する方向にしました。
コメントはアメブロとかは確かに盛況だと思うんです。芸能人ブログとか特に。
ただ、僕の中では「アメブロ」ってそれ自体がSNSというか、ある程度クローズされた空間と感じていて、その意味でコメントを付ける、というのはFacebookのコメントを付けるのと同じぐらいの感覚で、独立したブログへコメントとは違うんじゃないかな?と思っていた、というのもあります。
お願いをした、日々使うツールとして「これを使ってる自分がいい」感のリニューアル
今回もう一つお願いをしていたのは「日々ブログを書くモチベーションになる管理画面」ってことでした。
個人的にはこれすごく大事で、昔の話ですが、Firefoxが出た時にすごい使うモチベーションになっていたのは、実はブラウザのアイコンでした。
当時のFirefoxのアイコンって、それまでのIEやNetscapeとかのブラウザだけではなく、メジャーなアプリのアイコンとしてはもの凄い「かわいい」デザインでした。
「デザインがいい」というのはそれだけで正義です。
道具には「このツールを使っている俺かっこいい」とかって酔える部分が大事だと思うんです。(文字にすると厨二な発言っぽいですが・・・(笑))
例えば僕はボールペンはもう10年ぐらいLamy2000の「L401」を使っていて、それはこのブログでも【LAMY/ラミー】LAMY 2000 4色ボールペンのリフィル(変え芯)でも書いていたりします。
このボールペンは僕にとって「このボールペンで文字を書きたい」と思わせてくれるボールペンなんです。その意味で今回ブログの管理画面も「この管理画面からブログを更新したい」と思えるようなものにしてもらいたいってえらく無茶ぶりなお願いをしてみました。
実際にはa-blog cmsの最新版を見せてもらったのですが、それだけでもかなり気持ち的には上がりました(笑)
名村自身のこのブログのコンテキストのリニューアル
ブログを書くモチベーションが下がっていたというか迷走していました
実はしばらくこのブログを書けなかった・書かなかった理由があります。
- 「Webディレクターとして「ブログ」という媒体をもう一度考え直してみる。」で書いた内容
- 自分にとって「何を」アウトプットするのがいいのか?が分からなくなっていた。
というのが大きな理由です。
要は自分がこの歳になって何をブログとしてアウトプットするのか?という部分ではっきりとした方向性が見えなくなってきていたんです。
僕にも欲はあるので、やっぱり「僕がかけるもので他の人が(あまり)書かないもの」というのを見いだしたいと思っています。
となると、実はありがたいことに「Webディレクター」って職域はこのブログとかを始めたころ(=2005年)とかに比べるとはるかに世に認知されていると思います。少なくともその肩書を持つ人は増えたと思います。
となると「Webディレクターとして○○」的なブログは結構あるんですよね。それこそ、Tipsとかノウハウ・ドゥハウをいっぱい紹介していらっしゃる方もいらっしゃいますから。
それよりはWebディレクターでとりあえず19年ぐらいやってきたので、その中で、「ちょっと○○すれば」ってものではなくて、もうちょっと深くほって「結局こういう考え方をした方が最終的には強い」というような「仕事感」とかに近いものの方がいいのかな?と思っているんです。
名村自身のブログへのコンテキストがちょっと変わりました
上のような「仕事感」というのを伝えていこうかな?と思ったのはあるライティングセミナーに参加していてのことでした。
僕はセミナー受講中って、結構そのセミナーで話をされている内容を呼び水にして、普段「いつか考えよう」と思っていたことを考える時間として使っていたりします。
その時に自分が書けるコンテンツってどんなものがあるだろうか?というのを受講しながらEvernoteに書き出していたのですが、思いの外出てきたんですね。
それを細々でも、一本一本それなりに内容を煮詰めて書けば、今後Webディレクターをしていく、していきたいって人にはちょっと有益なのでは?と思ったんです。
その「名村が書いてみたらいいかも?」的な部分が見つかったってのは、ブログをリニューアルしよう、と思った大きな原動力になっていたりします。
今後のこの「Webディレクションやってます:blog」のコンテンツの方向性
今想定しているのは、名村が各地でさせていただいている「Webディレクター養成講座」があります。(そのセミナー自体はお呼びいただければどこでもやります)
全体で5日間のセミナーパッケージなのですが、もちろんアジェンダ自体はいつも同じです。
ただ、参加頂いている方のWebディレクターに対してのリテラシーや、現職の職域などで、その時々で内容を少し変えたり、出す資料や事例を変えていったりしています。
その根底で名村持っている「考え方」みたいなものをブログでは書いていこうかと思っています。
一部はその「Webディレクター養成講座」の内容がそのままになっているかもしれません。それはそれでいいと思っています。
名村自身にとっては「Webディレクター」ってのは「対面のスキル」ってのがもの凄い重要と思っていて、文字の限界というかセミナーで実際に名村が身振り手振りをもってお伝えできることもあると思っています。
ですので、「Webディレクター養成講座」の内容をこのブログでそのまま書いても伝わらないものもあると思っています。ですから「切り分け」です。
あとは「文字で残して数年ぐらいは使える考え方」というのを主な方向性として書いていきたいと思います。
得てして抽象的になる可能性もすごくあるのですが、「今流行っているツールの使い方」のコンテンツというのはすごい一過性で、それ自体は悪くはないのですが、そういう部分のキャッチアップは若い人にお任せして、もっと泥臭い部分を書いていこうかな?と(笑)
「おっさんはおっさんの仕事しろや」
これは名村の尊敬している某氏が昔、自分より一回り以上年上の人に言ったらしい言葉ですが、最近もの凄いそれが実感としてよく分かるんです。
20歳ぐらいからこの仕事してきましたけど、今年40歳になる訳で、もうおっさんですよ。
でも悲観している訳ではなくて「おっさんになったんだから、おっさんの仕事をしよう」と結構前向きに考えています。
だって、Webの世界で50歳とか60歳で現役の人って、例えば製造業とかの世界に比べれば圧倒的に少ない訳です。
おそらく業界において僕の40代ってのが、人数が多くなる年齢のボリュームゾーンに近いと思うんです。
だとしたその場所にいる人間がちょっとは小マシな事を「うざいわ」とか「面倒くさいな、おっさん」と言われてもアウトプットしていくのも仕事かな・・・と。
ということで、そういった内容になっていきますが、それでもいいと思っていただける方は是非お付き合いください。