Webディレクション

「誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術」セミナースライド公開しました。


東京でWebディレクターをしている名村です。

新型コロナウィルスがこれを書いている2020年3月30日現在、都内で猛威を奮っています。現時点では非常事態宣言→ロックダウンが告知されるか否かという瀬戸際にある状況です。

といった中で、多くの企業がテレワーク(在宅勤務)に切り替えています。
私が代表をしているWeb制作・ホームページ制作会社である株式会社サービシンクでも2020年3月30日より完全テレワークへ切り替えをさせていただきました。

この未曾有の大災害ともいえる状況の中、私のような「いちIT従事者」でもなにか貢献することができないのか?ということを思案していました。

そのような中、サービシンクとして、Webディレクターとして今のテレワークにおける「テキストでのコミュニケーション」に着目しました。

テキストでの連絡で起こっている認識齟齬

テレワーク(在宅勤務)になり、これまで顔を合わせ、Face to Faceの口頭でやり取りができていたことが、「チャット」や「メール」、「プロジェクト管理ツール」上でのテキストのやり取りが相当増えているはずです。

その時に起こっているのが、

  • 「この文面はどういう意味なのか?」
  • 「この話は誰にいっているのか?」
  • 「結局何をすればいいのか?

というような、誤解や誤読、認識違いといったことでの、コミュニケーション齟齬です。

このことを改善するべく、半ばライフワークとして名村は「誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術」というセミナーを開催させていただいてきました。

このセミナーは2013年からおこなっており、オープン・クローズを含めると全国各地で十数箇所で実施をしてきました。

  • <a href="https://web-directions.com/director/seminar/kif2013_after.html">神戸ITフェスティバル2013で登壇させていただきました。</a>
  • <a href="https://web-directions.com/director/seminar/wcan2014-summer.html">WCAN 2014 Summerで「ディレクターとして意識スべき、『誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書』術」のセミナーをさせていただきました。</a>
  • <a href="https://web-directions.com/director/seminar/cssnite-after-dark13.html">CPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」(13) 「“誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書”術」に出演します。</a>
  • <a href="https://web-directions.com/director/seminar/20170916yonago.html">「山陰プロデュース&ディレクション研究会」の「鳥取・米子横断イベント」で登壇させていただきました。(米子編)</a>

再演の度に中身の事例を追加したり、伝え方をブラッシュアップし続け、このセミナーは私の代名詞にもなってきているセミナーです。

自社においても、社内セミナーとして開催し社内の業務マニュアルにも各種「読み取りやすい文章」について細かなルールを設け、社員にも共有をしています。

近年ではこのセミナーをBacklogで有名なヌーラボさまから社内研修としてご用命をいただき実施もさせていただきました。

のみならず、サービシンクでの受託事業の受注時にはキックオフの際に、私がお客様にこの「誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術」のセミナーを開催させていただくことを提案内容に入れているほどです。

それほどに認識齟齬は多くの無駄な時間の温床になっている考えています。

セミナースライドの公開を行いました


今回の未曾有の大災害に際し、直接何か病気蔓延を抑える術はないのですが、せめてテレワークになった方々にとって「顔を合わせられないから」「テレビ会議ですらよく伝わらない」といったことからの大きなストレスを軽減を軽減してもらいたく、現状最新版のスライドを公開させていただきました。

上記のURLからご覧をいただければファイルのDLも可能になっています。

2020年3月29日 に公開をし 2020年3月30日 時点で18,000ほどのアクセスをいただけております。
はてなブックマークでも多くの方にブックマークをいただけており、「テキストでの連絡のやり取り」をしている方々の一助になっているのではないか・・・と思っております。


セミナー版とは少し違います

セミナー版では口頭だからこそお伝えできるものや、セミナーだからこそ出せる事例等もあったのですがやはり口頭での説明があってこそ・・・というものも少なからずありました。

それらは一旦削除をしてエッセンシャル版といった位置付けになっています。
それでカットしたのはほぼ事例ぐらいなので、9割以上はセミナー時と同じです。

過去にセミナーお受けいただきました方でも恐らく中身が多少変わっているので見やすくなっていると思います。

ファイルのDLをしていただきたかったのでspeakerdeckを選びました。

URLがイケてない感じになるので思案もしたのですが、今回のスライド、DLして手元に持っていただくなり、印刷していただくなり、ということを念頭に考えました。

掲載サイトからの直接のURLだけではなく、社内での共有などで「PDFファイル」での共有でも全く問題ないと考えていました。
それらのことから今回掲載チャネルは「speakerdeck」を選びました。
他にも良いチャネルがあったのかもしれないのですが、名村が選ぶ時間を使わずに公開を優先したことですので、チャネルの是非についてはご容赦下さい。

コロナショックが落ち着いたら、事例盛りだくさんのセミナーも開催します

今回の新型コロナウィルスが落ち着きましたら、このセミナーはまた行っていきたいと思っています。

「スライドを見てくれたら・・・」というのがなかなか見てくれないので「知の共有」が進まいなと思っていいて、自社開催も行おうと思っていますし、Webセミナー形式の開催も考えています。

もちろんお声がけをいただければ「社内研修」としてもやらせていただきますし、全国のWeb系セミナーの主催者の方、登壇の機会をいただければと思っています。

早く平和な時代に戻ることを祈念してます

今回の新型コロナウィルスの件で始まった「テレワーク(在宅勤務)」ですが、実際には今後も継続的に続くと考えています。

それらの理由は自社で書いているこちらのブログをご覧ください。


ただ、その結果として「テキスト情報を書く」「分かりやすい文書を書く」といったことは今後も必須になると思っています。

この「誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術」のセミナーをしていたのは、働き方改革への名村なりのアプローチでもありました。

「認識齟齬を埋めるための時間」は「書き手側のちょっとした思いやりとコツ」で大幅へに減らせます。
皆さんの仕事にとっても、今回のスライドが一助になればこれほど嬉しいことはありません。

ぜひSNSやブログ、自社内などでも有益と思えたらシェアいただければ幸甚です。


名村晋治のプロフィール

Webディレクター 名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

1996年よりWeb制作に携わり、キャリア28年目のWebディレクター

2010年に不動産業界特化のWeb制作会社「サービシンク」を設立して、今も現場でディレクターとしてPMをしています。

詳しいプロフィール

大学在学中の1996年「Web制作集団ネイムヴィレッジ」を設立し100社を超えるサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、マークアップ、システム開発に携わる。

2000年不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
2005年からは都内のWeb制作会社に合流し取締役を歴任。同社ではフロント実装からディレクションまでを担当。

2010年東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社、株式会社サービシンクを立ち上げる。 不動産業界に特化したサイト制作の、アートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。基軸としてはクライアントの商売に寄り添う為に、徹底的に思考を巡らせる為のディレクションを行う。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を「マイナビ出版」から出版。

2000年から「Webディレクター育成講座」を独自開催し、40時間のカリキュラムを通し「仕事を回す事ができる」Webディレクター育成手法には定評があり。
首都圏のみならず地方でも講座実施、参加者は延べ700人を超える。 もう一つのキャリアとしてプロとして舞台俳優、声優。 1996年から養成所に通い始め2004年に廃業するまでの間はWebディレクターと二足のわらじでの活動。

俳優としては、東京の小劇場でシェイクスピアやマリヴォーといった古典を中心に舞台に出演、また声優としては大きく活躍できる程ではありませんでしたが、NHK海外ドラマや、洋画等、ゲームでの声優を行っていました。

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