[清書]途中から入ったプロジェクトでする事
2006年03月20日
仕切りなおして、ちゃんと書きます(笑)
途中から入ったプロジェクトで一番怖いのは、「連絡漏れ」です。
連絡漏れというのは、そのプロジェクトに関わる全てにおいて起こりえます。
・クライアントとの連絡
・社内のスタッフとの連絡
・上長との連絡
そして、「漏れる」事で一番怖いのは、後になって「実はこれ、決まってた事なんだけど、誰かから聞いている?」というもの。
自分がどれだけ注意していても、全く知りえなかった情報、事情、口約束って事があります。
これをどれだけ引き出しておくか、というのが実は物凄く大事になってくるのですが、これより大変なことがあります。
それは、必ずしも全員に当てはまる訳ではないですが、貴方がもし敏腕で、その腕を変われてあるPJに入るのだとすれば、
「PJの中心だったメンバーが引継ぎをしようとする時、その人の中ではそのPJはすでに終わっている」
という事です。
これがどういう事かというと、その人は引継ぎをしようとする時、すでに自分がそのタスクに関わっていた程、それに真剣になれてはいない、という事である。
つまり、貴方がどんなに真剣に「これって打合わせで何か決まったことがある?」と聞いたのだとしても「え〜っと、あったような気がする」といった生返事しか返ってこないだろう。
こうなるとその後「いや、大切だから、ちゃんと思い出してよ」と言ったとしても、恐らく思い出す事はないだろう。(しかし、問題が起こった時に「あぁ、それって決まってたんだよ」と思いだすのだ)
その相手にとっては「(それはもう一回クライアントと話してくれれば分かるから)」といった思考になり、しつこく食い下がる貴方を逆に面倒に思うからだ。
ここで大事なのは、「相手が話してくれない」、「引き継ぐんだから、それ位ちゃんと伝えてよ」と思う事ではなく、自分がそういう相手から、いかにして情報を引き出しやすくするか、だ。
もちろん会議や打合わせの議事録が残っているならそれを調べるのは大前提。
PJの仕様書や関連するドキュメントを調べるのも大事です。
ただ、ここをご覧の方の中で自社で本当に、打合わせ、会議に議事録をちゃんとつけている、制作物において見れば引き継げるレベルのドキュメントを作成している会社はどれくらいあるでしょうか。
実際の制作業務の中でドキュメントを作る、というのは、作るワークフローがなければ、実際の成果物であるWebサイトに直接目に見えて変化が出ない(いゃ、出るんですけどね)為に、なかなか作る方向へは行きにくいと思います。
そして、「それでも仕事は回っている」という論理のまま進んでいる事が往々にしてあると思います。
そうなった時、ディレクターとして必要な能力としては、「過去にあった事象、問題を引き出す事」だ。
そこで大事なのは、
・それまでの流れを整理する事
・そのPJに関わっている人は一体誰がいるのか?
・PJに自分が入るまでに、いつから始まっていて、クライアントとの打合わせは何回ぐらいあったのか?
・その打合わせに社内から出た人間は何人いるのか。
・打合わせに社内の人間で全て出ているのは誰か。
(システム関係の時だけ出ている人などもいたりするので)
その人とPJの接点をはっきり調べておく事が、実は詳細を聞くよりも大事だったりします。
なぜなら、その人の接点が、どの詳細をどのレベルで聞くかに関わってくるから。
その人の接点ではなくて、どうしても「何をまだ聞き出せていないか」に陥りやすい。
しかし、どうあっても一度で全部全ての人から聞きだせる訳はなくて、できるだけ早い段階で聞き出さないといけないのであっても、聞くべき人と方向が決まらなければ徒労に終わったり、一人相撲になり、PJメンバーからは煙たい人となってしまう。
そのPJではPJなりに適材適所になっているはず。
ならば、その適材にピンポイントで必要な事を聞き出せるようにありたいです。
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