Webディレクション

ディレクターはやり過ぎない?

先日のCSS Liteで話しをさせていただいたのですが、その内容の一部を。

ディレクションの仕事で、仕事を取り仕切って回していって手動的に動くのもそうなんですけど、俺が気をつけている事に「やり過ぎない」って事があります。
Webサイトは所詮ツールでしかなく、モノなのですが、どうしても切り離せない事に「運用」という事があります。
平たくいえば「作った後に使わないといけない」って事ですね。

それまで告知媒体としていうカテゴリーで考えたならば、紙やテレビ、ラジオなんかと異なって作って(作ってもらって?)、はい終わり、という風にならないのが、ある意味最大の特徴でもあります。

Webサイトの運用でよくある「メンテナンス」にしても、そのWebサイトの運用運営を完全に任され、どういうコンテンツを今後作っていくのか?って事まで考えるのでなければ、運用フェーズに入った段階で確実にクライアントも関わってくることになります。

そうなった時の事を考え、ディレクターは「それを使っていきたい」と思わせる事が大事になります。
それは「CMSのツールがあるので簡単でしょ」とか「HTMLレベルだけど運用ドキュメントを作ってあげたし、リテラシーも高いし大丈夫」という問題ではありません。

クライアントが「手塩にかけて作ったんだから育てていかねば」と自発的に思える、という事だ。
なので、本当に最終フェーズで純粋な制作に入る前までのフェーズではもちろんだが、細かいMtgでも、運用者側の意見が言いやすい環境を作り、その意見を建設的に解消していくのもディレクションの仕事だと思う。

ただ、言いたい事を言ってもらうだけでは、PJはとっちらかってしまうし、かといって出来ないからと否定をしてしまうと、それはそれで消化不良になる。

そこにあるクライアントの本当の「想い」を汲み取れれば、それが多分答えだろうと思うんだけども。


著者・名村晋治のプロフィール

名村晋治

株式会社サービシンク

代表取締役 / テクニカルディレクター

名村晋治

不動産業界に特化したWebサイト制作・システム開発をおこなうサービシンクでプロデュース、ディレクションからテクニカル・ディレクターまでを担当。
元プロの声優であり、Webディレクターとして22年のキャリアを持つ。
(詳細は下の「詳しいプロフィール」をクリックしてみてください。

Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

詳しいプロフィール

大学二年生の96年からWebの制作集団ネイムヴィレッジを主催。
大学卒業の99年までの間に100社ほどのサイト制作の企画、ディレクション、デザイン、Perlでの開発、マークアップに携わる。
大学卒業と同時に俳優になるために上京し俳優修業開始。
2000年からは俳優修業の傍ら不動産検索サイトHOME'Sを運営している株式会社LIFULL(旧:ネクスト)に合流。
俳優としては、舞台演劇、プロの声優としても活動したが最終的30歳を目前に足を洗う。

2005年に株式会社LIFULLが自社媒体に注力するためSips業から撤退する事をきっかけとして、代表の井上とシェイクハンドをして退社。

2005年から株式会社ソナーに合流し取締役なども歴任し不動産業界のサイト制作のディレクションからフロント実装を担当。

2010年1月12日から株式会社サービシンクを立ち上げ、代表取締役に就任。
不動産業界に特化したサイト制作のアートディレクション~HTML実装設計~システム設計のすべてに携わるジェネラリスト。
基軸としてはクライアントの商売に寄り添うために、徹底的に思考を巡らせるためのディレクションを行う。
Webブランディングの入門教科書」、「変革期のウェブ」を毎日コミュニケーションズから出版してます。

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