ディレクターはやり過ぎない?
2006年05月03日
先日のCSS Liteで話しをさせていただいたのですが、その内容の一部を。
ディレクションの仕事で、仕事を取り仕切って回していって手動的に動くのもそうなんですけど、俺が気をつけている事に「やり過ぎない」って事があります。
Webサイトは所詮ツールでしかなく、モノなのですが、どうしても切り離せない事に「運用」という事があります。
平たくいえば「作った後に使わないといけない」って事ですね。
それまで告知媒体としていうカテゴリーで考えたならば、紙やテレビ、ラジオなんかと異なって作って(作ってもらって?)、はい終わり、という風にならないのが、ある意味最大の特徴でもあります。
Webサイトの運用でよくある「メンテナンス」にしても、そのWebサイトの運用運営を完全に任され、どういうコンテンツを今後作っていくのか?って事まで考えるのでなければ、運用フェーズに入った段階で確実にクライアントも関わってくることになります。
そうなった時の事を考え、ディレクターは「それを使っていきたい」と思わせる事が大事になります。
それは「CMSのツールがあるので簡単でしょ」とか「HTMLレベルだけど運用ドキュメントを作ってあげたし、リテラシーも高いし大丈夫」という問題ではありません。
クライアントが「手塩にかけて作ったんだから育てていかねば」と自発的に思える、という事だ。
なので、本当に最終フェーズで純粋な制作に入る前までのフェーズではもちろんだが、細かいMtgでも、運用者側の意見が言いやすい環境を作り、その意見を建設的に解消していくのもディレクションの仕事だと思う。
ただ、言いたい事を言ってもらうだけでは、PJはとっちらかってしまうし、かといって出来ないからと否定をしてしまうと、それはそれで消化不良になる。
そこにあるクライアントの本当の「想い」を汲み取れれば、それが多分答えだろうと思うんだけども。