2026年8月21日「AI活用ファイトクラブ in 沖縄」で登壇しました。
2026年8月21日(金)に沖縄・那覇の「SAKURA innobase Okinawa」で開催された「AI活用ファイトクラブ in 沖縄」に登壇をいたしました。デザイン・マーケティング・開発・行政の第一線に立つ12名が、1人10分の持ち時間で自分のAI活用を語るというイベントです。僕はセッション1「AI導入、最初の壁を突破せよ!」の2番手として「自分のAI利用力/活用力を底上げする方法」というタイトルでお話をさせていただきました。
## 10分で何を話すか?
12人が10分ずつ、しかもお越しになるのは「もう触ってはいる」方が中心です。ここで細かいTipsを話しても、僕のあとに続く11人の話に埋もれるだけだろうと思いました。かといって、抽象度の高い話だけをして終わるのも10分の使い方として違う気がする。何を持ち帰っていただくのがいいのだろうか、とかなり迷ったのですが、結果的に選んだのは「隗より始めよ」の一点に絞る話でした。
SNSを見ていると「知らないと情弱」的な煽り記事がタイムラインに流れてきます。海外の記事を翻訳しました、という体のものも含めて、冒頭は決まって「これが最新です、早く取り入れた方がいいです」から始まります。
僕も最初の頃は、こんなことも知らなかったのかと焦って調べていました。ただ、そういう記事は全文をコピーしてClaudeに貼り、評価させてみてほしいのです。「これは煽りで、実際にはあまり意味がありません」「正しい部分もありますが、6割は誇張です」「有料商材への導入のための、典型的な不安を煽る書き方です」と、かなり冷静(辛辣?)な答えが返ってきます。
Claude Codeの便利な使い方を紹介する記事をClaude自身が否定してくるわけです。
もちろん良い記事がない訳ではありません。実際「この部分だけは名村さんが導入する価値があります」と教えてくれることも多々あります。ただやはり全体的には「知らないとヤバいよ」感を感じるような言い回しが多いように感じます。
そのうえで、いきなり「事業をつくる」ような大きなところからは始めないでほしい、という話をしました。
世の中の記事の多くは、いちばん上の段の話をします。でも、そこから始めるとまず続きません。僕自身、最初に作ったのはオフィスの入退室をSpreadsheetに自動記録するだけのアプリです。次が領収書の自動収集、その次が動画のタイトル付与アプリ。
小さい・地味・目立たない。
でも「作る→動かす→気づく→次を作る」をやめなかった結果、今は一人でサービス開発まで届きました。
抽象と具体の間を行き来する
この「気づき」を起こすのが、抽象と具体の往復です。
領収書サイトから自動でPDFを取得できた、という具体を、「ログインが要るサイトの定型操作も自動化できるんだ」と一段のぼって言語化する。そうすると、目の前の別の面倒におろせるようになります。
この往復のたびに、生成AIで「できること」の解像度が上がっていきます。
逆に言えば、AIに何をさせられるかを決めているのは、指示する側の思考の広さです。そしてその感覚は、SNSを眺めていても手に入りません。自分の手で作った人にしか育たないものだと思っています。
12名が話していたのは「使い方」ではなく「向き合い方」
自分の登壇以上に収穫だったのは、他の11名の話でした。「AIで◯◯ができる」という内容はもう一周回って終わっていて、皆さん使い倒したうえでの「AIとの向き合い方」を話していたのが印象的でした。
そして何より、オフラインだからこそ聞ける話がありました。
あるセッションは、今後の「会社におけるAIの使い方」として結構強烈な内容で、オンライン配信では絶対に言えなかったと思います。
名村はポッドキャストやセミナーでもよく言っていますが「価値は希少性」です。
大多数の人が「ネットで情報は得られるのに外に出てまで情報を得るのは非効率」と思っている人が多い今だからこそ、時間とお金をかけて取りに行くオフラインの一次情報は、圧倒的な優位性を持ちます。
やっぱりリアルは良いです
懇親会も含めて、リアルに人と会って話ができるのは最高でした。お声がけをいただける限り、リアルのセミナーは全国どこへでも優先的にお伺いしたいと思っています。
沖縄は今回が初めてでした。ご参加をいただいた皆さま、主催・登壇の皆さま、ありがとうございました!